カテゴリー「ピーナッツ・音楽」の314件の記事

2026.06.07

「You're A Good Sport, Charlie Brown」のレコードを買う

「You're A Good Sport, Charlie Brown」のレコードを買ってしまいました。
20260607_073515935

動機は幾つかありますが、相場よりだいぶ安価なものを見つけた(決して安くはない)ことと、バイオヴィニール盤の音を確かめてみたいということが主でしょうかね。

どうせこの盤を買うのならゾエトロープ盤の方が良かったんですが、あれはレコードストアデイ(米国)用のショップ限定盤で、国内に入っていたとしても尋常な価格では買えないでしょうから諦めてました。

聴いたことがないのでアレではありますが、ゾエトロープ盤は音質が悪いんじゃないですかね。ワタシは昔「うる星やつらザ・ヒットパレード」という高橋留美子氏のイラストのピクチャーレコードを持っていましたが、あれはノイズが酷かったんですよ。1枚のイラストを真ん中に入れてクリア素材で挟んでプレスする、という工程はピクチャー盤もゾエトロープ盤も同じでしょうから、ちょっとそんな気がしています。

因みにゾエトロープ盤というのはこういうものです↓。

バイオヴィニール盤については、こういう事です↓。

>LP は環境に配慮しており、バイオヴィニールで作られています。

  • 使用済み食用油や産業廃ガスをリサイクルして、S-PVC の石油を置き換えます。
  • 従来の PVC に比べて S-PVC 生産では CO2 排出量を 90% 削減します。
  • ISCC PLUS 認証は持続可能な PVC サプライ チェーンを保証します。
  • 100% リサイクル可能で再利用可能。
  • 森林破壊ゼロの FSC 認証紙 (ジャケット、挿入物、帯、ラベル)。
  • 堆肥化可能で再利用可能な PLA バッグ。99% 再生可能な素材で作られています。
  • 従来のビニールレコードと同じ音響的、光学的品質。

・・・・・・

話が逸れました。

で、実際に聴いてみた結果ですが、とても良かったです。音質は普通のヴィニール盤と変わらないと言っていいと思います。
20260607_073634170

元々がアナログですからCDに比べて音が激変するわけでもなく、レコードで聴いてしっくりするのは当たり前かもしれません。

あとは付加価値として盤がターンテーブルで回るのを見ながら聞くという体験ですかね。いや正直コレは悪くないですね。今後も安めのものを見つけたら年1枚くらいのペースで買いたいと思いました。

その他、アメリカ盤あるある(個人の感想)ですが、塵とか埃が多いんですよね。
20260607_073757260
この盤もインナースリーブから出したら最初から塵が付いていました。紙製のインナースリーブは外盤にありがちですが、一応内側にショウレックス袋が貼ってあるんですよね。それでもコレというのは、もう品質管理が日本とは違うんだとしか言いようがありません。

今まで購入したレコードで一番埃が酷かったのは、これまたピーナッツですが中学生の頃に買った「チャーリー・ブラウンのクリスマス」のドラマ版レコードです。あれは絶句しましたね。毛布に包まっていたのかというレベルの埃でした。

そういえば最後にレコードを新品で買ったのって何時だろう…と思って調べてみますと、2022年に買った「チャーリー・ブラウンのクリスマス」の限定ゴールド・ジャケ盤でした。
20220918_161912-1

オマエはレコードの新品はガラルディしか買わんのか?と己を突っ込みたいところです。

それにしても最近は円安もあって輸入物が高いですな。リー・メンデルソン・フィルム・プロダクションズのCDは確実に3000円台後半になりますし、レコードとなると大体5~6000円はします。バブルの頃は輸入盤が安くてよかったな~。

| | コメント (0)

2026.05.24

「スヌーピーとワクワクひみつクラブ」が訴えられる

原告はリー・メンデルソン・フィルム・プロダクションズです。これはちょっと驚きましたね。

このゲームはPeanuts Worldwide LLC.の許諾を得て、任天堂のライセンスを取って作られた正規品ですよ。海賊版でも何でもないのにこんなことになるとは。

提訴の内容は、ゲーム内で使用されているBGMがわざとヴィンス・ガラルディの曲調に似せて作られているというのが著作権侵害に当たるということのようで、提訴されているのは制作会社のGameMill Entertainmentです。

同時に、SNSでガラルディの曲を無断使用したオークションハウスのHeritage Auctions や米内務省、ベルトメーカーのBuckle-Down Inc.も訴えられているとのこと。

ピーナッツ関連の権利は全てPeanuts Worldwide LLC.が持っていると思っていましたが、TVスペシャルで使用されたヴィンス・ガラルディの音楽についてはリー・メンデルソン・フィルム・プロダクションズが権利を所有していたんですね。なるほど。で、Peanuts Worldwide LLC.は本訴訟には一切関わっていないそうです。

恐らくこのゲーム会社はPeanuts Worldwide LLC.から得たライセンスの中に音楽も含まれていると勘違いしたんでしょうな。

・・・・・・

実際の「スヌーピーとワクワクひみつクラブ」の音楽にそれ程の問題があるのかどうか。これは聴いてみなければわかりません。トレーラーではよくわかりませんでしたが、コメントなしのプレイ動画を見つけましたんで、ちょっと聴いてみました。

うーん、確かにそれっぽいとは言えますが、訴訟するほどは似ていないような。まあ、パクリ音楽というのは得てして『元ネタを悟られないようにオリジナルよりちょっと複雑にする』という傾向があったりして、そういう観点ですとアリなのかもしれません。

ただ、アイテムゲット!みたいなところに入る鳴り物は、「Linus and Lucy」まんまだなとは思いました。
202605240706

そういえば「スヌーピードロップス」の音楽もこんな感じで雰囲気を出していましたが、あちらは良かったんですかね?

もしくは、このようなことが繰り返されないようにするためのスケープゴートでしょうかね。

いずれにせよ、昨年発売(日本版は配信されたばかり)されたゲームですから、リー・メンデルソン・フィルム・プロダクションズ側も強硬なことはしないでしょう。GameMill Entertainmentに対しては30万ドルの損害賠償を求めていますが、被告が争わずに和解金で決着を付けそうな気がします。

そのうち誰かが検証動画を作ってくれるでしょうから、観てみたいと思います。

| | コメント (0)

2026.05.23

「ミステリーだよ、チャーリー・ブラウン」サントラ続報

「ミステリーだよ、チャーリー・ブラウン」のサントラ盤について情報が増えてきましたので、ちょっとまとめてみます。

そもそものリリース情報は、5月5日には出ていたようです。気が付きませんでした。
202605231704
この時すでに発売日も決まっていて、8月21日とのことです。6月からのApple TV の配信攻勢もあって、この夏は忙しそうです。

肝心のリー・メンデルソン・フィルム・プロダクションズのサイトには情報がありませんが、デリック・バング氏のブログには5月15日付で詳細が出ていました。

まず、曲目は以下の通りです。

1. Little Birdie
2. Mystery Theme/Mystery Theme [Reprise]
3. It's A Mystery, Charlie Brown
4. Sassy Sally/It's A Mystery, Charlie Brown [Reprise]
5. Mystery Theme [2nd Reprise]
6. Cops And Robbers
7. It's A Mystery, Charlie Brown [2nd Reprise]
8. Mystery Theme [3rd Reprise]
9. It's A Mystery, Charlie Brown [3rd Reprise]
10. Sally's Blues
11. Mystery Interlude #1
12. Joe Cool
13. It's A Mystery, Charlie Brown [4th Reprise]
14. Mystery Theme [4th Reprise]
15. Mystery Theme [5th Reprise]
 
BONUS TRACKS
16. It's A Mystery, Charlie Brown [2nd Reprise - Alternative Take]
17. Snoopy Holmes
18. Mystery Theme [Viberslap Mix/Studio Banter]
19. Little Birdie [Alternate Vince Whistle]
20. Cops And Robbers [Rhythm Section Mix]
21. Joe Cool [Just Vince Mix]
22. Autumn Leaves [Take 1]
23. Billie's Bounce [Take 2]

リプライズが多いです。作品を観た方は判ると思いますが、これはスヌーピーとウッドストックが各家を転々と訪ねる無声のシーンで繰り返し使用されているからですね。「感謝祭」や「モトクロス」もそうですが、無声のシーンが多い作品は音楽がたくさん聴けるので子供のころから好きでした。

セッション・メンバーは、トム・ハレル(tp)、セワード・マッケイン(b)、マイク・クラーク、エリオット・ジグムンド(dr) とのことです。このサントラは結構カラフルなイメージを持っていましたが、意外にもこんなメンツなんですね。印象的なギターやホイッスルはすべてヴィンス・ガラルディがやっていると思われます。

ドラマーが2人いるのも珍しいですが、これはセッションが1973年の12月14日、16日~19日、1974年1月23日の計6回と長期にわたっているからでしょう。また、この時期でオンエアの2か月前からセッションが始まっているのも珍しいですが、最後のセッションはオンエアの1週間前で、結局は何だかんだで忙しくなっていたというのが伺えます。

ラストの2曲は、このサントラ用のセッションではなく、同時期に録音されたスタンダードナンバーで、ベースはロン・マクルーアに替わっているそうです。

あと、一応ですが、8月21日発売というのはレコードストアデイ用の限定アナログ盤の発売日で、配信およびCDのリリースデータについては明確ではありません。ただ、この曲目は「Side.A、Side.B」とはなっていませんので、リリースが無いということは無いでしょう。

楽しみに待ちましょう。

| | コメント (0)

2026.05.10

「ミステリーだよ、チャーリー・ブラウン」のサントラ発売決定

約18時間前にリー・メンデルソン・フィルム・プロダクションズのFacebookにアップされた情報ですが、「ミステリーだよ、チャーリー・ブラウン(It's A Mystery, Charlie Brown)」のサントラの発売が決まったようです。
202605100637
今のところFacebookにショート動画があるだけで、公式サイトやYouTubeチャンネルには情報がありません。発売日も「Coming Soon」ということです。

この動画に出てくる図柄はアナログ盤のようですが、ちょっと加工してみました。

まず、ジャケ部分を拡大すると、こんな感じです。
202605100722
盤面が白く輝いていますが、これは恐らく限定盤仕様で、作品内容からして「月」をイメージしたんじゃないでしょうかね。

リー・メンデルソン・フィルム・プロダクションズのアナログ盤は、日本盤のようにタスキが付いているのが特徴です。このタスキ部分を編集して文字が読めるようにしました。
202605100719
まず、コレクターズアイテムとして「拡大鏡」が付いている、と書かれていますね。これはサイズからしてアナログ盤のみの特典と思われます。

以下、続けて訳して見ますと、

スヌーピーのように謎を解いて隠されたトラックを見つけよう!
・ピーナッツ・スペシャル第11弾のサウンドトラック・アルバムが初リリース
・二酸化炭素排出量の削減:バイオビニール製;持続可能な間伐材製紙仕様;堆肥化可能なPLAバッグを使用
・1974年の輝きのワウ・ジャズ、真にユニークなピーナッツ・サウンドトラックを体験
・全15曲の完全収録、プラス未発表のボーナストラックを7曲収録
42分を越えた音楽!
ヴィンス・ガラルディ

てな感じでしょうか。

今回は22曲で42分以上ということで、中々にヴォリューミィですな。本編時間を超えていますからね。

一つ一つ見ていきますが、まず本作はTVスペシャル第11弾になります。これで残すのは4作(60年代2作、70年代2作)となります。

バイオビニール製云々というのは、これまでのアナログ盤と同じ仕様です。CDの方もパッケージやケースに同じものが使われます。

Wah-wah-drivin jazz というのをワウ・ジャズと訳していいのかは微妙ですが、70年代らしいエレクトリック化したジャズになっているよ、と言う事だと思います。特にワウペダルが特徴的な作品ではないと思いますが。

本作はスヌーピーとウッドストックだけの無声のシーンが多く、比例して音楽も長尺なものが多くなっています。ボーナストラックもそういった長尺なジャムセッションなんではないかな~、と期待が膨らみますな。

ということで、正式な発売日の発表を待ちたいと思います。

| | コメント (0)

2026.05.09

2025年の Beagle Fest の振り返り動画を観る

2025年夏にサンタローザで行われた第18回Beagle Fest の振り返り動画が、コレクト・ピーナッツ・ドット・コムによって4日にアップされました。何故いまこの動画を?とか思いましたが、大変興味深く視聴しました(以下、カタカナでビーグルフェストと表記します)。

このビーグルフェストは、世界中のスヌーピー・コレクターが集まるファンクラブ「Peanuts Collector Club」が主催する公式イベントで、シュルツミュージアムで行われます。ワタシはアメリカには1998年に一度だけ行ったことがありますが、シュルツミュージアムもビーグルフェストもできる前ですから当然行ったことがありません(余談ですが、アメリカにいる間に贔屓のベイスターズが38年ぶりの優勝を果たし、ワタシは勝利を味わうことができませんでした)。

・・・・・・

日本に住んでいて、このシュルツミュージアムがとても羨ましいと思うのは、リサーチセンター内にシアターがある点です。通常はTVスペシャルやドキュメンタリーがほぼノンストップで上映されていて、時々講演会などのイベントが挟み込まれる(?)といった感じのようですが、ビーグルフェストの期間中は豪華なゲストが順繰りに登壇しています。色々と面白い話が聞けるのはいいですね。
202605090812
デリック・バング氏は、ヴィンス・ガラルディがピーナッツのTVスペシャルの音楽を作っていた時の背景を調べることについての話をしていた模様です。彼は今でも取材を続けていて、彼の著書「Vince Guaraldi At The Piano」は改訂版(Second Edition)が出ていますし、順次発売されているTVスペシャルのサントラ盤のライナーノーツにも反映されています。

202605090816
全米選手権の金メダリスト、かつ、レッドウッド・エンパイヤ・アイスアリーナのショウのスヌーピーの中の人、ジュディ・スラッキー氏も登壇して色々と裏話を語っていたようです。しかし、シュルツさんもメダリストに「スヌーピーの着ぐるみを着てくれ」と言うとか大胆ですよね。

202605090819
クレイグ・シュルツ氏は「スヌーピー・プレゼンツ:サマー・ミュージカル」について語っていたようです。この時はまだ配信前ですね。ここの部分だけYouTubeにあったような…。

202605090823
このフランシス・トルディという人は、かつてディターミンド・プロダクションズで働いていた人とのことです。ディターミンド・プロダクションズというのは「しあわせはあったかい子犬」を出した出版社で、経営者のコニー・ブシューがシュルツさんに話を持ちかけたのが始まりです。その後ピーナッツのグッズを多数販売し、ライセンス事業のパイオニアとも言われています。恐らく裏話とか色々聴けたんでしょう。

202605090828
続いて登壇したのは、AAUGH Blog などで有名なコレクターのナット氏です。氏はドロレスという忘れられたキャラクターを発掘した人で、彼女が登場する「You May Live Underwater、Charlie Brown」の貴重な映像も披露していたようです。彼はフィルムをコレクションしているんですよね。
この頃、ドロレスは「スヌーピー・プレゼンツ:サマー・ミュージカル」でサリーと同室の子として登場することが判っていたので、余計に熱も入っていたんじゃないでしょうかね。

202605090834
続いてベンジャミン・クラーク氏、ブライアン・ストーン氏、デリック・バング氏が登壇し、昨年末に発売になった「エッセンシャル・ピーナッツ」の制作過程について語った模様です。原書の発売は10月でしたから、この時はまだ完成はしていなかったかもしれません。

202605090838
続いてショーン&ジェイソン・メンデルソン両氏がTVスペシャルの制作過程について話したようです。手に持っているのは「モトクロス」のサントラのゾエトロープ盤ですね。

202605090841
そして何と我らが(?)大谷”YOSHI”さんも登壇!シュルツミュージアムのデザインに大きく関わっていた人ですから、まあ当然でしょう。

いや~、豪華ですね。素晴らしい。これでこそ75周年イベントってもんですよ。

・・・・・・

その他、動画で気になるところを幾つかピックアップします。

読書コーナーに角川のスヌーピーブックスがあるのが見えますね。
202605090750
202605090753
外国語コーナーに置いてあるという風ではなさそうですが、「スヌーピーブックス」はフキダシが日本語になっていますので、外国語図書のコレクションとしては妥当ではないかと思います。

ビーグルフェスト参加者は、隣のスケートリンクでのアイスショウも観られたそうです。
202605090801
202605090800
ザンボーニもいますね。ザンボーニというのは登録商標らしいですが、ピーナッツの影響か整氷車=ザンボーニというのが一般化しちゃっていますね。

202605091047
ピーナッツコレクタークラブは、介助犬を無償提供する非営利団体 Canine Companions for Independence をフォローしていて、ビーグルフェスト内でチャリティ・オークションをしているようです。この時は31,714ドル集まったとのことです。

202605091057
あと、一番驚いたのがコレで、参加者がホテルの自室のドアを開放してコレクションを販売しているということです。セキュリティ的にどうなんだと思いますが、こういうところには不埒者はいないという事なんでしょうね。

・・・・・・

などなど。

こういうイベントルームは日本にもほしいですね。日本にも片岡義男とか小野耕世とかピーナッツを「コミックとして」語れる論客はいますから、この手のイベントをやってほしいですね、スヌーピーミュージアムとして。

…なんてことを思いました。

| | コメント (0)

2026.04.19

CD「It's Arbor Day, Charlie Brown」のライナーノーツを読む

CDが手元に届いてから結構日が経ってしまいましたな~。もちろんライナーノーツは読んでます。

しかしまあ、やはり遺作ということもあって辛い内容だったりもしまして…。

・・・・・・

1976年2月6日、ヴィンス・ガラルディはスタジオで「It's Arbor Day, Charlie Brown」のレコーディングをした後ライヴハウスに出演していたんですが、合間の休憩時間中に亡くなりました。

その瞬間を見届けていた証人(ベーシストとドラマー)が当時のことを生々しく語り、葬儀の時のリー・メンデルソンの様子だとかも書かれています。ショーン・メンデルソンは父リーが生前ヴィンス・ガラルディについてよく語っていたと言いますが、彼の死については全く話さなかったそうで、早世ということもあってでしょうが、よほど辛い記憶だったんでしょうな。しかも、デリック・バング氏によると、ガラルディは死の前夜にリー・メンデルソン宅で会食をしていて、そこでも体調の不調を訴えていたというんですから、尚更だったに違いありません。

ピーナッツのTVスペシャルに携わるチャールズ・シュルツ、リー・メンデルソン、ビル・メレンデス、ヴィンス・ガラルディの4人は、単なるビジネス・パートナーではなくプライベートでもとてもつながりが強かったらしいです。ショーン&ジェイソン・メンデルソンが昨年のヴィンス・ガラルディ・リスニング・パーティの時のインタビューで話していましたが、TVスペシャルは非常に家庭内手工業的に作られていたらしいんですね。彼らはそういう制作体制だったからこそ良かったんだということを語っていましたが、これについては改めて書こうと思っています(昨年書くといったっきりになっていますが)。

あと、これは個人的な事ですが、ワタシが初めてピーナッツのTVスペシャルを観たのは1975年12月29日放送の「恋するヒマもないよ、チャーリー・ブラウン」で、最も衝撃を受けたのが音楽の素晴らしさだったんですが、この時既に音楽監督のジョン・スコット・トロッターが2か月前に死没していて、ヴィンス・ガラルディもその約2か月後に亡くなってしまうわけです。当時はそんなことは知る由もなかったんですが、何とも虚しくなります。

 ・・・・・・

今回のライナーノーツ、デリック・バング氏のコーナーのタイトルは「Swan Song」となっています。ワタシの個人的見解として、たまたま遺作になってしまったものをなんでも白鳥の歌と言ってしまうのには抵抗がありますが、本作については何らかの力が働いて白鳥の歌たらしめたかのように感じられたりもします。

3回のスタジオセッションの最終日に録られたのが「Rain, Rain Go Away」だというのも、尚更そう思わされます。ワタシはこの曲がとても好きで、「チャーリー・ブラウンズ・オールスターズ」のラストシーンにかかったのが印象的でしたね。以降、この曲は使い回しをされることはなかったんですが、最後の最後で再登場ですよ。

この雨が降って試合が中止になるシーン、最初にテレビで観た時は「ここでこの曲を使うのか」、と感動したものでした。

ショーン&ジェイソン・メンデルソンもこの曲が好きそうで、うんうん、そうですよね。

興味深い話としては、冒頭のリランのテーマとタイトルバックの曲はセッションテープでは見つけられず、この2曲はサウンドトラックの音源を使ったそうです。確かにこの2曲はモノラルですが、優秀なグラミー賞エンジニアの手腕によって他の曲と違和感がないように仕上げられています。これは素晴らしいですね。

・・・・・・

あとちょっと気になったネタ。

本作は、タイトルは違えど同じテーマを使い回した曲が多数収録されていますが、そういったタイトルの付け方の例えとして、「君の犬だぜ、チャーリー・ブラウン」で「pebble beach」が「housewife」になったことが書かれています。ほー。これは次にコレがリリースされるという前触れでしょうか?

| | コメント (0)

2026.04.06

昨日はイースターでした

今年は4月5日がイースターだったんですな。イースターなのに植樹祭の話題をしてしまったりして、同じサントラ盤の話をするのならば、植樹祭ではなくイースターにすべきでした。

 

https://www.facebook.com/share/r/1CS1WqhcJV/

リー・メンデルソン・フィルム・プロダクションズのFacebookの方で宣伝の動画をアップしています。リリースは去年だったんですが、パープルディスクの限定アナログ盤はまだ在庫がありつつも、残り僅かとのことです。
202604061520

こちらも限定盤があって、何とたまご型をしています。カラーは開封しないと判らないんですよね。ランダム商法?

 

ところで、アメリカ西海岸は今4月5日の夕刻ですが、シュルツ・ミュージアムはイースターのため休館だったそうです。従業員サービスですね。全般的に休業する商業施設は多いそうです。

| | コメント (0)

2026.04.05

It's Arbor Day, Charlie Brown のCDを開封する

ついにCDが届きました。
20260405_130123224
裏ジャケはこんな感じです。
20260405_130145969
オモテが「植樹祭」で、ウラが「オールスターズ」という仕様ですね。

見開くとこんな感じです。
20260405_130235597

CDのレーベル面はこんな感じです。
20260405_130204659

ブックレットの表紙と裏表紙はこんな感じです。
20260405_130322690
こちらもオモテが「植樹祭」で、ウラが「オールスターズ」という仕様です。

ブックレットの中身なんですが、今回は2作品を収録していますので、いつもよりもヴォリュームがあります。といいますか、ブックレットはどんどん詳しくなってきていて、初期のリリース分は6ページくらいだったのに、8ページ、10ページ、と増加傾向にありました。「You're A Good Sport, Charlie Brown」では12ページでしたが、今回は16ページです。単に作品の説明だけでなく、当時の状況(ヴィンス・ガラルディがどこで何をやっていたか、どんな推移で番組が作られていったか)が詳しく知れて、ワタシのようなマニアにはとてもためになります。
20260405_130414522

ブックレットを読み込んだ上での感想は、また後日改めて。

・・・・・・

CDとは別にアナログ盤もリリースされますが、こちらはレコード・ストア・デイの4月18日発売となっています。

しかし、既にインフルエンサーにはサンプル版が配られているんですね。
202604051323

202604051324
オモテ・ウラどちらもアナログ盤の方がいいデザインをしています。ただでさえ大きくて見栄えがいいのに…。羨ましい。

202604051329
このようにゲートフォールドジャケットになっています(こちらはインフルエンサーではなくジェイソン・メンデルソン氏)。ますます羨ましい。

・・・・・・

これとは別に、レコード・ストア・デイ限定で45回転10インチ2枚組のアナログ盤も発売になるのですが、
202604051406
グローブのウェブ部分が穴が開いているのに、どうやって溝を刻んでいるのか不思議に思っていましたが、開封動画でどうなっているのか判明しました。
202604051327
ちょっと画像が荒くて判り辛いかもしれませんが、溝が刻まれているのはウェブの内側までだったんですね。確かに「オールスターズ」の音楽は全長で8分、45回転の10インチでも充分に収録が可能です。なるほどなるほど。

限定はべつにいいですが、普通のゲートフォールドジャケはいつか入手したいですな。いつか円高になることがあるでしょうか(いや、ない)。

| | コメント (0)

2026.03.29

マイク・クラークがヴィンス・ガラルディについてちょっと語る

バーナード・ドリスケルという人のYouTubeチャンネルで、ドラマーのマイク・クラークにインタビューしているのもを見つけました。3月25日にアップされた動画で、まだ200人しか観ていません。

大元の動画は24日にアップされた1時間超のもので、元々はクラークにヘッドハンターズについて訊くという企画だったようです。途中でヴィンス・ガラルディと仕事をしたことに触れたところから(ドリスケル氏もチャーリー・ブラウンが好きらしいので)話が横道に逸れてしまったようです。それでガラルディについての部分だけ切り取って12分の動画にして再アップしたということなんでしょう。

・・・・・・

この会話に登場する人物について簡単に説明しておきますと、

マイク・クラーク:ドラマー。ハービー・ハンコックのセッションからバンド『ヘッドハンターズ』のメンバーとして活躍。ヴィンス・ガラルディとのレコーディングは「チャーリー・ブラウンの感謝祭」「ミステリーだよチャーリー・ブラウン」「oaxaca」が確認できる。ライヴでは多数共演していたらしい。

ジェリー・ガルシア:ギタリスト。グレイトフル・デッドのメンバー。60年代末、サンフランシスコ界隈のジャズ系ライヴハウスが潰れたりロック系になったりする中でヴィンス・ガラルディと知り合い、セッションしたことがある。

この動画のタイトルが「When Jerry Garcia Crashed A Vince Guaraldi Session」となっていますので、何か歴史的な貴重な真実が語られることを期待していましたが…。端的に言ってしまうと『ガラルディとのセッション中にガルシアがスタジオに乱入してきてギターを弾いた。彼が何者か知らなかった。彼はひどかった。』という感じでしたね。これはちょっとがっかり。

ヒッピーやフラワームーヴメントに影響を受けたサンフランシスコ界隈のミュージックシーンに身を置いていたガラルディは、その洗礼を受けて風変わりな売れないレコードを作って契約を失い、1970年代は1枚もレコードを出せなくなったんですが、そのあたりの経緯とか面白い話が出てくると思っていましたので残念でした。

更に言ってしまうと、クラークは結構記憶が曖昧で、「感謝祭」のセッションに参加したことは覚えているものの、『多分「クリスマス」にも参加していたと思う』と惚けたことを言っています。アナタ、まだその頃はガラルディと出会ってませんよ。

「感謝祭」の記憶についても、デヴィッド・ベノワのウッドストックメドレー・セッション(「イースター」のサントラのボーナストラック)に参加を請われ、そこでベノワから色々と吹き込まれたからハッキリしているという可能性もあります。

何でも、ガラルディのことは好きで音楽もライヴのパフォーマンスも素晴らしいけれども、子供番組の音楽には興味が無かった、ということらしく、ドラムもシンプルで誰でもできるような演奏だった、とも言っています。ピーナッツのセッションの本気度は低かったんでしょうな。

しかし、ピーナッツのサントラのセッション・メンバーの中では一番のビッグネームだと思います。

・・・・・・

ヴィンス・ガラルディの人となりについては興味深い話がありました。

ワタシは、ヴィンス・ガラルディは癇癪もちですぐに怒る、という話を聞いていたんですが、近年の関係者のインタビューなどでは『彼はとても素晴らしい人物だった』『彼と一緒にいて楽しかった』という話ばかりでどういうこと?と思っていました。

クラークは、初めこそ『彼はいつも面白くて機嫌が良かった』『本当にいい奴だった』と言っていましたが、そのうちに『彼は今までの人生で出会った中で一番短気な人だった』と言い出しました。やはり怒りっぽかったのは事実だったようです。

一見ちょっと矛盾するような話ですが、ヴィンス・ガラルディは『ちょっとしたことで激怒しても数秒後には落ち着いて笑いだす』というような人だったそうで、クラークが言うにはこれはイタリア人の特性のようなものらしいのです。

クラークの家系にもイタリア系は沢山いるらしいのですが、みな気性が荒いんだそうで、大喧嘩しても喧嘩の途中で大笑いしたり、その後で泣いたり、と感情の起伏が激しいらしいです。まああくまで彼の主観ですが、複数のイタリア人を見ての考えですから適当に言っているんではないんでしょう。

何だか付き合うのが大変そうな気もしますが、すぐに慣れたそうです。多分、怒りっぽいからといって過敏になる必要はなかったんでしょうね。

・・・・・・

あと、ヘッドハンターズが活動再開しているのを知って驚きました。

| | コメント (0)

2026.03.28

Pebble Beach のカヴァー

偶然見つけた動画です。

3日前にアップされていたみたいなんですが、NERUDOというコンボによる「ペブルビーチ」のカヴァーです。

今年の本牧ジャズ祭冬の陣でのライヴのようですが、日本でもピーナッツの曲をカヴァーする人たちがいるんですね。しかも「ライナス・アンド・ルーシー」といったベタな選曲ではなく「ペブルビーチ」ってのがまたいいですね。あと、横浜市開港記念館のレトロなステージも中々。

このNERUDOという方々、調べてみますと、
202603280819
なるほどなるほど。検索すると確かに、マリオ、ポケモン、シムシティ、といった作品の曲をカヴァーした動画が出てきます。コンボ名の由来もそういう事なんでしょうな。

「ペブルビーチ」の動画は沢山ありますね。


これは去年の動画でスタジオセッションですね。


こちらは3週間前にアップされていた三軒茶屋でのライヴ。


こちらは去年の横濱JAZZプロムナードでの街頭ライヴです。去年は横浜で初めてジャズが演奏されてから100周年ということで盛り上がってました。ワタシもちょっと冷やかしで通り過ぎてましたが、彼らには遭遇しませんでしたね。残念。

ピーナッツ以外の曲も楽しそうですし、他のガラルディの曲のカヴァーにも期待したいので、これからもチェックしようと思います。

| | コメント (0)

より以前の記事一覧