アメリカのコミック作家は報われない?
こういう動画を観て思うのは、なんでみんな「アメコミ対漫画」でしか語らないんでしょうね。
日本の漫画家というのは、原作付きもありますが大抵は著作者でもあります。対してアメコミはキャラクターの権利は企業が所有していて描いている人は作画スタッフでしかありません。土俵が違うんですよね。
アメコミと比較すべきはゴルゴ13のさいとう・プロダクションとかでしょうし、日本漫画と比較すべきはシュルツさんのような独立した新聞漫画家ではないでしょうかね。シュルツさんは著作者であり、自分の創造したキャラクターを他者に勝手に使用させない権利も持っています。ピーナッツはヒットして広大な土地を有してましたよね。
アメリカでは日本の漫画が売り上げを伸ばしてアメコミは減少方向にあると言いますが、ピーナッツに代表される新聞漫画はどうなんでしょうね。古くはチック・ヤングやモート・ウォーカー、近年ではジム・デイビス(近年でもないか)といった著作者なんかは結構稼いでいるんじゃないでしょうかね。このあたりが全然語られないのは何でなんでしょう。
しかし、アメコミのスーパーマンやスパイダーマンにしても一番最初にキャラクターを創造した人はいるわけですが、どうやらこういう人たちも作品を買い上げられたりしていて恩恵に預かれていなかったりするようです。この動画を観て、スタン・リーのような著名なクリエイターですら充分ではないということを知ってちょっと驚きました。スーパーマンの創造者は本当に気の毒です。
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