« 月刊スヌーピーの思い出:補足 | トップページ | ピーナッツのアニメとワーナー・ホームビデオ »

2024.01.16

月刊スヌーピーの思い出:補足その2

月刊スヌーピーを読んで驚いたことをもう一つ。

それはライナスの変化です。

ピーナツ・ブックスの登場人物紹介でライナスは「毛布と指しゃぶりがやめられない天才未熟児」という風に書かれており、紙上では実際にそのようなキャラクターだったわけですが、70年代の彼はちょっと違いました。

ほとんど、というかもう全然毛布を持っていないんですよね。登場人物紹介でも「最近は毛布を持たなくなった」とか書かれていました。

シュルツさんの70年代に録られたインタビュー映像を観たことがありますが、そこで「登場人物の中で一番成功するのはライナスだろう。彼はいずれは毛布を卒業する」という風なことが語られていました。シュルツさんはそれを実践していたわけです。

毛布を持たないライナスは知的で大人びたいいキャラでしたし、話しも面白かったので、ワタシは結構それを歓迎していましたし、シュルツさんは毛布が足枷になっていたのかな~とか思っていました。

毛布が無かったからこそ、トリュフのエピソードなんかが作られたんではないでしょうか。

余談ですが、トリュフは月刊スヌーピーでは「しょうろ」となっていました。谷川さんってば翻訳してしまったんですね。しかし「トリュフ」が正しいのかといえばそうでもなく、彼女はアメリカ人ですから本当は「トラフルズ」なのです。またしても谷川さんは翻訳してしまったわけです。もっと言いますと、フランス語の「トリュフ」と英語の「トラフルズ」では綴りが違うので、やはり「トラフルズ」にするべきではなかったのではないかなとワタシは思ってます。

結局ライナスはしょうろに失恋するわけですが、この失恋エピソードはピーナツ・ブックスには未収録となり、しばらくは月刊スヌーピーでのみ読むことができるというレア・エピソードになったのでした。

|

« 月刊スヌーピーの思い出:補足 | トップページ | ピーナッツのアニメとワーナー・ホームビデオ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 月刊スヌーピーの思い出:補足 | トップページ | ピーナッツのアニメとワーナー・ホームビデオ »