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2025.05.06

ペイジ・ブラドック氏、スパーキー・アワードを受賞

シュルツ・ミュージアムのYouTubeチャンネルに"Paige Braddock: 2025 Sparky Award Recipient" という動画が上がっていましたので視聴してみました。

ワタシはまず、この"Sparky Award"なるものを認識していなかったんですが、公式サイトによると『シュルツの才能、革新性、そして人間性を体現した漫画家たちの多大な貢献を称えるもの』を表するとのことです。

それをペイジ・ブラドック氏が受賞となりますと一見手前味噌のような感じがしますが、これはカートゥーン・アート・ミュージアムとシュルツ・ミュージアムが共同でやっているもののようで、ブラドッグ氏もちゃんとクリエーターとしての実績があるからこその受賞なんですな。

初めて知りましたが、彼女はApple TV+の「君はだれ?チャーリー・ブラウン」でエミー賞を受賞していたんですね。

 

この動画は、チャールズ・M・シュルツ・クリエイティブ・アソシエイツのアレクシス・ファハルド氏との対談という形で彼女のキャリアを掘り下げています。

通して観て思ったのは、彼女はクリエーターとして中々のものを持っているということです。シュルツさんのクローンのような立ち位置というのは勿体ないのかもしれません。

感想は色々とありますが、来日してジーンさんと一緒に「世界一受けたい授業」に出演した時のことについて語っていたのが面白かったので、今日はそこだけ書きます。

・・・・・・

20250506a

大体、以下のようなことを語っています。

日本のマーケティング・ディレクターから「ジーンさんといっしょにテレビに出ませんか?」と言われたが、ジーンさんはなんでも「イエス」と言ってしまうので2人して出演することになった。しかし、ここに落とし穴があった。
番組は有名人が出演していてクイズに答えたら景品がもらえるというというような内容だった。スタッフは製図台を置いて「絵を描いて正解者にあげてください」と言ったが、私は拒否した。それでも「台はどのくらいの高さがいい?」とか訊いてきてこちらの言い分を全然受け入れてくれない。最終的にインクで描くとすぐには乾かないので鉛筆で描くということになったが、私とジーンさんは見つめ合い「もう二度としない」と言った。

この対談はサンタローザのリサーチ・センターで行われていますが、カリフォルニア州という土地柄、大谷翔平の件が頭をよぎった人もいたんじゃないでしょうかね。何と厚かましい日本のテレビマン。恥ずかしいからやめてほしい。プロの作家を何だと思っているんでしょうか。出演していたのがシュルツさん本人だったとしても、同じことをしていたかもしれません。

因みに過去記事を調べてみますと、2018年5月19日に視聴した感想を書いていました。たった一行『あまりいい内容ではなかったなあ。先日のNHKが良かっただけに余計に思う…。』とだけ。『先日のNHK』というのは「アナザーストーリーズ」のことです。

・・・・・・

以下、蛇足です。

この動画でペイジ・ブラドック氏のクリエーターとしての側面に初めて触れましたので俄然興味が沸いていますが、それはそれとしてこれまでも書いていますがワタシはシュルツさんの代役としての彼女を全然評価していません。Kaboom!で出版されているグラフィックノヴェルについても、ヴィッキー・スコット氏の下書きはすごく良いのにブラドック氏がインクを入れると台無しになってしまうというのをメイキングで随分見ましたし、シュルツさんからペン先を引き継いで使っているんですから、もう少し何とかならんのかな~と、良く思っています。

正直、「世界一受けたい授業」で描いた絵も、これって欲しい?というような代物で、彼女が断ったのは即興で絵を描くことに自信が無かったからではないか?なんて邪推もしてしまうのです。

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