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2025.01.16

家庭画報2024年1月号を読む

1年遅れですが、家庭画報の2024年1月号を読みました。特集は「スヌーピーが愛される理由」なんですが、特集されていたという情報を知って図書館で借りたのでした。

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この令和の時代に改めて16ページも特集されていたとはちょっと驚きですね。

内容は順に、ピーナッツの歴史、ペイジ・ブラドックとジーン・シュルツのコメント、名言集(谷川俊太郎インタビュー含む)、パトリック・ハーランとバラク・オバマとデリック・バングのコメント(オバマはピーナッツ全集からの抄録)、グッズ紹介、ミュージアムとカフェと帝国ホテルの宿泊プランの紹介、となっていました。これまでピーナッツに触れてこなかった人向けとしては、いい企画だったと思います。

とりあえず、名言集のページについて…。

所謂名言と、それを言ったキャラの紹介という構成になっていましたが、ちょっとシャーミーがなぁ…。

「この人生には、飲まなきゃならない苦い薬もある」。ツルコミの時は「ニガい薬もあるもんさ」だったように思いますが、ともかくシャーミーの放ったセリフとしては最も記憶に残るものの一つでしょう。とはいえ…うーむ…シャーミーならでこそのセリフかというと、そうではないですよねえ。他の名言はみな言ったキャラにとても紐づいているのにここだけちょっと浮いているんですよね。キャラ紹介を交えているから余計にそう感じられます。うーむ。

あと特集のタイトルに関わることですが、谷川さんはピーナッツが日本人に愛される理由として「争いを好まないシュルツさんの作品だから、和を大切にする日本人の精神と調和するのでは」と語っていました。

・・・・・・

やっぱり他の記事についても少し。歴史のページでスヌーピーについて「漫画史上、動物として初めて主人公をしのぐ人気者になりました」とありましたが、これは本当なんでしょうか?

主人公の人気をしのぐ動物キャラと言って真っ先に思い浮かぶのは「モーレツア太郎」のニャロメですが、あれはピーナッツよりも全然後発ですよねえ。本当にピーナッツ以前には無かったんでしょうかね?。主人公よりもマスコット的なキャラが人気を得るというのは結構ありがちな気がしますし、その手のキャラは大方動物だったりします(ディズニー映画がいい例)。

近頃はどうにもピーナッツを上げようとする言葉には懐疑的になっていまして、そういう盛ったものには乗っかりたくないなーと思ってます。言質が取れてるのかどうか怪しい感じがしますので、こういうのには気を付けないといけません。

やはり怖いのは、こういうのを読んで信じてしまう人がいるというところです。そういう疑念を差し引けば、先にも書きましたがこれまでピーナッツに触れてこなかった人向けとしては、いい企画だったと思います。


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