ハピネス・シリーズにみるピーナッツ・ギャングたちの裏の顔
昨日に引き続いての話なんですが、この絵本群は所謂シリーズ名が無いので何と表現してよいのかちょっと困ります。仮に「ハピネス・シリーズ」とでもしておきましょうかね。
1冊目の「しあわせはあったかい子犬」発刊の元になったのは1960年のストリップで、これを見たコニー・ブシェー某が "Happiness is..." で始まる絵本の作成を思いついたわけです。これは有名な話ですね。
まあしかし、犬を汚らわしく扱う普段のルーシーからすると、どういう風の吹き回し?と思えなくもありませんね。恐らくは、この "Happiness is A Warm Puppy" というセリフを言わせんがためだったんでしょう。この年は他にもスヌーピーに抱き着いたものの体が冷えていて拒絶されたり、スヌーピーの頭をカイグリカイグリしたりという謎行動が見られます。
こういう "普段のキャラクターとはちょっと違う行動" をとるというのは、このハピネス・シリーズ全般に当てはまることで、「大好きって手をつないで歩くこと」に至っては、テーマからして相思相愛のカップルを登場させなければならず、シャーミーとパティが連載以上にラブラブに描かれていたりします。
このハピネス・シリーズは、ギャングたちの普段とは違う別の顔を垣間見ることができるという趣向があり、そういうところを楽しむのもいいかなと思います。
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裏の顔その1:シャーミーとパティ
シャーミー&パティは裏というほど裏ではないんですが、ここまでラブラブだったとは…。ピーナッツというのは必ずしも片思いばかりではないんですな。
裏の顔その2:ヴァイオレットの思い人
『大好きって今この瞬間に、彼が何してるかなあって思うこと』だそうです。ヴァイオレットというのはどちらかというと男子を馬鹿にしている感じの子なんですがね。そんな相手がいたんだ…。
裏の顔その3:フリーダの暗躍
フリーダが登場した時、ライナスは彼女に気がある風ではありました。おうちに遊びにいったりしてたんですな。名残惜しいとか、相当楽しかったのでしょう。
このツーショットは連載では見ることができなかったものです。フリーダはピアノにもたれかかる権をめぐってルーシーと対立したことがありましたが、結局彼女はベートーヴェンのことを何も知らないのでシュローダーを怒らせていました。しかし、こんなこともしてたんですね~。ふーん。
裏の顔その4:ヴァイオレットはクラシックもイケる?
これも連載では見られないシーンですね。シュローダーの趣味に付き合う殊勝な子もいたんですな。
裏の顔その5:野球カードのトレード
ライナスとチャーリー・ブラウンが野球カードのトレードをしています。やっているとは思っていましたが。スヌーピーもホーナス・ワグナーのカードを持っているくらいのマニアですから、彼ともトレードをしてるんでしょうか?
裏の顔その6:悪そうな顔
何をつるんでいるのかはわかりませんが、いつもと違って悪ぶった感じなのが面白いです。特にシュローダーが悪そう。
裏の顔その6:ホームタウンの名前
裏の顔ではありませんが、彼らのホームタウンはパインツリーコーナーズで人口は3260人なんでしょうか?連載ではギャングたちが通っている学校がジェイムズストリート小学校だったりパインクレスト小学校だったりしますが、パインだけ合ってますね。うーん。
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まあこんな感じで、一応シュルツさんが描いていますから公式と言えますが、お前ら漫画の外ではこんなことをしてたのか、と突っ込みたくなるものが多々あるのでした。
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