昔の「スクリーン」誌
ワケあって「スクリーン」誌の古い号を図書館で借りて読んでいますが、1973年度外国映画ベストテンを見ていたら「フリッツ・ザ・キャット」が27位に入っていて驚きました。
「フリッツ・ザ・キャット」というのはツルコミ・ファン(?)だったらご存じでしょうが、ロバート・クラムのアンダーグラウンド・コミックであり、その映画版であるアニメはアメリカ映画史上初のX指定のアニメとして燦然と輝いています。中々ヤバいアニメです。
ヒットしていたとは聞いていましたが、評論家評もまあまあ高かったんですな(ただし、クラムの評価は低かった)。
んで、何でここで「フリッツ・ザ・キャット」について書いているのか?ですが、音楽を担当しているのがヴィンス・ガラルディ亡きあとにピーナッツのTVスペシャルを任されたエド・ボガスだったからです。エド・ボガス的には出世作だったんではないでしょうかね。案外、この仕事の評価がピーナッツに繋がっていたりして…なんて思ったりもします。
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それはそれとして、スクリーンという雑誌は一応今も存続していますが、昔のを読むと全然別物なんで驚かされます。なんというか、読者を無理やり映画ファンにしてしまおうという熱意があります。テレビの洋画劇場にも結構なページを割いていて、放送される映画の解説なども懇切丁寧ですし、この雑誌を1年間読んだらそこそこの映画通になってしまいますな。
あと、ジャーナリズムなので当たり前なんですが、批評があります。今のスクリーンには無い要素です。今は宣伝ばっかり。
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コメント
はいきた! 続きは任せろ!(笑)
そしてその続編映画「The Nine Lives of Fritz the Cat」(1974)の音楽担当がTom Scottで演奏はL.A.Expressでございます。続編映画は失敗しサントラも発売されませんでしたが、2曲だけ、「Jump Back」と「TCB in E」のみシングル化、まさかのテイク違いも円盤化されているという。ボーカルのない「TCB in E」はTim Scottのライブでもしばしば演奏され、のちに再結成されたL.A.Exoressのアルバム「Smokin' Section」でも再演されております。
ヒッピーブームもあいまってFritz本人の人気は絶大とまではいきませんでしたが、おじいちゃんたちには熱烈なファンが多いようです。
投稿: ありんちょ | 2025.01.09 20:44
さすがですな〜。
しかしサントラ盤は出てなかったんですか。
そういえばエド・ボガスもサントラの仕事は多いけど円盤化は全然無いんですよね。
投稿: TOSHIKI | 2025.01.10 16:52