"It Was A Short Summer, Charlie Brown" のCD、到着する
半ば諦めかけていた "It Was A Short Summer, Charlie Brown" のCDですが、無事に入手することができました。
8月8日に注文して22日に入手できました。わずか2週間ですが、船便ではこんなに短時間では届きません。恐らく空輸だったのでしょう。コストがかかるのに有難いことです。正直、全く聞いたことのない店舗だったのですが、迅速な手配をしてただき大変感謝しています。
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やはりCDが入手できて良かったです。パッケージソフトはライナーノートやクレジットが充実していますので、資料的価値のあるものは配信だけでは駄目ですね。
まず、細かい作曲者のクレジットですが、やはり全曲ヴィンス・ガラルディ作曲というのは不正確でした。
11曲目の"Come and Get It : Hash : Hash with Horn : AM Break : tah dah"(朝のシーンでかかる軍隊ラッパ調の曲)と14曲目の"Love Will Come (Nova Bossa)" のイントロとアウトロはジョン・スコット・トロッター作曲とのことでした。
しかし2曲だけなんですかね。7曲目の "Bus Blues" は絶対トロッター作曲だと思っていたんですが…。
同年の映画 "A Boy Named Charlie Brown" では、トロッターは作曲と編曲で大活躍だったんですが、そっちに集中していたということだったんですかね。
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ライナーノートは、ショーン・メンデルソン(プロデューサー、リー・メンデルソンの子息)、ジェイソン・メンデルソン(同)、デリック・バングの3名が書いていますが、やはりデリック・バングのものが非常に充実していました。
1969年というのはガラルディのみならずアニメに携わる皆が忙しかったようです。それもそのはずで、通常の年1回のTVスペシャルのみならず劇場用映画も制作していたわけですから。
映画用のサウンドトラックの録音は4月に始まり、その後夏と初秋にも追加で行われていたようです。映画の公開は12月でした。
この"It Was A Short Summer, Charlie Brown" のサウンドトラックの収録は、その合間にやっていたということになります。
で、驚いたのが最初の企画では、"It's A Short Summer, Charlie Brown" というタイトルだったということです。
リアルタイムでのサマー・キャンプ体験を描くという目論見で、もちろん夏場にオンエアする予定だったようですが、夏が終わるまでに作品が完成しないことが明らかになり、その解決策としてストーリーを回想形式に修正してタイトルも"It Was A Short Summer, Charlie Brown" に変更したそうです。で、この作品は9月に放送され、夏休み明けのリアルタイムな作品になったわけですな。
このような経緯を知ると、現在Apple TV+ で放送されているものがプロローグとエピローグをカットし回想形式ではなくしているのが原点回帰を狙ったものなのかとも思えてきます。しかし、それならそれで別のエピローグは必要なわけで、ただカットしただけでは不充分ではないかなと思います。ワタシには "It Was A Short Summer, Charlie Brown" になったが故に名作になったのではないかと思えますな。
レコーディングも忙しかったようで、オンエアが9月27日なのに9月11・12日に録音してダビング編集諸々を2週間でこなしてTV局に出荷したとのことで、まあ「愛は地球を救う」の手塚アニメよりはマシかもしれませんが…しかし音楽に関しては完全に夏休みに間に合ってませんな。
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この年のヴィンス・ガラルディの活動についても書いてありまして、本当に忙しかったようです。
3月にアルバム "The Eclectic Vince guaraldi" をリリース、4月にグレイス大聖堂ジャズ・ミサの再演(1966年のものは "The Grace Cathedral Concert" のタイトルでレコード化)と、映画 "A Boy Named Charlie Brown" の録音、5月には "Charlie Brown Suite" の再演(別日程のものがCD化)、夏から初秋は映画 "A Boy Named Charlie Brown" の追加録音、9月に "It Was A Short Summer, Charlie Brown" のセッション、11月にグレイス大聖堂ジャズ・ミサの再演、そして年間を通じてクラブ・ギグと次のアルバム "Alma-Ville" のマテリアル作りを行っています。
この年が余程忙しかったせいか、 "Alma-Ville"がガラルディの生前最後のアルバムになり、以降はクラブ・ギグとピーナッツTVスペシャルの録音をするのみとなりました。
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最後に1969年の出来事を。
ビートルズ最後のライヴ(ルーフトップ・コンサート)
コンコルド最初のテスト飛行
アームストロング月面を歩く
ウッドストック開催
モンティ・パイソン放送開始
ペレ1000ゴール達成
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