« ウィリー・メイズのドキュメンタリー番組の動画公開 | トップページ | You're Not Elected, Charlie Brown のサントラ盤発売決定 »

2024.07.29

It Was a Short Summer, Charlie Brown のサントラを聴く

7月5日に"It Was a Short Summer, Charlie Brown" のサントラ盤が発売になりましたが、まだワタシの手元には届いていません。

発売日の5か月前の2月にHMVで予約したのですが、発売日を3週間過ぎた今でも「取り寄せ中」になっています。アメリカのサイトで購入して船便で送ってもらっていたとしても、もう届いていたんじゃないでしょうか?

いい加減7月も終わりますし、これ以上は待てませんので配信で入手しました。ヤレヤレ。

20240729

・・・・・・

本作の邦題は、「短い夏だったね、チャーリー・ブラウン」です。TVスペシャルとして1969年に放送されました。映画 "A Boy Named Charlie Brown" の同年の作品となります。

音楽は勿論ヴィンス・ガラルディ。音楽監督はジョン・スコット・トロッターで補作曲・編曲をしています。配信では、全曲ヴィンス・ガラルディ作曲となっていますが、7曲目の "Bus Blues" あたりはトロッター作曲なのではないかという感じがします。この辺りはCDが届いてから確認したいと思います。

音声はモノラルでした。残念でしたが音質は悪くないので良しとしましょう。同年の映画のサントラはしっかりステレオで収録されていたんですがね…。

映画と同年ということで、アレンジには共通性が結構見られます。はっきり言ってしまいますと、映画共々古臭いアレンジです。1966年の "Charlie Brown's All Stars" の頃でしたらギリギリOKだったかもしれませんが、さすがに1969年となりますと当時のジャズ・シーンを考えると中々に痛いです。

とはいえ、今の耳で聴く分にはこれが1969年だからどうだったのかということにはあまり意味はないでしょう。また、古臭いとしても、映画のサントラの "Snoopy On Ice" のような時代を超越した名曲・名アレンジもあるわけですから、一概に悪いとも言えませんな。

・・・・・・

曲はストーリーの流れに沿って収録されています。掻い摘んで紹介します。

6曲目の "Schroeder" は、キャンプに行く前のバスを待つシーンでシュローダーが弾いている曲です。この曲のオリジナルは、ガラルディの1963年の最初のピーナッツ・アルバム "A Boy Named Charlie Brown" に収録されていますが、実際にアニメで使われているのはこの作品だけではないかと思います。数年越しに陽の目を見たと言えましょう。

12曲目の "Bon Voyage" 。この曲は前年のTVスペシャル "He's Your Dog, Charlie Brown" でも使われていた憂鬱な雰囲気の印象的な曲です。このスペシャルもサントラ盤化希望ですね。ガラルディのアルバムには収録されていませんが、ジョージ・ウィンストンがカヴァーして陽の目を見た感じでしょうか。

14曲目の "Love Will Come" 。これはいい曲ですね。ジョージ・ウィンストンはアルバムのタイトルにもしました。

19曲目の "Masked Marvel" 。これもいい曲で、ガラルディも気に入っていたのでしょうか、同年発売のアルバム "Alma-Ville" に収録されました。この曲はスヌーピーがルーシーとの腕相撲対決の練習をしているシーンでかかります。

20曲目の "Air Music" 。1966年のTVスペシャル "Charlie Brown's All Stars" で子供たちが遊ぶシーンで使われていた印象的な曲です。この曲はあまり陽の目を見ていませんね。

23曲目の "Linus and Lucy" 。いわゆるAメロは出てきません。腕相撲の試合中にかかる曲で試合の顛末に合わせたアレンジで、あっという間に終わります。

・・・・・・

そして26曲目。"It Was a Short Summer, Charlie Brown" 。エンド・テロップにかかる曲です。遂に!遂に完全版を聴くことができました。

思い起こせば1978年2月23日。東京12チャンネルの「まんがスヌーピー」の再放送枠でちゃんと曲のラストまでかかったのが最後、以降のテレビ放送、ビデオ、DVDではカットされたり編集されたりでまともに聴くことが叶いませんでした。

苦節46年。この日をどんなに待ち望んだことか。52秒の短い曲ですが、感慨ひとしおです。

・・・・・・

あとはCDが届くのを待つだけですが、このサントラのセッションには、ヴィクター・フェルドマンやハーブ・エリスといった著名なジャズ・マンも参加していたんですな。ちょっとびっくり。

|

« ウィリー・メイズのドキュメンタリー番組の動画公開 | トップページ | You're Not Elected, Charlie Brown のサントラ盤発売決定 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« ウィリー・メイズのドキュメンタリー番組の動画公開 | トップページ | You're Not Elected, Charlie Brown のサントラ盤発売決定 »