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2024年6月

2024.06.23

書籍「13歳からのきみへ スヌーピーの自分らしく生きることば」は買わない(読まない)ことにした

講談社の現代ビジネス(FRaU)のサイト「13歳からのきみへ スヌーピーの自分らしく生きることば」についての特集を22日から短期連載してまして、23日現在で第3回までが読めます。

本書についてのあらましが大体わかり便利なので読んでいますが、以下のものを読んでう~んとなりました。

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どんな問題であれにげ出せないほど大きくも複雑でもない!(ライナス)
No problem is so big or so complicated that it can’t be run away from !

問題に向かいあったときは、それでいっぱいになっちゃうけど、世界にあるもっと広大なもののことを考える。宇宙のこととか。宇宙からにげ出すことはできないけど、目の前の問題からは、にげ出すこともできる。おしつぶされるよりも、にげよう!にげよう!

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これを読んで「ああ、買う価値はないな」と思いました。過去に発売された通り一辺倒の本と変わりがなさそうです。

このセリフが出てくるストリップ(1963年2月27日)を最初に読んだときは笑ったものです。何故ならギャグだったから。セリフだけ取り出せば、何やらいいことを言っているような感じになりますけどね。でもこれはギャグなのです。翌日(2月28日)の分も一緒に読まないと意味をなさないんですがね。

このセリフを名言扱いしているXやらブログやらnoteやらの多いこと多いこと。検索するとすごいですな。

これは誤読ですからね。

よくメディアによる「発言の切り取り」が問題になるじゃないですか。発言の一部を切り取り本来の趣旨とは違うネガティブなものに仕立て、それで人格攻撃を行うという。本件はネガティブではなく逆に高尚なものにしているわけですが、本質は一緒ですよね。ピーナッツはグッとくる言葉や名言がたくさんある格の高いマンガだ、という風に祭り上げたいというメディアの戦略を感じます。そうやってその手の本を売らんがためのね。

もういい加減にしてほしいですな。

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2024.06.19

ウィリー・メイズ死去

アメリカ・メジャーリーグの元選手、ウィリー・メイズが死去しました。ご冥福をお祈りいたします。

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ウィリー・メイズとピーナッツは縁があります。

長年ピーナッツのTVスペシャルのプロデューサーを務め、「クリスマス・タイム・イズ・ヒア」の作詞をしたことでも知られるリー・メンデルソンは、1963年にウィリー・メイズのドキュメンタリー番組を制作して大成功します。

その時、彼は「最高の野球選手の番組を作ったから、次は最低の野球選手の番組を作ろう」と思い立ち、シュルツさんにアポを取ったのでした。そしてアニメーターのビル・メレンデスを紹介し、以降シュルツさんが亡くなるまでこの3人でアニメを作り続けました。ウィリー・メイズが引き合わせた3人と言えなくもありません。

そして、ウィリー・メイズはコミックにも登場します。

1966年、チャーリー・ブラウンはスペリング・コンテストに挑戦します。

これは、かの有名な1969年の劇場映画「スヌーピーとチャーリー」の原案になったエピソードです。映画では決勝大会まで登り詰めたチャーリー・ブラウンでしたが、原作では学校のクラス予選であっけなく敗退します。その敗因がウィリー・メイズなのです。

チャーリー・ブラウンに出題された問題は「メイズ(MAZE)」でしたが、野球好きの彼の脳裏にウィリー・メイズがよぎってしまい、うっかりウィリー・メイズの綴りである「MAYS」と言ってしまったのでした。

その他、同じ1966年のストリップで、チャーリー・ブラウンが野球選手の背番号でロッカーの暗証番号を覚える、というのもありましたが、ここでもウィリー・メイズが出てきていました。

1966年というのはウィリー・メイズのピークの年で、彼は翌年から下降線を辿っていきます。最も輝いていた時にピーナッツにネタにされていたわけですな。

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リー・メンデルソンは後年、ウィリー・メイズと記念写真を撮っています。

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一緒に持っているのは、正にチャーリー・ブラウンが綴りをミスった時のストリップです。

チャーリー・ブラウンは最低の野球選手でしたが、彼に名前を綴ってもらえてウィリー・メイズは可笑しかったでしょうね。

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2024.06.14

「スヌーピーのハッピーキャンプ」エピソード2まで観る

本日(6/14)配信開始となりました「スヌーピーのハッピーキャンプ」ですが、エピソード2まで観ました。

なんだか6月8日に書いた記事と色々違っていまして、元記事ANIMATION MAGAZINEを翻訳し損ねましたかね。とりあえず赤字で訂正をいれました。誤情報ですみません。

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とりあえずエピソード2まで観たところでわかったことなどを。

●1エピソード2話構成となっている
 本編約21分で、1エピソード3話構成の「スヌーピーのショータイム!」よりも1分短くなっています。ANIMATION MAGAZINEで監督は「スヌーピー宇宙への道」よりも2分長くなっているといっていましたが、これは1話当たりの長さです。しかし、エピソード2の第1話はストーリーが終わった後に短い話が2つあり、「尺あまりか?」と思わせられます。2分長くする必要があったのかどうか…。

●ビーグルスカウトには上部団体がある
 ビーグルスカウトというのはスヌーピーが勝手にやっているのだと思っていましたが、実は本部があり、その本部から不満を持たれていてバッジを取らなければ解散させられると言われています。これをどう乗り越えるか?というのが今回の作品の骨格なんですが、まあアニメ・オリジナル設定ですがね。

●ナオミはひと夏の友達だった
 人種問題が未解決なナオミですが、エピソード1にjは登場せずエピソード2でサリーのひと夏の友達として登場しました。うーん、そこはユードラのポジションなんですがねぇ。ポリコレ的要素を満たすために敢えてユードラを外してナオミにした、と穿った見方をしてしまいます。

●声優に変更あり
 前作「おかえり、フランクリン」で上手くなってきたな~と思っていたライナスの声優が本作で交代してました。これは何とも残念です。
 あと、「おかえり、フランクリン」の感想で色々文句を付けていたフランクリンの声優は2023年から登板していたんですな。クレジットのチェックが甘かったです。
 でもって、2021年の「スヌーピー宇宙への道」のシーズン2を観返したんですが、フランクリンもチャーリー・ブラウンもこの時の声優の方が絶対によかったと思わざるを得ませんでした。困ってしまいますな。
 そして、さすがに交代するだろうと思っていたルーシー役の遠藤璃奈は続投していました。上手いので観る方からすれば有難いんですが、今年で19歳ですよ?いいんでしょうかね。

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という感じで。ストーリーについての感想は追ってということで。

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2024.06.10

本当に「英語ふきだし」「欄外に日本語訳」でいいのか?

復刊ドットコムの「『スヌーピー全集』なぜ待ち望まれた?」というのを読みました。

『スヌーピー全集』の復刊までの経緯などが書かれていて、興味深く読ませていただきました。

ここでいう『スヌーピー全集』というのは、角川書店から1981年に出版された1971年から1980年までのサンデー版を収録した全10巻のシリーズの事です。

復刊されたのはもちろんリクエストが多かったわけですが、「ピーナッツが好きだから」という新規ファン、「もう一度読みたい」という旧来のファン、の両方があったようです。

復刻に当たっては、オリジナル版の印刷データが現存しないので、原本(底本)をもとに版起こし(スキャニング)をしていたそうです。ワタシは復刊ドットコム版を読んだことが無かったんですが、完全復刻ではなく文章表現に変更を入れたり注釈を付けたりといった調整が入っているんだそうです。知りませんでした。

で、2012年の復刻以来、今でも版を重ねているそうです。凄いですね。

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この文でワタシが気になったのは、「『スヌーピー全集』の大きな特徴は「日本語ふきだし」と「欄外に英語原文」になっている点であり、この「日本語ふきだし」こそが古えのファンがノスタルジーを感じるところ」なのだと書いているところです。

果たして「日本語ふきだし」が単なるノスタルジーに押し込まれてしまっていていいんでしょうか?

漫画文法的手法として「ふきだし」を考えますと、登場人物のセリフは「ふきだし」の中に書かれているのが普通です。それが自然で読みやすくわかりやすいのですが、ことピーナッツにおいてはちょっと事情が違うんですよね。

今の日本で出版されているピーナッツの関連本は、ほぼ100%「英語ふきだし」と「欄外に日本語訳」という形になっています。

これは、「レタリングまで含めてシュルツ氏の完成された作品である」という思想(宗教?)に基づいたものだと思いますが、ワタシは今一つ同意できません。果たして漫画文法的手法としてはどうなんでしょう。

というのも、この「英語ふきだし」「欄外に母国語訳」という形式をとっているのは恐らく日本だけなのです。ヨーロッパ系言語国はみんな母国語ふきだしになっていますし、同じ非ヨーロッパ系言語国である韓国ですら「ピーナッツ全集」はハングルふきだしになってます。中国然り。

日本以外の国は特に「レタリングまで含めてシュルツ氏の完成された作品である」とは考えておらず(所詮新聞漫画)、漫画文法的手法を放棄してまで「英語ふきだし」に拘ろうとは考えていないわけですね。

思った通り、「谷川俊太郎氏による味わいのある訳文がコミックに組み込まれていることで、話の内容がすんなりと入ってくる」という一文もあり、「欄外に日本語訳」になっていることで漫画としてすんなり読めないものになっていることを認めちゃっているんですよね。

「ドラゴンボール」や「ワンピース」のセリフが欄外に書かれていたら、果たして熱中して読めるでしょうか?読みづらく、どこか興ざめしてしまうんではないでしょうか。そういうことですよ。

ピーナッツは、元は新聞漫画で本はペーパーバックですよ。芸術じゃないんですから。

百歩譲って英語が読める人はまだいいです。英語が読めない人は、アルファベットが並んでいるのを見て「美しいレタリングだ」とか感じているんでしょうか。それって既に漫画の読み方として間違っていますし、とても愚かに思えます。

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2024.06.09

13歳からのきみへ スヌーピーの自分らしく生きることば

4月にピーナッツ関連の書籍が出ていたようです。

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「13歳からのきみへ スヌーピーの自分らしく生きることば」という本です。

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またぞろ、名言系の本のようですな。著者は、30代の気鋭の哲学者・永井玲衣さんとのこと。

出版社の世界文化社のサイトの説明文を読みますと、

ややこしくて、ずっこけていて、それでも自分らしく生きる「ピーナッツ」の仲間たち。
彼らの70のことばを、クスッと笑ってしまう原作コミックと谷川俊太郎による訳、
そしていま注目の哲学研究者・永井玲衣の研ぎ澄まされた解説に乗せて贈ります。

とあります。う~ん、この「クスッと笑ってしまう」というのはよく使われるフレーズなんですが、ワタシはですね~、これは冒涜に当たると常々思っているんですよ、ピーナッツに対する。例えば「あなたの漫画はクスッと笑えます」なんて言われて嬉しい漫画家とかいますかね?馬鹿にされていると思うんじゃないでしょうか?ほんとにやめて欲しいです。

まあ、それはそれとして(出版社が勝手に書いていることですから)、読んでみたいようなみたくないような。どうしたもんでしょうねえ~。

哲学者が書いているので興味はありますが、あの心理学者・河合隼雄ですらピーナッツに関しては結構頓珍漢でしたからね~。

そういえば、河合隼雄のウィキペディアって「誰だってちょっと落ちこぼれ」とか「スヌーピーのもっと気楽に」とかのピーナッツ関連の著書が丸っとオミットされているんですよね。河合隼雄の仕事として認められていないんでしょうか?

閑話休題。

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こんな感じらしいんですが…

1週間くらい考えましょう。

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2024.06.08

「スヌーピーのハッピーキャンプ」監督の取材記事

「スヌーピーのハッピーキャンプ」の監督兼エグゼクティブ・プロデューサー、ロブ・ブティリエの取材記事がANIMATION MAGAZINEというサイトに掲載されていました。

この人は、「スヌーピーのショータイム!」や「スヌーピー宇宙への道」の監督を務めていて、その他「キッドVSキャット」や「エド・エッド・エディ」などの有名作品もやっているんですな。中々のキャリアの人です。

まず、この記事によりますとエピソードは全部で10個のようです13話でした。他のシリーズよりは若干少ないですね。ただ、「スヌーピー宇宙への道」より1エピソードあたり2分長いとのことです←厳密には1エピソード2話構成で、その1話が2分長いということでした

「スヌーピーのハッピーキャンプ」の企画は、「スヌーピーのショータイム!」のシーズン3制作中にスタッフ(ライター)のスコット・モンゴメリーが思いついたんだそうです。「スヌーピーのショータイム!」でもビーグルスカウトのエピソードはいくつかありますが、シリーズにすればもっと笑いが引き出せると考えたようです。

今回のシリーズは、スヌーピーとビーグルスカウトの冒険を描くのが主で、そこに子供たちのキャンプを描いたものや、ビーグルスカウトたちが子供たちのキャンプにやって来るといったエピソードが挟み込まれる、というような感じのようです。基本的にはスヌーピーたちと子供たちは別の場所で別行動をしているということです←同じ場所でした!

監督曰く、自身が子供の頃に見ていたクラシック・スペシャルに近いものになった、とのことですが、どんな感じでしょうかね。

その他、「友情、忍耐、自然の驚異への敬意といったテーマが観客の心に響くことを願っています」なんてことも言ってます。今までの「スヌーピーのショータイム!」でのビーグルスカウト・ネタを観てきた限りですと、大抵はスヌーピーが頑張ってリーダーシップを発揮しようとするもののヌケサク鳥たちが言うことをきかなかったり悪戯をしたり単におバカだったりしてスヌーピーがイライラする、といった内容でしたので、そういうのは多分ここではなくてチャーリー・ブラウンたちのキャンプの方で描かれるんだろうな~と想像します。

ともかく、いい話になっていることを願います。

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2024.06.06

The Peanuts Movie の各国のタイトル

今更ですが、2015年公開の映画 "The Peanuts Movie" の各国のタイトルをまとめたサイトを見つけましたので、ちょっとその一覧を引用します。

かなり長大ですが…

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まあ、大抵の国が "The Peanuts Movie" で、そうでなければアタマに "Snoopy" とか "Snoopy & Charlie Brown" とかが付くような感じですね。

こうして見ますと、改めて日本の「I LOVE スヌーピー」というのがどれだけ酷いのか!というのが白日の下にさらされた感じがして恥ずかしいですな。

今でも意味不明な邦題「I LOVE スヌーピー」。何なんでしょうね。"I"って単数ですが、誰の事なんでしょう?

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この映画の製作が発表されたのが、確か2012年10月だったと思います。

ワタシが最初にトレーラーを観たのが2013年3月でした。この頃はまだ邦題がどうなるのかは全く決まっていなかったと思います。というか、"The Peanuts Movie" というのも正式タイトルなのか仮題なのかもよくわからない状況でしたね。それにしても"The Peanuts Movie" とは、デカいタイトルを付けたもんです。

2014年に入りますと、国内のメディアで『スヌーピー(原題:Peanuts)』という表現がちらほらとされるようになり、ワタシは「おいおい、邦題は『スヌーピー』かよ」と、不安になってきました。

そして、2014年8月6日。この日の朝のZIP!(日本テレビ)の番組内で、ワタシは遂に「I LOVE スヌーピー」という邦題を目にしたのです。

これはもうマジかよ!てな感じでしたね。

まだ公開まで1年以上あり、ストーリーも明確でなかった段階でこの邦題に決まってしまったわけです。ワタシはこの日のブログに『ストーリーを吟味した上での決定とは考えづらい。こんなタイトルを付けて、もしチャーリー・ブラウン中心の内容だったらどうするつもりでしょう。』と書いてました。

それは当たらずも遠からじでしたね。映画のメインはチャーリー・ブラウンで、スヌーピーは出番は多かったものの明らかに添え物でした。日本より先に公開されていたアメリカなどでは『スヌーピーはいらなかった』といった声がまあまあ出ていましたね。

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いつになるかわかりませんが、3D映画の第2弾が控えています。今度はどんな(酷い)邦題が付けられるのでしょうか?

「I LOVE スヌーピー2」?

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2024.06.02

スヌーピーのハッピーキャンプ続報

再来週の金曜日に配信開始される「スヌーピーのハッピーキャンプ」ですが、YouTubeでもトレイラーが観られるようになっています。

 

今のところ、英語版しか無いようです。日本語では所謂プレスリリース的なものも無いみたいですね。ちょっと温度が低いような。

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ちょっと気になるのがナオミなんですが…

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今回の作品でナオミはレギュラーメンバーに大抜擢なんですが、なんか色黒ですよね。最近のアメリカ作品でありがちな「人種変更」を食らってしまったんでしょうか?

黒人がフランクリンだけでは多様性が足りないという事情なのだとしますと、本作に限らず今後もレギュラーとして出張ってくるかもしれませんが。

しかし、担当声優のMalia Ceaは、どうやら白人のようですので、ただの褐色キャラなのかもしれません(昨今のアメリカでは、声優もキャラの人種と同一にするという風潮があり、同じApple TV+の作品で「セントラル・パーク」が人種が理由で声優が降板してますし、「ファミリー・ガイ」「シンプソンズ」といったメジャーなアニメ作品でも同様な事態になっています)。

でもそうすると、何のためにナオミを褐色にしたのか意味が解りませんね。

※今のピーナッツ・アニメは厳密にはカナダ作品なんですが、カナダの方がポリコレ先進国と言われていますのでそこのところは…

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この作品、既にメディアミックス展開がされていました。

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5月7日にペーパーバックが発売されていました。タイトルは、"Welcome to CAMP SNOOPY"。

いつものグラフィックノヴェルかと思いきや、どうやら番組と連動したキャンプのガイドブックのようです。全96ページ。

今更ながら「スヌーピーのハッピーキャンプ」の原題は"Camp Snoopy"なんですが、キャンプ・スヌーピーといえばナッツベリーファームに同名の施設がありましたよね。アチラとも何かタイアップしてるんでしょうかね。

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ロゴを比較するとこんな感じで違ってますが…

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