書籍「13歳からのきみへ スヌーピーの自分らしく生きることば」は買わない(読まない)ことにした
講談社の現代ビジネス(FRaU)のサイトで「13歳からのきみへ スヌーピーの自分らしく生きることば」についての特集を22日から短期連載してまして、23日現在で第3回までが読めます。
本書についてのあらましが大体わかり便利なので読んでいますが、以下のものを読んでう~んとなりました。
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どんな問題であれにげ出せないほど大きくも複雑でもない!(ライナス)
No problem is so big or so complicated that it can’t be run away from !
問題に向かいあったときは、それでいっぱいになっちゃうけど、世界にあるもっと広大なもののことを考える。宇宙のこととか。宇宙からにげ出すことはできないけど、目の前の問題からは、にげ出すこともできる。おしつぶされるよりも、にげよう!にげよう!
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これを読んで「ああ、買う価値はないな」と思いました。過去に発売された通り一辺倒の本と変わりがなさそうです。
このセリフが出てくるストリップ(1963年2月27日)を最初に読んだときは笑ったものです。何故ならギャグだったから。セリフだけ取り出せば、何やらいいことを言っているような感じになりますけどね。でもこれはギャグなのです。翌日(2月28日)の分も一緒に読まないと意味をなさないんですがね。
このセリフを名言扱いしているXやらブログやらnoteやらの多いこと多いこと。検索するとすごいですな。
これは誤読ですからね。
よくメディアによる「発言の切り取り」が問題になるじゃないですか。発言の一部を切り取り本来の趣旨とは違うネガティブなものに仕立て、それで人格攻撃を行うという。本件はネガティブではなく逆に高尚なものにしているわけですが、本質は一緒ですよね。ピーナッツはグッとくる言葉や名言がたくさんある格の高いマンガだ、という風に祭り上げたいというメディアの戦略を感じます。そうやってその手の本を売らんがためのね。
もういい加減にしてほしいですな。
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