「旅するピーナッツ。」の図録を読む
スヌーピー・ミュージアムの企画展「旅するピーナッツ。」の図録を買いました(楽天ブックス)。
最近はミュージアムに行かなくても図録が買えるので重宝しますね。前にも書きましたが、今のワタシにとっては2000円払ってまで観に行きたいところではないんですな、あのミュージアムは。なので図録だけで充分なのです。
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一応、旅に関するストリップを集めた展示にしたかったようですが…ちょっとこれは違うんでは?というのもありますな。ピーナッツに旅行関係のストリップが少ないということが露呈してしまってます。
最初の紹介は、ペパミント・パティのフランス旅行。
何故彼女はフランス旅行に行ったのか、それをマーシーがどう思っているのか、という部分を見事にカットしたストリップのチョイスには脱帽します。ここは説明すると長くなるからでしょうか?
次は、スヌーピーがカンサスシティに行く話。
何故かタイトルは「スヌーピー、ウィンブルドンへゆく」となっていますが、勿論ウィンブルドンには行きません。ここでも、何故ウィンブルドンに行くついでにカンサスシティに寄ろうとしたのか、という部分が見事にカットされており再び脱帽です。ここも説明が長くなりますからね。
その次は、サマー・キャンプ。
そもそもキャンプは旅行に含まれるのか?という気もしますが、これは両論ありますのでまあいいでしょう。ユードラが参加したエピソードをメインに編纂されてますな。
その次が、ビーチでのストリップ集なんですが、これはもう絶対旅じゃないでしょう!
映画「スヌーピーの大冒険」ではスヌーピーは徒歩で日帰りでビーチに行っていましたよ。
あと、本家キュレーターのクラーク氏の説明文が、「ソノマ郡のビーチは熱帯ではありませんが」とか「ピーナッツに描かれるビーチに椰子の木がほとんど登場しないのは、恐らくシュルツの頭に思い浮かぶのが、温帯にあるこのビーチのせいなのでしょう」とかで、この人はキュレーター以前に頭がおかしい人なんじゃないでしょうか。
あのさー、アメリカが舞台なんですから熱帯のビーチなんか思い浮かべないですよね、普通。
次。スヌーピーがニードルスに行く話。
ニードルス・ネタでこのエピソードを選んだのは何故?。なんでスパイクがふくよかになっているんだとか初見に人には解らないんじゃないでしょうかね。
で、キャンプにおけるマシュマロについての解説のあと、ビーグルスカウトの旅のストリップがまとめられていますが、これが実は今回の展示にはない第1回企画展のものの再録だそうで、これが実に70ページくらいあります。凄い水増しだ。
いやー、やっぱり旅行ネタは少ないですね。これって企画倒れだったんでは?とりあえず、やはり行く価値は無かったか…。
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ところで、「るるぶ&more」というサイトにスヌーピー・ミュージアムの記事があったんですが、そこで企画展の紹介で
「旅行は大好きです。お昼の12時に戻ってこられるなら」と話していたというシュルツ氏が描く、スヌーピーたちの旅のひとコマが集められています。
と書かれていました。シュルツさんのこの発言、「旅が嫌いだ」と言っているのが筆者に伝わってないような…。
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