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2024.02.14

ピーナッツのレコードの日々:その4

私的50周年ネタ。

1978年。レコード"Charlie Brown Records Presents A Charlie Brown Christmas"を購入後、同じ企画盤が発売されていないだろうかと、横浜駅へ行った際は”すみや”の輸入盤コーナーをちょくちょくチェックするようにしていました。

しかし、そういったものが仕入れられることもなく、徒労に終わっていました。そのうち"Charlie Brown"のコーナーは無くなり、売り場も縮小され、ワタシもいつか有耶無耶になっていきました。

今ならわかります。実は同じ企画のレコードはその後4枚発売されていたのですが(後述)、5枚仕入れた"Charlie Brown Records Presents A Charlie Brown Christmas"が売れてないのですからそれらが仕入れられるわけがありません。レコード屋だって商売ですからね。

・・・・・・

ワタシがCharlie Brown Recordsのレコードと再会するのは大学生になってからです。場所はやはり渋谷のタワーレコードで、その時は既にヴィンス・ガラルディの3枚のレコードを購入済みでした。

その時出会ったのは12インチのLPではなく7インチ盤で、内容はやはりTVスペシャルを収録したものでした。何故かレジ横に置かれていたので見つけやすく、幸運にも偶然の出会いとなったのでした。11種類のレコードがあり、まとめて購入しました。

7インチ盤ですから当然収録時間は短くなっていますが、基本コンセプトは12インチのLPと一緒でした。また、小さくなった分12インチLPでは12ページだったブックレットは24ページになっていました。どれも冒頭に「やあ、僕チャーリー・ブラウン。チャイムが鳴ったらページをめくってね」というようなナレーションが入っており、実際にページをめくるタイミングでチャイム音が収録されていました。明らかに12インチLPよりも低年齢向け仕様です。

しかし、この7インチのシリーズで驚かされたのは、ラインナップに映画"Snoopy, Come Home"が含まれていたことです。

聴いてみると映画で使われていたシャーマン兄弟の音楽は全く無く、すべてヴィンス・ガラルディの音楽に差し替えられていました。音楽が変わるとこうも変わるものなのか、仕上がった作品はどちらかというと原作に近い雰囲気で、これはこれで面白かったと思います。

大谷芳照さんを通じてアメリカのデリック・バング氏とパイプができた時に、「こんな面白い音源があるんですよ」とCDにして送ったりしましたが、それはずっと後々の話。

タワーレコードでは同企画のカセットテープ版も見つけましたが、流石にそれには手を出さず…。

12インチLPの"Charlie Brown Records Presents A Charlie Brown Christmas"以外のものを揃えだしたのは、40周年記念アルバムが発売され自分の中のピーナッツ熱が再燃してからです。

既に働いていたので購買力も上がっており、インターネットの普及によってWEBで購入できるようになったのが大きいですね。そもそも、"Charlie Brown Records Presents A Charlie Brown Christmas"以外の盤が出ていると知ったのもインターネットのおかげです。

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Charlie Brown Records についてもう少し書こうと思います。

The Disney Wiki という英語のサイトがありまして、ここにCharlie Brown Records についてのまとめがあるんですが、これがまあ見事に使い物になりません。看板ばかりデカくて不十分で不正確。しっかりしろアメリカ人。

ということで、自分の手持ちの現物などで考えつつ書きますが、一番最初にリリースされたのが、1977年の"A Charlie Brown Christmas"です。カタログ番号は3701。1977年の年末商品として発売されたものを"すみや"が仕入れ、その売れ残りを翌年にワタシが買ったという流れだったことが判ります。

1978年には、以下の4枚が追加で発売されました。

"Charlie Brown's All-Stars(カタログ番号3702)"
"He's Your Dog, Charlie Brown(カタログ番号3703)"
"It's The Great Pumpkin, Charlie Brown(カタログ番号3704)"
"You're In Love, Charlie Brown(カタログ番号3705)"

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12インチのLPレコードのリリースは、一旦この5枚で終了します。

1980年、今度は7インチの短縮版11枚が発売されました(カセットテープ版もあり※)。カタログは次の通りです。

"A Charlie Brown Christmas(カタログ番号401)"
"Charlie Brown's All-Stars(カタログ番号402)"
"He's Your Dog, Charlie Brown(カタログ番号403)"
"It's the Great Pumpkin, Charlie Brown(カタログ番号404)"
"You're in Love, Charlie Brown(カタログ番号405)"
"Snoopy, Come Home(カタログ番号406)"
"It's Your First Kiss, Charlie Brown(カタログ番号407)"
"You're a Good Sport, Charlie Brown(カタログ番号408)"
"It's a Mystery, Charlie Brown(カタログ番号409)"
"It Was a Short Summer, Charlie Brown(カタログ番号410)"
"You're the Greatest, Charlie Brown(カタログ番号411)"

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この7インチシリーズは、12インチのものが60年代の作品だけだったのに対し、4つの70年代作品と1つの映画がラインナップされているのが特徴です。"Snoopy, Come Home"がラインナップされていたことの驚きについては先に書いた通りです。

1981年から1983年の間は何もリリースが無かったようです。

そして、1984年になって突如"Flashbeagle(カタログ番号2518)"がリリースされました。

思えばこの"Flashbeagle"、Charlie Brown Records 唯一の真っ当な音楽もののレコードであり、唯一の日本盤が発売されたレコードでもあります。

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売れたかどうかはわからず、レーベルもこの作品を最後に閉めてしまったようです。

このほか、レコードは同じですがブックレットが付いていないという所謂"Read-Along"を捨ててしまったもの(カタログ番号2600番台)が3枚くらい出ているようです。ワタシは"Charlie Brown's All-Stars(カタログ番号2602)"だけ持っています。

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※カセットテープ版は、どうやらCharlie Brown Records ではなく、Western Publishingという会社の子会社のGolden BooksというところのSnoopy & Friendsレーベルからの発売だったようです。Charlie Brown Recordsのフランチャイズ権は1987年に同社に移った模様です(The Disney Wikiによる)。

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