ピーナッツのレコードの日々:その3
私的50周年回顧ネタ。
1984年秋、とある日。友人から「スヌーピーのレコードが出るみたいだよ」と話しかけられました。
彼女が言うには、吉祥寺の新星堂に情報が出ていたとのことでした。早速現場に向かうワタシ。
店内をくまなく探すと、アニメ・コーナーに、「スヌーピーのフラッシュビーグル」11月21日発売、という情報があるのを発見しました。
正直、よくこんなのに気付いたな…というレベルの店員さんお手製のとても小さな記述でした。
今にして思いますと、この情報があったおかげで新品を発売日に買うことができたわけですので、店員さんには感謝です。
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しかし、このレコードには面食らいました。タイトル曲"Flashbeagle!"こそカッコイイ曲でしたが、ほとんどが子役が歌うフラッシュビーグルとは関係ない子供向けの歌ばかりでした。
そもそも、なんでこんなレコードが発売されたのかも解りませんでした。
このレコード収録の10曲のうち5曲がアニメ「フラッシュビーグルだよ、チャーリー・ブラウン」用に作られたものだというのは、裏ジャケのクレジットをよくよく読めばわかりますが、歌詞カードには何の説明もなく(しかも歌詞は誤訳ばかり)、3年後の1987年に東映ビデオから発売されたアニメ「フラッシュビーグルだよ、チャーリー・ブラウン」をレンタルして観て初めて理解したのでした。
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この「スヌーピーのフラッシュビーグル」は日本コロムビアから発売されました。日本盤のレコードとしては3枚目にあたるもので、アナログ時代では最後になります。
レーベルは、"Charlie Brown Records"でしたが、
これを見てワタシはオォ!となりました。
と言いますのも、ピーナッツのレコードの日々:その1で書いた"Charlie Brown Records Presents A Charlie Brown Christmas"も同じレーベルからの発売だったからです。
"Charlie Brown Records Presents A Charlie Brown Christmas"の裏ジャケを見ますと、"distributed by Buena Vista Distribution Co."の表記がありますが、これは当時中学生だったワタシも気になっていました。
1977年に指揮者レオポルド・ストコフスキー(ストコ先生)が亡くなった時、追悼盤として映画「ファンタジア」のサントラ盤が再発されましたが、その販売元は「ブエナビスタ」でした。当時「レコード芸術」誌でこの広告を見て「ブエナビスタ」という何語かもわからない発音しずらい聞いたこともない名前のレコード会社に違和感を持ち、よく覚えていたのです。
で、"distributed by Buena Vista Distribution Co."の文字を見た時に、「ひょっとして、このレコードはディズニーが出しているのか?」と思ったのです。
「ブエナビスタ」=ディズニー・レコード、という確信があったわけではないのですが、当時ディズニー関連のレコードは日本コロムビアから発売されていたことと、「スヌーピーのフラッシュビーグル」も日本コロムビアから発売されたことを合わせて、正しかったんだ、と思ったのでした。
スヌーピーのレコードをディズニーが出している…日本にはスヌーピーとミッキーをライバルだと思っている人が少なからずいますが、こういう人が知ったら驚くでしょうねぇ。
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