ピーナッツのTVアニメとの出会い
私的50周年回顧ネタ。
とその前に、今「ハリー・ポッターと秘密の部屋」を観てたんですが、英語音声に切り替えたら吹き替えと全然声が違うんでびっくりしました。ちゃんと声変わりしてるじゃん。どうも声とルックスが合わないと思いましたよ。
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1975年12月29日。大掃除で一息入れてテレビを付けたら、画面にスヌーピー扮する”世界的な有名な売り子”が歌をBGMにレジ打ちをしているアニメが映し出されました。
ワタシはあまりの突然のことにびっくりしました。
新聞のラテ欄を見ると、「恋するヒマもないよ、チャーリー・ブラウン」の文字が。
ピーナッツのアニメというと、劇場用作品「スヌーピーとチャーリー」と「スヌーピーの大冒険」の2作があることは知っていましたが、TV用作品があることはこの時初めて知りました。
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”世界的に有名な売り子”は、ピーナツ・ブックス30巻「そっとおやすみ、スヌーピー」に所収されていたので知っていました。レジ打ちに世界的に有名なんてのがいるのか?と面白がっていたエピソードです。偶然そのエピソードが初対面だったというのは今思うと運命的ですね。
そしてそのシーンにかかっていた歌は、のちの1990年に発売されたCD「ハッピー・アニバーサリー、チャーリー・ブラウン」でB.B.キングにカヴァーされ、それで「ジョー・クール」というタイトルだということを知りました。歌っていたのがヴィンス・ガラルディ本人だということを知ったのはもっと後です。
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ルーシーの声は割とイメージに合っているな、と思いましたが、チャーリー・ブラウンとライナスは何でこんな声なんだ?と思いました。
最後のテロップを見ると、チャーリー・ブラウン役は谷啓でした。何で谷啓?丸顔で選んだ?などと思いました。
ライナスは何と野沢那智でした。えっあれが野沢那智?アラン・ドロンの?…野沢那智が「悟空の大冒険」や「チキチキマシン猛レース」で変な声を出していたことは当時は知りませんでした。
大人が声を当てていることについては特に気にはなりませんでした。当時のワタシがピーナツ・ブックスを読んだ印象として、キャラクター達がものすごく大人に思えていました。やっていることとかセリフ回しとか。ですので正確には気にならないどころかむしろ気に入っていました。逆に子供の吹き替えだったら、きっと子供っぽくてイメージに合わない、と思っていたでしょうね。
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さて、途中からではありますが「恋するヒマもないよ、チャーリー・ブラウン」を観終わりました。次回予告では翌日に「もう一度ひいて、チャーリー・ブラウン」を放送するというではありませんか。これは当然観なければ。
「もう一度ひいて、チャーリー・ブラウン」は、シュローダーがメインの作品でした。
弾くのはシュローダーなのに、なんでチャーリー・ブラウン?。これは原題(Play It Again, Charlie Brown)の直訳だったんですが、当時の自分にはわかるはずもなく。回を重ねるに従い、タイトルには全部チャーリー・ブラウンが付くということが解りましたが。
しかしシュローダーの声がものすごい二枚目声。声を当てていたのは田中亮一。「デビルマン」の不動明役が有名ですね。ハッキリ言ってシビれました。
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かくしてピーナツ・ブックスのみならずアニメのピーナッツにも心奪われたワタシでしたが、テレビでは夏休み・冬休み・春休みに不定期に放送するものだということが判りました。
それからは長期休暇に入ると朝一で新聞のラテ欄にチャーリー・ブラウンの文字がないかどうかを確認することが習慣になりました。放送があることが判ると「ヤッター」てな感じでしたね。
もちろん録音しました。そして繰り返して聴いたものですが、セリフだけでなく音楽の素晴らしさにも魅了されました。
今のワタシはピーナッツ関連のDVDやレコード・CDを買い漁るマニアになりましたが、事の始まりは1975年の12月29日だったのでした。
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