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2024年1月

2024.01.21

ピーナッツのレコードの日々

私的50周年回顧ネタ。

ワタシは小学生の頃から大の音楽好きで、父親のステレオセットでやはり父親のコレクションのレコードを聴くのが大好きでした。自然とクラシックがメインになりましたが。

自分のレコードは誕生日プレゼントに1枚貰うことにしており、好きなものを選ばしてもらっていたんですが、決して貧乏ではなかったにも関わらず1300円くらいで買える廉価盤ばかりを選んでいました。今思うと無駄に気を遣ってましたね。ですので、カラヤンやベームといったグラモフォンのものは全く聴かずに育ちました(グラモフォンは全く廉価盤を出しておらず、且つ他メーカーより値段が100円高かった)。

そんな状況ですので、当時リリースされていた「スヌーピーとチャーリー」と「スヌーピーの大冒険」のサントラ盤には手を出せずにいました。

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中学校に入学してからは小遣いが貰えるようになり、それからは自分でレコードを買うようになりましたが、早ぐに「スヌーピーとチャーリー」や「スヌーピーの大冒険」を買ったのかといえばそうではありません(ひょっとしたら既に廃盤になっていたかも)

1970年代後半、ワタシは横浜駅周辺によく出没するようになっていました。横浜はレコード店がたくさんあり、ダイヤモンド地下街(現在は相鉄ジョイナスに統合)だけでも5~6店はあったように思います。

そんな中でも、岡田屋(現・横浜モアーズ)の中にあった”すみや”は横浜最大の売り場面積で、輸入盤を取り扱っていたのも横浜ではここだけだったと思います。

1978年のある日、ワタシは”すみや”でなんとなく輸入盤コーナーを眺めていました。たまたま"SOUNDTRACK"のコーナーを見ていると、"CHARLIE BROWN"という見出しが目に留まりました。

え?と思い漁ってみると、"Charlie Brown Records Presents A Charlie Brown Christmas" と書いてあるLPが5枚くらい入っていました(それ以外は何も無く)。値段は確か1700円くらいでした。

ジャケには色々なことが書いてありました。

"Music and Story from the Original Soundtrack By CharlesM. Schulz" ・・・所謂ドラマを収録したレコードのようです。

"Includes a 12-Page Read-Along Book of Full-Collor Illustrations" ・・・12ページのカラーイラスト付きのシナリオがブックレットになっているようです。

躊躇する必要なくこれは買いです。早速1枚を手に取り会計を済ませ、家路を急いだのでした。

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こうして人生初の輸入盤購入はピーナッツのレコードになったわけですが、家に着いて開封してみると中々に粗悪なものだったことにまず驚きました。

レコードの内袋というものは大抵ポリ製なんですが、このレコードの内袋は紙製で、取り出したレコードは紙の埃でまみれていました。プレスもなんとなく荒い感じがしました。

アメリカのレコードは音がパワフルだけどカッティングは日本の方が良い、とは聞いていましたが...。ほろ苦い輸入盤デビューでした。

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レコードに針を下ろします。取り切れなかった埃のためノイズ混じりでしたが、少年合唱のあの曲のピアノのイントロが始まりました。まごうことなき「チャーリー・ブラウンのクリスマス」のドラマでした。ブックレットのシナリオを追いながら聴くこと約23分、聴き終えたワタシは充足感に浸っていました。ハッキリ言って音声はフィルムのサウンドトラックから取ったような低音質でしたし当然モノラルでしたが、そんなことは些細な事でした。

本物のチャーリー・ブラウンたちの声はこんななんだ…。「スヌーピーとチャーリー」の挿入歌が子供の声だったので子供が演じているのだろうと感じていましたが、まあこれがリアルなんだろうな~と思いました。でも正直、谷啓の方がいいな、とは思いました。

続く

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2024.01.20

不遇な作品「恋するヒマもないよ、チャーリー・ブラウン」

昨日の記事の補足です。

昨日の記事で、テレビを付けたら画面にスヌーピー扮する”世界的な有名な売り子”がレジ打ちをしているアニメが映し出された、と書きましたが、ひょっとしたら「そんなシーンは無い」とかいう人がいるかもしれません。

というのも、この”世界的な有名な売り子”のシーンは最初の谷啓の時しか放送されず、その後のなべおさみ版やNHK衛星第2やカートゥーン・ネットワークではカットされていたからです。ここをカットすると、帰りのバスに乗るときにスヌーピーの足にカートが引っ掛かっているシーンと繋がらないので変なんですけれどね。

というか、そもそもこの"世界的に有名な売り子"のシーンは本作の唯一で最大のスヌーピーの見せ場ですよ。それをカットするとかあり得ませんがね~。

このシーンが再び日本で観られるようになったのは、2009年にワーナー・ホームビデオから発売されたDVDでした。

因みに、その間にも東映ビデオ、学研ビデオ、ポニーキャニオンなどでピーナッツのアニメはソフト化されていましたが、本作はラインナップに含まれませんでした。ワーナー・ホームビデオでも「1970年代コレクションVol.1 」に所収されただけで単品のリリースは無く、結構不遇な作品なんですよね。

今はもちろんApple TV+でノーカットで観られます。

個人的には初対面の思い出のシーンが延々とカットされ続けていたというのがなんとも残念でしたね。

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2024.01.19

ピーナッツのTVアニメとの出会い

私的50周年回顧ネタ。

とその前に、今「ハリー・ポッターと秘密の部屋」を観てたんですが、英語音声に切り替えたら吹き替えと全然声が違うんでびっくりしました。ちゃんと声変わりしてるじゃん。どうも声とルックスが合わないと思いましたよ。

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1975年12月29日。大掃除で一息入れてテレビを付けたら、画面にスヌーピー扮する”世界的な有名な売り子”が歌をBGMにレジ打ちをしているアニメが映し出されました。

ワタシはあまりの突然のことにびっくりしました。

新聞のラテ欄を見ると、「恋するヒマもないよ、チャーリー・ブラウン」の文字が。

ピーナッツのアニメというと、劇場用作品「スヌーピーとチャーリー」と「スヌーピーの大冒険」の2作があることは知っていましたが、TV用作品があることはこの時初めて知りました。

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”世界的に有名な売り子”は、ピーナツ・ブックス30巻「そっとおやすみ、スヌーピー」に所収されていたので知っていました。レジ打ちに世界的に有名なんてのがいるのか?と面白がっていたエピソードです。偶然そのエピソードが初対面だったというのは今思うと運命的ですね。

そしてそのシーンにかかっていた歌は、のちの1990年に発売されたCD「ハッピー・アニバーサリー、チャーリー・ブラウン」でB.B.キングにカヴァーされ、それで「ジョー・クール」というタイトルだということを知りました。歌っていたのがヴィンス・ガラルディ本人だということを知ったのはもっと後です。

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ルーシーの声は割とイメージに合っているな、と思いましたが、チャーリー・ブラウンとライナスは何でこんな声なんだ?と思いました。

最後のテロップを見ると、チャーリー・ブラウン役は谷啓でした。何で谷啓?丸顔で選んだ?などと思いました。

ライナスは何と野沢那智でした。えっあれが野沢那智?アラン・ドロンの?…野沢那智が「悟空の大冒険」や「チキチキマシン猛レース」で変な声を出していたことは当時は知りませんでした。

大人が声を当てていることについては特に気にはなりませんでした。当時のワタシがピーナツ・ブックスを読んだ印象として、キャラクター達がものすごく大人に思えていました。やっていることとかセリフ回しとか。ですので正確には気にならないどころかむしろ気に入っていました。逆に子供の吹き替えだったら、きっと子供っぽくてイメージに合わない、と思っていたでしょうね。

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さて、途中からではありますが「恋するヒマもないよ、チャーリー・ブラウン」を観終わりました。次回予告では翌日に「もう一度ひいて、チャーリー・ブラウン」を放送するというではありませんか。これは当然観なければ。

「もう一度ひいて、チャーリー・ブラウン」は、シュローダーがメインの作品でした。

弾くのはシュローダーなのに、なんでチャーリー・ブラウン?。これは原題(Play It Again, Charlie Brown)の直訳だったんですが、当時の自分にはわかるはずもなく。回を重ねるに従い、タイトルには全部チャーリー・ブラウンが付くということが解りましたが。

しかしシュローダーの声がものすごい二枚目声。声を当てていたのは田中亮一。「デビルマン」の不動明役が有名ですね。ハッキリ言ってシビれました。

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かくしてピーナツ・ブックスのみならずアニメのピーナッツにも心奪われたワタシでしたが、テレビでは夏休み・冬休み・春休みに不定期に放送するものだということが判りました。

それからは長期休暇に入ると朝一で新聞のラテ欄にチャーリー・ブラウンの文字がないかどうかを確認することが習慣になりました。放送があることが判ると「ヤッター」てな感じでしたね。

もちろん録音しました。そして繰り返して聴いたものですが、セリフだけでなく音楽の素晴らしさにも魅了されました。

今のワタシはピーナッツ関連のDVDやレコード・CDを買い漁るマニアになりましたが、事の始まりは1975年の12月29日だったのでした。

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2024.01.18

ピーナッツのアニメとポリコレ

昨日の記事の補足です。

昨日、アメリカでは初代チャーリー・ブラウンのピーター・ロビンスに似た声の子供をキャスティングし続けた、と書きましたが、声さえ似ていれば人種も性別も問わないというスタンスでやっていたようです。

「スヌーピー誕生」のDVDのボーナス映像は、原題(SNOOPY'S REUNION)にかこつけて「声優たちのリユニオン」という内容でしたが、これを観ると本当に色々な人種の人がやっているのがわかります。

ペパミント・パティの歴代声優にの中は男性もいるんですよね。初見の時はびっくりしました。

アメリカで昨今、黒人キャラの吹き替えを黒人がやらないとブーイングが起こったり、「エコー」というドラマでは聴覚障碍者で先住民族で義足という設定の主人公に本当に聴覚障碍者で先住民族で義足の人(演技は素人でもいい)をキャスティングしてしまったり、正直かなり行き過ぎた感がありますが、逆にピーナッツのアニメのキャスティングの方が狙っていないですがはるかにポリコレですよね。必然性があればそこに壁なんかはないということなんです。

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2024.01.17

ピーナッツのアニメとワーナー・ホームビデオ

私的50周年回顧ネタ。

日本で初めてピーナッツのアニメが放送されたのは1971年12月25日。作品はもちろん「チャーリー・ブラウンのクリスマス」でした。

当時のチャーリー・ブラウンの吹き替えは、ワタシに多大な影響を残した谷啓さんでした。

…などともっともらしく書いてますが、この作品を初めて観たのは1978年の東京12チャンネル(現在のテレビ東京)での再放送でした。

それはそれとして、以降テレビや映画やビデオ、DVDといった様々な媒体でピーナッツのアニメは展開されてきましたが、都度吹き替えがリブートされ、チャーリー・ブラウンの声も大人の男性だったり大人の女性だったり、はたまた子供だったりと全然統一感がありませんでした。

アメリカでは初代チャーリー・ブラウンのピーター・ロビンスに似た声の子供をキャスティングし続けた結果、声のイメージというものが確立されていますが、日本ではとても曖昧なものになってしまっていますね。

そんな状況を打破してくれるかも?と期待を抱かせてくれたのがワーナー・ホームビデオでした。

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シュルツさんの死後、2000年代もピーナッツの新作アニメは作られていましたが、当時DVDをリリースしていたパラマウントは日本でのDVD発売を全くしていませんでした。いや、ピーナッツっていえばキラー・コンテンツでしょ?なんで発売しないの??とずっと思っていましたが、2007年に販売権がワーナー・ホームビデオに移ったことにより、国内発売に光が差してきたのでした。

ワーナー・ホームビデオから発売されたDVDは、各巻ボーナス映像としてメイキングが収録されていたりして、相当気合が入っている印象でした(当初は輸入盤を買ってました)。

結果、70年代までの作品はすべて日本でも発売されましたが、ワタシが期待していた声優の統一は残念なことに果たされませんでした。

日本初上陸の作品こそ新規に吹き替え版を製作していましたが、そうでないものはポニーキャニオンのビデオ版またはNHK衛星第2で使用された音声を使いまわしていたのでした。

一つのメーカーから発売されているシリーズなのに、吹き替えは3バージョン混合ということになってしまったのでした。

新規吹き替えの声優は結構良かったので返す返す残念です。何故、変なところでケチっちゃったんでしょうかね。

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当初気合が入っていたワーナー・ホームビデオも、その後徐々に力が抜けていってしまいました。

見応えのあったメイキング映像は収録されなくなり、売りの一つだったデジタル・リマスターもされなくなり…そして遂に決定的なことが起こります。

2012年、それまでアメリカと日本とで常に同一タイトルが発売されていましたが、"Lucy Must Be Traded, Charlie Brown"の日本盤が発売が見送られるという事態が発生しました。

理由は明らかです。"Lucy Must Be Traded, Charlie Brown"は発売されれば日本初上陸だった作品なので、発売するためには新規に吹き替えをしなければならず、ワーナー・ホームビデオはそれをケチったんですね。

2014年に2枚組DVDで発売された全8話収録の「スヌーピーと学ぼう!アメリカの歴史」は吹き替え音声無しの字幕版として発売されました。「英語の勉強に最適」などと謳っていましたが、録音をケチっただけです。

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何故このような悲しいことになってしまったんでしょうか。

やはり売れなかったんでしょうね。売れなかったので吹き替え音声を作るという金のかかることをしたくなかったんだと思いますが、まだ売れるか売れないかが確定する以前のリリース最初から音声の使いまわしなどをしていたので、元々本気度は高くなかったんでしょうな。

売れなかった原因の一つは、宣伝でしょう。

公式サイトでも全然告知していませんでしたし。グッズなどの宣伝はバンバンするのに書籍やアニメにはとてもクールですよね、公式って。

しかし悪いのは公式だけでないようです。

Blanket3

これは当時のワーナー・ホームビデオのサイトの画像ですが、公式サイト欄がありながらも空欄になっています。

公式も宣伝しなければワーナーも公式と協力する意思なしという感じで、これでは駄目ですよね。

そして2018年、ワーナー・ホームビデオのサイトからピーナッツの一切の情報が消えました。恐らくここで廃盤になったんでしょう。

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ワーナー・ホームビデオは私の夢を打ち砕きましたが、Apple TV+はそれを成就させてくれました。

もう苦節何年でしょうか。Appleさんには感謝しかないです。

さようならワーナー・ホームビデオ。ありがとうApple。

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2024.01.16

月刊スヌーピーの思い出:補足その2

月刊スヌーピーを読んで驚いたことをもう一つ。

それはライナスの変化です。

ピーナツ・ブックスの登場人物紹介でライナスは「毛布と指しゃぶりがやめられない天才未熟児」という風に書かれており、紙上では実際にそのようなキャラクターだったわけですが、70年代の彼はちょっと違いました。

ほとんど、というかもう全然毛布を持っていないんですよね。登場人物紹介でも「最近は毛布を持たなくなった」とか書かれていました。

シュルツさんの70年代に録られたインタビュー映像を観たことがありますが、そこで「登場人物の中で一番成功するのはライナスだろう。彼はいずれは毛布を卒業する」という風なことが語られていました。シュルツさんはそれを実践していたわけです。

毛布を持たないライナスは知的で大人びたいいキャラでしたし、話しも面白かったので、ワタシは結構それを歓迎していましたし、シュルツさんは毛布が足枷になっていたのかな~とか思っていました。

毛布が無かったからこそ、トリュフのエピソードなんかが作られたんではないでしょうか。

余談ですが、トリュフは月刊スヌーピーでは「しょうろ」となっていました。谷川さんってば翻訳してしまったんですね。しかし「トリュフ」が正しいのかといえばそうでもなく、彼女はアメリカ人ですから本当は「トラフルズ」なのです。またしても谷川さんは翻訳してしまったわけです。もっと言いますと、フランス語の「トリュフ」と英語の「トラフルズ」では綴りが違うので、やはり「トラフルズ」にするべきではなかったのではないかなとワタシは思ってます。

結局ライナスはしょうろに失恋するわけですが、この失恋エピソードはピーナツ・ブックスには未収録となり、しばらくは月刊スヌーピーでのみ読むことができるというレア・エピソードになったのでした。

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2024.01.15

月刊スヌーピーの思い出:補足

昨日書いた記事の補足です。

70年代前半はコミックだけでなく、グッズに使われていた図柄もほとんど60年代のものだったと思います。

所謂ワタシが違和感を覚えたような図柄のTシャツなんかが出てきたのは1976年頃からじゃないかな~。

まあつまり、それだけ70年代のコミックが入ってきていなかったということですね。ですからTシャツなんかに "SNOOPY & WOODSTOCK" と書いてあっても、使われている図柄はウッドストックと命名される以前のものだったりしたわけです。

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2024.01.14

月刊スヌーピーの思い出

私的50周年なので回顧録などを…。

 

ワタシがピーナッツのコミックを読み始めたのは1974年のことでした。

媒体は鶴書房のピーナツ・ブックスでしたが、やがて月刊スヌーピーの存在も知ることになります。

初めて月刊スヌーピーを読んだのは1975年1月号で、同じピーナッツ好きの同級生が「こんなのを見つけた」といって学校へ持ってきたのが最初の出会いでした。

初めて読んだときは衝撃でした。何が衝撃だったかと言いますと、絵柄が私の知っているピーナッツと違っていたからです。

1974年当時、ピーナツ・ブックスに収録されていたコミックは最も新しいものでも1970年のもので、60年代までのものがほとんどを占めていました。

しかし、月刊スヌーピーはほぼ最新のコミック(厳密には季節を合わせるため1年遅れ)が掲載されており、いきなり3年という時間の跳躍をしてしまったわけなのですが、ちょうどこの時期にシュルツさんの絵柄が大きく変化してたんですね。

主な違和感は、「スヌーピーが犬小屋に寝ると頭が長方形っぽくなる」「人間キャラの下唇が妙に引っ込んでいる」といったところでしょうか。特に前者は絵柄の崩れにしか思えなくて結構抵抗感がありました。

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まあそれはそれとしまして、それからは友人の買う月刊スヌーピーを借りて読むという生活が始まりました。毎月26片の平日版と4片のサンデー版の新作が読めるということに幸せを感じていたものです。

そのうちに友達に借りてばかりというのも悪いので(それはそうだ)、1977年からは自分で買うようになり、1979年の廃刊まで買い続けました。

ちょうどこの頃から投稿欄が荒れたり判型が2度も変更となったりと廃刊まで迷走し続けました。この時期の月刊スヌーピーは中古でも見かけることが少ないんですが、リアルタイムで買っていたお陰でコンプリートできました。

投稿欄のことについて書こうかと思いましたが、当時を思い出して暗くなりそうなので止めます。

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その後、ワタシは月刊スヌーピーを処分することもなくずっと保管していました。

コンプリートしようという気は全くなかったんですが、前述の友人からバックナンバーを譲り受けたり、たまたま立ち寄った駅前の古書市で大量発見して買い漁ったなんてこともあり、手持ちのコレクションは増えていきました。

町田の古書店で大量発見した時は、いざお金を集めて買いに行ってみたら無くなっていて、店員に訊いたら他店に送る予定で梱包されていました。開封してもらって大量に買いましたが、この時は一期一会というのを強く感じましたね。

そのあと2000年に拙サイト"LOCAL CACTUS CLUB" を立ち上げることにした時にコンプリートしようと思い立ち、確認してみると不所持の巻が十数冊となっていました。そこからは古書サイトやオークションでコツコツと集めました。

2002年に辰巳出版から発売されたムック「ピーナッツ・ブティック2」にワタシの月刊スヌーピーのコレクションを掲載してもらったんですが、紐解きますとその時にはコンプリートまであと2冊になっていました。今思いますとコンプリート出来ていない段階で掲載してもらったのはお粗末でした。

コンプリート出来たのは2004年頃だと思います。

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月刊スヌーピーの何が大事かといいますと、70年代のファン気質や風俗などがわかることでしょうかね。

また、ピーナッツ全集が刊行されてしまった今ではあまり大したことではありませんが、ライラ登場回やフランクリン登場回はピーナツ・ブックスには未掲載でしたので希少価値はありました。

月刊スヌーピーで読むまではライラは映画「スヌーピーの大冒険」用に作られたキャラだと思ってました。そういう人は多かったかもしれません。

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2024.01.01

2024謹賀新年

明けましておめでとうございます。

本年も拙ブログ"Joe Cool Struttin"および、拙サイト"Local Cactus Club"をよろしくお願いいたします。

個人的な話ですが、昨年でワタシは還暦となり、新年はワタシがピーナッツを読み始めてから50周年のアニヴァーサリー・イヤーであります。

長い付き合いになりました。歳も取りました。しかしまだままだこれからです。生涯読者として頑張っていきます。

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今年は何が起こるでしょうか。

映画は多分来年以降でしょう。

Apple TV+ のフランクリン主演の新作アニメ配信には期待しています。"Camp Snoopy" もどんな作品になるのか楽しみです。

また、リー・メンデルソン・フィルム・プロダクションズが新しいサントラ盤を発売してくれることを祈っています。

そして、年末には河出書房新社からの新刊発売。これもよろしく頼みたいところです。

あと、Kaboom社のグラフィックノヴェルの翻訳本が出てもいいんじゃないでしょうかね。どこかの出版社で出してくれないもんでしょうか。

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