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2023年12月

2023.12.31

2023年私的ピーナッツ10大ニュース

いよいよ大晦日です。

毎年恒例にしている私的ピーナッツ10大ニュースですが、まず拙ブログの状況について。

今年は、1月から5月までの5か月間ブログを全く更新しない期間がありました。ちょっと燃え尽きていたんですよね。

この傾向は2022年から始まっていまして、この年はひと月に1記事だけという月もあったりして、12か月で26件しか記事を書いていませんでした。これはもうブログなんかやめちまえレベルですよね。

一つは「ピーナッツ全集」の完結が大きかったと思います。

復活の契機は、I ♡ SNOOPYのオフ会で知り合った方からの「ブログが読みたい」というお言葉でした。そこからまたやる気を出して、とりあえず2023年は6月から12月で50件の記事を書きました。まあ最低限このくらいは書きませんとね。来年も頑張っていこうと思います。

鈴木さん、感謝してます。

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本題です。今年のランキングはこんな感じです。

1位:"A Charlie Brown Thanksgiving" の音質良好なサントラ盤発売
・・・これは本当に素晴らしかった。やはり"リー・メンデルソン・フィルム・プロダクションズ"というプロデューサーの会社がリリースしているというのが良かったんでしょう。よくわからないレーベルからMEトラック音源でリリースされた「ハロウィン」のサントラとは比較になりませんな。こっちの会社から良好な音質で出し直してほしいもんです。

2位:「スヌーピーがいたアメリカ」「スヌーピーの会話術」「チャールズ・M・シュルツと『ピーナッツ』の世界」など書籍が相次いで発売
・・・そして「スヌーピーの会話術」はまだ読んでいないことに気付くのであった。…つまり読む気が起こらないということです。一応買いますが、ピーナッツを題材にしたこの手の本はもう食傷気味ですね。その他の2冊はとても素晴らしものでした。

3位:「スヌーピーのショータイム!」「マーシー、あなたは特別」などApple TV+で新作アニメ配信
・・・「スヌーピー・プレゼンツ」を冠した新作は、今年は「マーシー、あなたは特別」1作のみでちょっとペースダウンしたかな、とは思いましたが、まあかつてのTVスペシャルは年1作だったわけですから贅沢を言ってはいけないのかもしれません。来年も新作の予定がありますし、映画の情報も出ました。今後にも期待。

4位:Apple TV+ でピーナッツ名作シリーズが大量配信され、ほぼ全てのアニメが観られるようになる
・・・残すはいわく付きの6作品のみとなりました。これらが配信されるかどうかはわかりません。そのほかアニヴァーサリー・イヤーにアメリカのテレビで放映されていた特別番組とかを発掘して配信してもらえるとありがたいですがね。

5位:I ♡ SNOOPY オフ会に参加
・・・今年はオフ会に2回参加しました。オフ会は楽しいですし、積極的に参加したいです。ワタシは元々SNSには興味が無かったんですが、はっきり言ってオフ会に参加したいがために始めたようなもんです。もっと言うとビールが飲みたいだけなのかもしれません。半面スヌーピー朝活は休止状態に。

6位:シュルツさん、故人長者番付で5位にランクアップ
・・・昨年の10位から盛り返しました。ワタシは新刊が出たら買うことで貢献してますよ。

7位:ジョージ・ウィンストン死去
・・・ワタシは大ヒット・アルバム「オータム」からのファンでした。彼は少年時代の1965年に「チャーリー・ブラウンのクリスマス」の本放送を観て翌日すぐにサントラ盤を買いに行ったという筋金入りのピーナッツ・ファンで、1988年のアニメ「スヌーピーと合衆国憲法」では音楽を担当しました。個人的には計画されていたヴィンス・ガラルディの3枚目のカヴァー・アルバムが発売されずに終わったのが残念でしたね。

8位:3代目ルーシー・ヴァンペルト役の一城みゆ希死去
・・・毎年昭和のピーナッツ声優の訃報が出ます。悲しいことです。

9位:公式はシュルツさんの誕生日も連載開始記念日も祝わないことを知る
・・・これはもう諦めるしかないですな。しかしブログのネタにしそう…。

10位:ショップ、イベント、ミュージアムなどには全く行かず
・・・これはもう興味がそっちへ向かないのでどうしようもありません。しかし、ひょっとしたら「スヌーピー・ワンダールーム」については冷やかしに行くかもしれません。

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てな感じで10大ニュースでした。

拙ブログにご来訪の皆様、大変お世話になり誠にありがとうございました。新年もよろしくお願いいたします。

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2023.12.26

ロッテントマトにおけるピーナッツ映画の評価

映画「ゴジラ-1.0」で話題になった感のある映画評サイト「ロッテントマト」ですが、ピーナッツの映画がどのような評価を受けているのかちょっと気になりまして調べてみました。

まずは1作目「チャーリー・ブラウンという名の少年(スヌーピーとチャーリー)」。

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95%の批評家がこの作品を支持しており、86%の一般ユーザーが3.5 以上の評価を付けています。結構な高評価ですね。

続いて「スヌーピーの大冒険」。

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批評家の支持率が93%で一般ユーザーが84%。1作目よりはちょっと落ちますが、これも高評価です。

1作目と2作目はもう古典といいますか、既に名作と評価が定まった作品ですから順当といいますか。問題はこの後ですね。

3作目「がんばれ!スヌーピー」。

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批評家の支持率は50%まで落ちしてしまい、腐ったトマトマークになってしまってます(60%以上がフレッシュ、59%以下が腐ってます)。しかし一般ユーザーは前2作とほぼほぼ同等の評価をしてますね。うーむ。私は一般ユーザーですが、感覚的には批評家に近いのでしょうか。マニアだから?

そして、第4作「スヌーピーとチャーリー・ブラウン ヨーロッパの旅」。

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批評家のメーターが無くなりました。これは批評の数が少なくて数値化できないということなんでしょう。この3件のレビューを見てみますと、「劇場版シリーズは、この悲惨な作品で最低水準に達しました。」「ピーナッツのギャングが主演する最悪のアニメーション作品。」「あまり優れたとは言えないピーナッツ ギャングの冒険。」という感じで、評が集まったら腐ってたでしょうね。一般ユーザーの支持もちょっと落ちてますね。

この作品はシュルツさん的には思い入れが強いと思われますが、色々とルール違反はありますし、何よりあまり面白くないのは致命的ですね。

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ロッテントマトにはTVスペシャルもあったので、これもちょっと見てみましょう。

日本では最も人気が高い「スヌーピー誕生」を見てみましょう。英語圏ではどのような評価でしょうか。

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これも批評家のメーターがありませんが、一般ユーザーの評価も下がってますね。唯一1人の批評家は「ストーリーが無い」と批判してます。

日本ではスヌーピーの兄弟たちの人気が高く、特にオラフなんかは某人気投票でチャーリー・ブラウンを抜いて3位!ですからね。この作品が人気なのは当然ですが、シビアに評価すればこんなもんですよね。

因みにピーナッツ・アニメ史上最大の超駄作「IT'S THE PIED PIPER, CHARLIE BROWN」の一般ユーザーの評価は79%で、これを下回るのはちょっと凄いことです。

「IT'S THE PIED PIPER, CHARLIE BROWN」の%がまあまあ良いのも腑に堕ちませんが、読んでみると評価している人は結構ヤケクソでした(オレはチャーリー・ブラウンが好きだから観るんだ!とか)。

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最後に、Apple TV+ の最新作「マーシー、あなたは特別」を見てみました。

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やっぱり視聴者が評価しているから映画化が決まったんでしょうね。

 

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2023.12.24

クリスマス・イヴ

今日はイヴですな。

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とりあえず「ヨハネ受難曲」を聴きましょう。

NHKBSでは夜中にヘンデルのクリスマス・オラトリオをやりますが、これは録画して明日ですな。

もちろん「チャーリー・ブラウンのクリスマス」も観ましょう。

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クリスマスといいますと、例年イヴは普通に仕事をして25日に有休を取るようにしていました。

夜中のうちにプレゼントを仕込んで、25日の朝に子供たちがプレゼントを開けるのを見るためです。

しかし、子供たちも成長しました。七夕の短冊よろしくサンタさんに欲しいものを書いてツリーに吊り下げていたりして可愛かったもんですがね。

今年は、娘の一人はゲームを希望しているもののダウンロード版のみで現物無し、もう一人はクリスマスまでに決められずに延期、という感じでツリーの周りはとても寂しいものになりました。明日の楽しみも無いな~。

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2023.12.16

ベートーヴェンの誕生日2023

今日はベートーヴェンの誕生日です。シュローダー、ともに祝おう。

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本日聴きますのは、小澤征爾指揮ニュー・フィルによる交響曲第9番です。

まだ30代の小澤征爾ですよ。オビの「燃える小沢の第九」というコピーがイイですね。文字通り熱くていい演奏です。D面はリハーサルになっています。

来年は「第九」初演200周年なんですよね(ただし5月)。コロナ禍で生誕250周年が地味に終わってしまったので、盛り上がることを期待しています。

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ところで、ベートーヴェンの誕生日は12月16日ということになっていますが、多分去年あたりからですが、Xなどで

「ベートーヴェンの誕生日と言われている日」

「ベートーヴェンの誕生日(諸説あり)」

とチラホラ書かれるようになってきました。

まあ確かに、洗礼日が12月17日だったので誕生日はその前日の16日だろう、ということであはあるんですが、いいじゃないですか細かいことは。ベートーヴェンの誕生日は12月16日!ということでスパッとお祝いしましょうよ。

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2023.12.15

「"日本での人気はグッズ先行"史観」に物申す!

先日刊行された「チャールズ・M・シュルツと『ピーナッツ』の世界」はとてもいい本でしたが、突っ込みどころが無いわけではありません。

例えば、P150に「日本での『ピーナッツ』人気は、学生の坂野光子がスヌーピーのぬいぐるみをニューヨークから持ち帰ったことがきっかけで始まった」という記述があります。ピーナッツ人気=ぬいぐるみのヒット、という論調です。

2019年のスヌーピー・ミュージアム展の図録には「スヌーピーが日本にデビューしたのは1960年代終わりのことで、主役はキャラクター商品でした。コミックもいくつかの媒体で出版されましたが、こちらはあくまで脇役で、バッグや文房具、ぬいぐるみなど、スヌーピーの顔をあしらった小物の引き立て役にとどまります」と書かれています。

前者はチャールズ・M・シュルツ・ミュージアムのキュレーターであるベンジャミン・L・クラークかナット・ガートラー、後者はチャールズ・シュルツ・クリエイティヴ・アソシエイツの出版部門ディレクターであるレックス・ファハルドという、所謂ピーナッツ業界においてはそれなりに権威のある人によって書かれたものです。

ワタシは、このように日本の国内事情を知らないであろうアメリカ人によって、「"日本での人気はグッズ先行"史観」というものが勝手に定説にされてしまうことを大変危惧しています。何故彼らはこのように見知ったようなことを書くのでしょうか。ここにはもっと検証のメスを入れなければならないと強く思います。

ファミリアがスヌーピーのぬいぐるみを販売開始したのは1970年です。1973年には年間11万3000個を売り上げており、確かにヒットしています。

しかしです。いくら可愛いからといって、無名の白黒の犬のぬいぐるみに単独でヒットする力があるでしょうか。

シュルツさん自身も「最初からライセンスするつもりでキャラクターを創れるのか、わたしにはちょっとわからない。キャラクターはまずその存在を認められ、性格と容姿を確立しないと、価値を高められないのではないか」と発言しています。

アメリカでは50年代からピーナッツのキャラクターグッズが販売されヒットしていますが、先にコミック人気による知名度があったからこそヒットしたのだと考えるのが妥当ではないでしょうか。そしてこれは日本にも当てはまることだと思います。

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日本では1968年に鶴書房から翻訳本が刊行開始されました。所謂ピーナツ・ブックスですが、それ以前にも原書で読んでいる一定数のファンも存在していました(彼らは翻訳本が出ることでピーナッツ人気が一般に広がってしまうことが不愉快だったようです)。コミックはそれなりに浸透していたのです。

ピーナツ・ブックスの実売数はわかりませんが、同じ鶴書房刊行のコミックで比較すると、「ブロンディ」が6巻止まり、「ビートル・ベイリー」が10巻止まりであったのに対し、ピーナツ・ブックスは60巻を倒産する1979年までに刊行しており、このことでヒットしていたことが証明できます(倒産理由は労務倒産であり、必ずしも売り上げ不振ではない)。巻末の広告ページを見れば、重版もされていたことが確認できます。月刊スヌーピーも1971年から1979年まで刊行されました。これで「コミックは脇役」と言い切れるでしょうか。

翻ってキャラクターグッズですが、1970年代前半においてはファミリアのぬいぐるみや服飾、サンリオの文具系グッズが人気でしたが、ホールマークは売り上げ不振で撤退しています。キャラクターをあしらったお菓子は(意外かもしれませんが)1975年に初めて発売されました。

断言するにはまだ論拠が足りませんが、ワタシはコミックの人気、岡崎友紀によるリスペクトや布教(70年代のアイドルの影響力を侮ってはいけない)、「スヌーピーとチャーリー」「スヌーピーの大冒険」といった劇場用アニメ公開が合わさったことにより更に人気が高まり、キャラクターグッズのヒットにつながったのではないかと推測します。つまり"日本での人気はグッズ先行"の真逆ではないかと。

また、ワタシ個人の体感としても、先にコミックを読む子供達(原作ファン)がいて、後からグッズファンが台頭してきて原作ファンを駆逐していったという印象です。キャラクターグッズの盛り上がりは1970年代後半に入ってからではないでしょうか。

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先にワタシは「何故彼らはこのように見知ったようなことを書くのでしょうか」と書きました。おそらく彼らはキャラクターグッズの売り上げが高く書籍の売り上げが低い今日の日本の状況を見て、はじめからそうだったのだろうと決めてかかっているのです。

とにかく、この問題はまだまだ検証する余地があり、アメリカ人による歴史の押しつけは大変危険であると思います。

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2023.12.14

3代目チャーリー・ブラウン声優なべおさみをディスる!

なべおさみは「なべおさみチャンネル」というYouTubeチャンネルをやっています。

犬塚弘の訃報に際し、検索をしていたらこのチャンネルを見つけたんですが、なべおさみは2020年の配信で、NHKの「スヌーピーとチャーリー・ブラウン」でチャーリー・ブラウン役をやっていたことについて語っていました。

内容の大筋は以下の通り。

声優たちはひと口で言って欲が無い。
自分の仕事にプライドを持っていて、それに満足してゆったりと仕事をしている。
自分みたいに1日何箇所もあっち行ったりこっち行ったりして仕事をしている人間にとっては、今日はこれだけとゆったり仕事をするというこんな生き方してる芸能人がいるのかと驚いた。
回を重ねていくうちにこの人達は別にそれだけで満足してるわけじゃないことが解ったが、とにかく与えられた仕事に対して本当に満足しながら打ち込んでいるのである。
それに比べ自分のチャーリー・ブラウンに対する取り組み方は実に希薄で、仕事のなかの一つの流れというふうに捉えて回を重ねていたことに気付いた。
それで録音終了後にお茶を飲む機会を作ってみんなで話しをしたが、これが自分にとって生命の泉みたいなそんな感じがした…。

チャーリー・ブラウンについてというよりは、声優という仕事についての考え方の披露という感じでしたね。

一応その自分が感じた声優の仕事ぶりについては素晴らしいことだとは言っていますが、ちょっと声優をバカにしていやしませんか?言い方の問題かとも思いますが。

とりあえず、役作りについては特になく、仕事でやっていたということはわかりました。まあそうでしょうな。

「生命の泉」のくだりで、それで役への取り組み方に変化があったのかどうかが気になるところです。放送順が録音順ならば聴いて検証できますが、多分そうではないでしょう。

懇意にしてもらっていた谷啓の後任ということについての意気込みについての話しは聞いてみたかったですが、この感じですと谷啓がチャーリー・ブラウンをやっていたことすら知らなかったかもしれませんね。

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ここからはディスりです。

なべおさみのチャーリー・ブラウンは、前任の谷啓が中々に苦悩に満ちたチャーリー・ブラウンだったのに対し、ただのマヌケな男に成り下がってしまった感じがして好きではありませんでした。当時はかなりがっかりしました。今でもワタシ的にはワースト2位です(1位はカートゥーン・ネットワーク)。

芸能人の格としても、谷啓→なべおさみ、というのがもう明らかに格下げじゃないですか。

なべおさみが吹き替えたシリーズは再放送も多く、谷啓よりも多くの支持を得ていることは承知していますが、個人の感想としてはこうです。

…といいますか、そもそもワタシはなべおさみが元々好きではないんですよね。何といいますか、大物芸能人の付き人から成り上がった人特有のつまらなさとか匂いとかがあって、それが嫌なんだと思います。志村けんや小松政夫なんかも同じ匂いがして嫌ですね。

長く芸能界にいるので色々なことを言ったり書いたりしてますが、著作についてはウソかホントかわからないことが多く信用できません。

シャボン玉ホリデーでは、役で師匠のハナ肇をメガホンで叩いたりしてましたが、その時のことを訊かれると「いやー緊張しましたよ」とか「いやー気持ち良かったですよ」とか、その時々の気分や媒体によって答えが変わるのも不愉快です。

谷啓が死んだ時には別に言わなくてもいことをベラベラしゃべっていたのも不愉快です。

犬塚弘の訃報についても、今さらそんな話をしてJRに迷惑がかかるんじゃないの?という感じで印象悪いですね。

「いきものバンザイ」のナレーションで好感を持っている人も多いようですが、ワタシは観ていないので思い入れはありません。

※今回はすべて敬称略とさせていただきました。

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2023.12.11

「アイ・ラブ・スヌーピー」を振り返る

アメリカで「ゴジラ-1.0」が大ヒットですよ。しかも「マーベルズ」やディズニーの「ウィッシュ」がコケているというじゃないですか。

映画界はえらいことになっていますな。

ピーナッツの新作映画が制作決定!しましたんで、ここで「アイ・ラブ・スヌーピー」を興収面で振り返ってみようと思います。

まず、「アイ・ラブ・スヌーピー」の予算ですが、これは9900万ドルでした。1億ドルからちょっと欠けるくらいで、やっぱりアメリカ映画は予算が高いですな。「ゴジラ-1.0」の1500万ドルってどんだけ安いのよ。これはアメリカ人が驚愕するのも解るというものです。

で興収の方ですが、最初の週末で4400万ドルで、最終的に2億4600万ドルだったそうです。

興収2億ドル・レベルというのは、ディズニーの「リメンバー・ミー」が8億ドルだったりして流石に大作に比べると見劣りしますし、当時『スヌーピーの映画が大コケ』とかSNSとかで実しやかに囁かれていたのはこの点だと思いますが、これでも2015年度のアニメーション映画の興収としては7位だったんだそうです(ちなみにこの年の上位には「インサイドヘッド」「モンスターホテル」「スポンジボブ」などがあります)。

で、コケていると言われている「ウィッシュ」ですが、予算は2億ドルで、週末の興収が1950万ドルでした。「アイ・ラブ・スヌーピー」の半分以下で、これは爆死と言われても仕方がありません。メディアはこれを5000万ドルと予想していましたが、これは「リメンバー・ミー」とほぼ同額で、それだけ期待されていたんですな。

ん?そうすると「アイ・ラブ・スヌーピー」の4400万ドルって「リメンバー・ミー」迫る勢いですごく良くない?となりそうですが、そこは作品の性質というやつで、最終興収でもわかるように「アイ・ラブ・スヌーピー」はスタートダッシュ型の作品だったわけで、ディズニー映画のように長くは稼げないわけです。

週末の興収が「アイ・ラブ・スヌーピー」の半分以下の「ウィッシュ」でも、まだ世界公開されていませんし、さすがに「アイ・ラブ・スヌーピー」は超えるんじゃないですかね。

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でピーナッツの映画の新作ですが、Apple TV+ の新作の評価やランキングが高く、前作の興収が良かったかからこそ新作が作られることになったと思います。

が、一抹の不安が…。

というのも、現段階で明らかになっている「チャーリー・ブラウンたちが大都市に行って云々」というプロットが「がんばれ!スヌーピー」を彷彿させるからです。

「スヌーピーとチャーリー」「スヌーピーの大冒険」の2作である意味ピーナッツを集大成してしまったためか、3作目でキャンプという別の舞台を用意しましたが、結局前2作を越えられませんでした(更に4作目ではヨーロッパ)。

「アイ・ラブ・スヌーピー」という映画もピーナッツを集大成(というか、チャーリー・ブラウンのストーリーを完結)してしまっているわけで、それだけでも新作はシュリンクするリスクが高いのに、新展開として大都市という舞台を用意したのだとしたら同じ轍を踏みかねない…そんな風に思ってしまいます。

まあ面白い映画であることを祈りますが。

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2023.12.09

シュルツさん、故人長者番付で5位にランクアップ

毎年恒例フォーブスの故人長者番付(The Top-Earning Dead Celebrities)の2023年版が11月1日に発表になっていました。

一昨年は4000万ドルの4位だったのですが、昨年は2400万ドルの10位とまさかの大後退でした。2001年から2021年までの間では2009年の6位が最低で、それ以外はずっとトップ5に入っていたんですが、昨年は1億円以上稼いだ人が5人もいるという異常事態でしたので不運でした。まあ実際収益自体も減ってましたが。

で、最新版の順位ですが、3000万ドルで5位まで再浮上となりました。金額もちょっと戻しましたね。

シュルツさんの収入は大体2000万~4000ドルでほぼ安定しており、突然のビッグ・ネームの死がなければトップ5は安泰でしょうな。

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因みに1位から4位ですが、

1位:マイケル・ジャクソン(1億1500万ドル)
2位:エルヴィス・プレスリー(1億ドル)
3位:レイ・マンザレク(4500万ドル)
4位:ドクター・スース(4000万ドル)

となっています。マイケル、エルヴィス、ドクター・スースは常連でよくトップ5に入ってきますが、マイケルは昨年6位、エルヴィスは昨年4位、ドクター・スースは昨年8位でした。

エルヴィスは大体シュルツさんと同レベルだったんですが、昨年から突然1億円プレイヤーになってしまいました。何があったんでしょう?

レイ・マンザレクはドアーズの人です。ドアーズというとジム・モリソンのイメージが強いですが、やはり作曲者というのは稼ぐんですな。因みに死んだのは10年前で何で今さらと思いましたが、よくある著作権の売却益だったようです。

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2023.12.07

スヌーピーのショータイム! Season3 Episode13 を観る

12月1日に「スヌーピーのショータイム!」の最新エピソード (Season3 Episode13) が配信されました。

タイトルは、「クリスマスの伝統には福来る」。今日、昼休みにサクッと観ました。

昨年のSeason2 の時も一旦Episode12まで配信しておいてから、12月にEpisode13としてクリスマス・エピソードを配信しましたが、今年も同様となりました。

しかしこのEpisode13、去年も今年も全然宣伝されてませんな。今年も「ひょっとして」と思って確認したら配信されていた、という感じでした。

昨年のクリスマス・エピソードは、みんながプレゼントをもらう事ばかり考えていることに対してチャーリー・ブラウンが疑問を呈する、という1作目を彷彿させる話が含まれていましたが、今年はそこまで深い話ではなく、割と普遍的なクリスマスの日常という感じでした。

スパイクが一人で質素にクリスマスを過ごしていることを知ったスヌーピーがクリスマス飾り一式を持ってニードルスを訪ねる話がありました。

ワタシはてっきりスパイクはこしきゆかしくクリスマスを祝いたいだけなんだ、というオチになると思ったんですが違いましたね。まあそれはそれでいいんですが。

しかしニードルスの描写がまるで灼熱の大地といった感じでした。確かにカリフォルニア州ですけど、そこまで暑くないでしょう。

来年は「Camp Snoopy」という新しいシリーズが始まりますので、この「スヌーピーのショータイム!」が継続されるかどうかはわかりませんが、続けばまた新しいクリスマス・エピソードが観られることでしょう。「Camp Snoopy」が「スヌーピー宇宙への道」の代替であれば、継続の可能性は高いと思いますが。

果たして。

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