「チャールズ・M・シュルツと『ピーナッツの世界』」を読む
年末恒例、河出書房新社のピーナッツ系配本の「チャールズ・M・シュルツと『ピーナッツの世界』」を読みました。
副題の「スヌーピーの生みの親の創作と人生100」の「100」というのはシュルツ・ミュージアムに所蔵されているものから100を選んだ、という意味だったんですね(厳密には所蔵物と表現するには微妙なものもありますが)。
しかし、でかい本です。
iPhone SE との比較画像です。これだけ大きければそりゃ4290円もしますね。発売前にバカ高とか書いてすいませんでした…。
内容は素晴らしいです。これぞ図録って感じですね。一人の芸術家の人生を網羅した図鑑としてとてもグレードが高いものになっております。
スヌーピー・ミュージアムではおかしな文を書いていて不安だったベンジャミン・L・クラークも、この本では本家キュレーターとして真っ当な仕事をしています。もう一人の執筆者ナット・ガードラーが序文で「この人の伝記は、薄くて手軽なものから分厚い研究書まで、何十冊も書かれています。どれも読めば新しい発見があり(ときには間違いも教えられ)ますが…」と書いており、いやいやアンタの相棒は日本じゃ結構やらかしてるんですけど、と突っ込まざるを得ませんでしたが。
細部に関しては、先に「スヌーピーがいたアメリカ」と「スヌーピーの父チャールズ・シュルツ伝」を読んでいたからこそ深く理解できるところもあり、この本でなく他の書物を読んでおくことをお勧めします。
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