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2023年11月

2023.11.29

A Charlie Brown Thanksgiving の音質良好なサントラ盤発売!

まぐさんから教えてもらって存在を知りました。最近は検索不足でした…。まぐさん、本当にありがとうございます。

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ジャケで一目瞭然ですが、「チャーリー・ブラウンの感謝祭」のサントラ盤です。

アニメ「チャーリー・ブラウンの感謝祭」といえば、案外セリフが少なくて音楽だけが鳴っているシーンが多く、且つまたその音楽が素晴らしく、個人的にはサントラ盤の発売を待望しておりました。

しかしTVスペシャルのサントラ盤と聞いて、あの質の悪い「カボチャ大王」のサントラ盤を思い返して躊躇してしまう人がいるかもしれません。

あの「カボチャ大王」はMEトラック起こしの効果音入りモノラル音声というひどい代物でしたが、これはちゃんとしたセッションテープ起こしのとても音質の良いステレオMIXになっていますので大丈夫です。

ハッキリ言って、音質が良いどころではなく凄いラウドな音でびっくりします。これは買いですよ。HMVやタワーなど輸入盤を取り扱っているところで買えますのでぜひ買ってください!

販売元は、リー・メンデルソン・フィルム・プロダクションズ。やはりプロデューサーのお膝元が出すと違うんですかね~。「カボチャ大王」は良く知らない変な会社から出てますが、ちゃんとした音源から復刻して再発売してもらいたいもんです。

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このCD化によって判ったことを書いておきます。

●ミュージシャンについて

表記ではヴィンス・ガラルディ・クインテットとなっており、トランペットとトロンボーンを加えた五重奏です。

ホーン・アレンジはトランペットのトム・ハーレルによります。

●作曲者について

作曲は全曲ヴィンス・ガラルディでした。ワタシはスヌーピーとウッドストックが仮装するシーンの音楽だけはジョン・スコット・トロッター作曲かな?と思っていたんですが、違いましたね。

ジョン・スコット・トロッターについてちょっと説明しておきますと、彼は「カボチャ大王」以降ヴィンスと一緒にクレジットされていた人物で、ビング・クロスビーのアレンジャーとして有名です。「カボチャ大王」でもジャズっぽくない曲は大体彼が作曲しています。ジョン・スコット・トロッターが存在感を示していたのは1969年の映画「スヌーピーとチャーリー」までで、70年代に入ると一応 "Music Supervision" とクレジットされているものの、何をやっているのか今一つ解らない感じになっていました。

しかし今回のCDではっきりしましたね。70年代の彼はただのお飾りでした。

●ヴァージョン違い

「チャーリー・ブラウンの感謝祭」の曲のいくつかは、「チャーリー・ブラウン組曲」や「Vince Guaraldi And The Lost Cues From The Charlie Brown Television Specials」といった既発のアルバムでも聴くことができますが、意外にもヴァージョン違いだったりします。

とても顕著だと感じたのが、スヌーピーたちがサンドウィッチなどを作るシーンにかかる「ライナス・アンド・ルーシー」です。これのステレオ・ヴァージョンは「チャーリー・ブラウン組曲」に収録されていますが、トランペット・ソロ(アニメ本編ではフェイド・アウトして使われなかった部分)が違っています。どちらも完成されたものに聴こえますが、複数テイクを録っていたことがうかがえます。あと「リトル・バーディ」もヴァージョンが違います。

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てな感じで。

しかし残念な点もあります。このCDの唯一と言っていい残念な点は、ラストのスヌーピーとウッドストックが七面鳥を食べるところからエンド・テロップにかかる部分の音楽が収録されていない点です。収録時間は別テイクも含めて約38分、余裕があるのに何故なんでしょう。

ともかく、多くの曲が高音質で聴けるようになったことは大いに評価したいです。

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2023.11.28

「チャールズ・M・シュルツと『ピーナッツの世界』」を読む

年末恒例、河出書房新社のピーナッツ系配本の「チャールズ・M・シュルツと『ピーナッツの世界』」を読みました。

副題の「スヌーピーの生みの親の創作と人生100」の「100」というのはシュルツ・ミュージアムに所蔵されているものから100を選んだ、という意味だったんですね(厳密には所蔵物と表現するには微妙なものもありますが)。

しかし、でかい本です。

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iPhone SE との比較画像です。これだけ大きければそりゃ4290円もしますね。発売前にバカ高とか書いてすいませんでした…。

内容は素晴らしいです。これぞ図録って感じですね。一人の芸術家の人生を網羅した図鑑としてとてもグレードが高いものになっております。

スヌーピー・ミュージアムではおかしな文を書いていて不安だったベンジャミン・L・クラークも、この本では本家キュレーターとして真っ当な仕事をしています。もう一人の執筆者ナット・ガードラーが序文で「この人の伝記は、薄くて手軽なものから分厚い研究書まで、何十冊も書かれています。どれも読めば新しい発見があり(ときには間違いも教えられ)ますが…」と書いており、いやいやアンタの相棒は日本じゃ結構やらかしてるんですけど、と突っ込まざるを得ませんでしたが。

細部に関しては、先に「スヌーピーがいたアメリカ」と「スヌーピーの父チャールズ・シュルツ伝」を読んでいたからこそ深く理解できるところもあり、この本でなく他の書物を読んでおくことをお勧めします。

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2023.11.26

シュルツさんの誕生日2023

今日はシュルツさんの101回目の誕生日です。

8月10日のスヌーピーの誕生日(スヌーピーの日)や10月2日の連載開始日(スヌーピーの日…なんで?)に比べると地味(?)なのかもしれませんが、今日における一大産業の創始者のような方の誕生日ですよね。関係各社の皆さんはお祝をしているでしょうか?

一応、公式サイト(https://www.snoopy.co.jp/)は確認しました。

X(旧ツイッター)も、snoopyjapan(@snoopyjapan)、SNOOPY MUSEUM TOKYO(@snoopy_m_tokyo)、SNOOPYchaya(@Snoopy_chaya)、PEANUTS Cafe(@peanutscafe2015)、snoopychocolat(@snoopychocolat)、WOODSTOCK NEST Sweets & Goodies(@woodstocknestjp)などを確認しました。

フェイスブックの"Snoopy Japan"、"PEANUTS HOTEL"も、SNOOPY TOWN SHOPのスタッフブログも確認しました。

解っちゃいましたが、祝っていませんね。

10月2日にも書きましたが改めて書きます。

皆さん誰のおかげで食べれてんですか?

まあ正直、一般の方からもあまり祝われていませんのでやっぱりマイナーな日なんですかね。

そんな中、枚方市立楠葉図書館(@hirakuzuha_lib)の対応はとても素晴らしいですね。

 

これは絶対に好きな人がいないとできませんね。地域の方にはぜひ行っていただきたいと思います。

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ついでにスヌーピーミュージアムの新企画「スヌーピー・ワンダールーム」についてもXを確認してみましたが、「スヌーピーファンとして何か寄贈したい」と呟いている人が1名、「着なくなったスヌーピーのアパレル提供したいけど、郵送はできないのか…」と呟いている人が1名という感じ。とりあえず「寄贈しました」というのは無いですな。

フェイスブックはシェアはされていますけど、特に寄贈についてコメントしている人はいませんね。

やっぱりダメじゃないんですか?

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2023.11.23

今日は感謝祭

世間一般ではハロウィンが終わるとクリスマス・セールを始めますが、我が家では感謝祭の翌日からです。これ毎年書いてますが。明日は仕事が終わったらツリーを出すか。

日本は欧米のお祭りを色々取り入れてきましたが、この感謝祭だけは無理ですね。アメリカの歴史に根付いたものですからね。まあ感謝祭は無理でもブラック・フライデーだけは根付きましたが…。

ところで、感謝祭は日本には根付いていないにも関わらず、「感謝祭」という日本語だけあるというのはちょっと不思議ですよね。

ピーナッツのアニメの"A Charlie Brown Thanksgiving" が日本で初めてオンエアされたのは1976年3月30日ですが、その時の邦題は「チャーリー・ブラウンの感謝祭」でした。1976年時点で既に「感謝祭」という日本語になっていたんですね。ウィキペディアを見てもこの件についての記述が無いのでわかりませんが、おそらくキリスト教関係者が何かやっていたんでしょうな。

で、ワタシの感謝祭ですが、とりあえずCD「チャーリー・ブラウン組曲」を聴きました。

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このアルバムには "Linus And Lucy With The Band" という曲がボーナス収録されていますが、これは「ライナス・アンド・ルーシー」をアニメ「チャーリー・ブラウンの感謝祭」用にアレンジしたものです。数ある「ライナス・アンド・ルーシー」のアレンジの中ワタシはこれが一番好きです。

 

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2023.11.07

ピーナッツの新作映画制作決定!

なんと、ピーナッツの劇場版新作アニメが制作されることが決まりました。

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アップルはピーナッツの新作アニメをいくつも作ってきましたが、劇場用作品はこれが初めてです。制作会社のワイルドブレインはアップルの元で良作を作ってきましたから信頼できますね。

監督のスティーヴ・マーティノ(今回のプレスではマルティノになってますが、アメリカ人だからマーティノでいいのでは?)や、脚本のクレイグ・シュルツ、ブライアン・シュルツ、コーネリアス・ウリアーノの「アイ・ラブ・スヌーピー」組は続投です。

プロデューサーはポール・フェイグが降りてボニー・アーノルド(「トイ・ストーリー」「ヒックとドラゴン」)になりました。

この布陣と先行ビジュアルを見た感じでは、今回も3Dになりそうですね。

2024年から製作開始とのことですが、公開はいつ頃になるんでしょうね。

「アイ・ラブ・スヌーピー」の時は、一番最初に映画化の話が認知されたのが2012年で、公開は2015年の年末でした。ということは最長で3年待つことになるんでしょうか?

「アイ・ラブ・スヌーピー」の時に作られたマテリアルが再利用できれば時間が短縮できると思いますが、当時のブルースカイ・スタジオはFOXとともにディズニーに吸収されその後解散させられてしまいましたから、どうなっていることやら。

気長に待ちましょう。

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2023.11.01

スヌーピーミュージアムのリニューアル

なんだかスヌーピーミュージアムのリニューアルのニュースが出ましたな。

ワタシは当面行く予定が無いのでまぁどーでもいいんですが、一応「公式の美術館」なので気にはなります。

ニュースを読んでみますと、「展示内容を拡充する」と「グッズも大幅に増やす」という相反する言葉が並んでいます。この2つを同時に成すには増床するしかありませんよね。そこまで大規模な工事をするのでしょうか。端っことはいえ完成されたグランベリーパークでそのようなことが果たして可能なのかどうか。

あの巨大スヌーピーをぶち壊せば何とかなりますかね。

しかしグッズをまだ増やすんですな。どんだけ売りたいのか…。美術館の物販なんてのは所謂お土産屋程度でいいと思うんですが。どんどん美術館という本来業務から遠ざかりますな。

更に、展示室「スヌーピー・ ワンダールーム」を新設するのだそうで。これはちょっと引っ掛かります。

一般人の思い出の品などを寄贈してもらい、それだけで展示室を一つ作ってしまおうという企画ですが、まぁよくこんなにを思いついたもんです。

解説を読みますと、「無数のスヌーピーで埋め尽くされた展示室」とか「展示数が膨大なため、展示されているかどうか等の問い合わせにはお答えできかねます」とか、募集する前から大盛況を信じて疑っていないところがすごいというかなんというか。

そもそも寄贈というのは寄贈者のご厚意の上に成り立っているものであり、この書きぶりからは「スヌーピーミュージアムに展示してもらえるんだからたくさんの寄贈品が集まるし大成功間違いなし」といった傲慢な思考が感じられ、あまり誠意は感じられません。

大体そんなに大切なものを寄贈なんてしますかね?モノの価値が解る知識があるスタッフなんか全然いないじゃないですか。ワタシだったらそんなところには安心して寄贈なんかできません。

これで寄贈が少なかったら赤っ恥ですな。

そんなことよりも美術館らしく真っ当なキュレーターを置くとか、もっとマシなことに注力してもらいたいもんです。そうしたらまた行く気になるかもしれませんな。

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