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2023年10月

2023.10.31

ハロウィンの晩に「グレート・パンプキン・ワルツ」を聴く

Autumn Jazz という言葉がありますが、これは「グレート・パンプキン・ワルツ」にぴったりな言葉ですな。

ヴィンス・ガラルディは何を思ってこのような曲を作ったのでしょうか。ニューヨーク・ヴィレッジ・ハロウィン・パレードの喧噪や「トリック・オア・トリート」など一般的なハロウィンのイメージとはかけ離れた、ただひたすらに美しい曲であります。

・・・・・・

「グレート・パンプキン・ワルツ」を演奏した動画はたくさんありますが、今年は次の2つの動画を共有します。

これは昨日(10月30日)にアップされた動画です。露木達也さんのギターと安部恭平さんのベースによるデュオになっています。シンプルでいて原曲の良さを引き出したいい演奏ですね。

 

Eddie Fiscellaというアメリカのミュージシャンによる動画です。2年前のものです。レコードではなくアニメ用のアレンジで聴かれるフルートのフレーズをシンセで入れているのが新鮮ですね。これもとてもいい演奏です。

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2023.10.27

新刊「チャールズ・M・シュルツと『ピーナッツ』の世界」発売決定

2019~2020年は「ピーナッツ全集」。

2021年は「ピーナッツ大図鑑 スヌーピーとチャーリー・ブラウンと仲間たちのすべて」。

2022年は「チャーリー・ブラウンのクリスマスの靴下」。

河出書房新社さんは毎年年末にやってくれますが、2023年度も新刊が出ます。

チャールズ・M・シュルツと『ピーナッツ』の世界 スヌーピーの生みの親の創作と人生100

しかし、232ページで税込み4290円ってバカ高くないですか?

この間の「スヌーピーがいたアメリカ」も本文290ページで税込み3960円と中々に高かったんですが、その上を行ってますね。

比較対象として相応しいかどうかわかりませんが、先日テレビで取り上げられていた「オタク用語大辞典 大限界」というのが288ページで税込み1540円ですよ。こういう値段の本もあるのに…。

内容は、本家シュルツ・ミュージアムの図録らしいです。タイトルにある「100」というのは所謂企画展が100あったということなんでしょうか?

著者の中にベンジャミン・L・クラークの名前がありますが、この人はシュルツ・ミュージアム・リサーチ・センターのキュレーターでありながら、スヌーピー・ミュージアムにはかなり事実誤認な文章を寄稿しているので心配です。

突っ込みどころ満載の本になっていなければいいな~と思いますが、果たしてどうなるか。

 

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2023.10.24

3代目ルーシー・ヴァンペルト役、一城みゆ希死去

3代目ルーシー・ヴァンペルト役の一城みゆ希さんが本日(10月24日)多臓器不全で亡くなられたそです。

ご冥福をお祈りいたします。

【訃報】俳優・一城みゆ希さん(76)多臓器不全で死去 アニメ「名探偵コナン」ジョディ・スターリング役などで活躍

一城みゆ希さんは、うつみ宮土理(TV)、平井道子(映画。この方は大物でしたね、カトリーヌ・ドヌーブとか)、に続いてルーシー・ヴァンペルトの声優を務めました。なべおさみがチャーリー・ブラウンをやっていた時です。

元々は歌手で声優をするようになったのは70年代後半から。ルーシー役も1981年ですから比較的キャリア初期の仕事と言えます。

この頃について正直な感想を言ってしまうと、この布陣での当たり役は神保共子のペパミント・パティが筆頭で、次いで塩屋翼のライナスが中々にインパクトがあり、鵜飼るみ子のマーシーが初々しくて中々はまっており・・・という風で、そんな中での一城ルーシーはちょっと没個性で印象に残らない感じでした。まあ、うつみ宮土理という越えられない壁の次でしたから不利ではありましたが。

しかし、なべおさみ=チャーリー・ブラウン時代が世代だという人は結構多いんですよね。再放送も多かったですし(谷啓時代の世代はもうジジババですな)。一城みゆ希さんのルーシーは多くの方に支持されているんではないでしょうか。

ついでになべおさみがチャーリー・ブラウンの吹き替えについて語ったYouTubeも見つけましたが、これはまた後日。

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2023.10.14

LOCAL CACTUS CLUBの「スヌーピーのショータイム!」の記事を更新

拙サイト "LOCAL CACTUS CLUB" のピーナッツのアニメ>スヌーピーのショータイム!を更新しました。

http://localcactusclub.cocolog-nifty.com/in_my_room/showTime.html

よろしければ見てください。

とりあえず、シーズン2まで上げました。シーズン3はまた追い追いで。

何とかApple TV+ のアニメについてまとめ上げたいです。

そういえば、フランスTV制作の「PEANUTS: スヌーピー・ショートアニメ」についても全然まとめてないんですが、アレをこれから観返すとなるとちょっと辛いですな~。

ていいますか、あのアニメ、結構無かったことになっていません?そんなことは無いですかね。ただ、誰も語っていないというか…。

まあ、ぼちぼちやります。

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2023.10.09

"You Blockhead!" 翻訳問題

えー、本題の前にスヌーピーの誕生日のストリップの最後のセリフ "Well, I'll be a brown-eyed beagle" について。

これについては8月10日ブログで扱いましたが、パックンが訳した「ワーオ、ありえない!(くらいにうれしい)」というのが一番しっくりくるのでは、とまとめました。

その後、9月に祥伝社から『英語が楽しくなるスヌーピー』という本が出版され、この本で「なんと、こりゃびっくり仰天!」と訳されておりました。ということで、もうこの方向でいいですね。完結。ピーナッツ全集には誤訳が載ってしまったわけですが…。

・・・・・・

さて、"You Blockhead!" 。「このマヌケ!」てな感じでしょうか。懐かしの谷川訳ですと「このオタンコナス!」ですね。

しかし、これが最近のアニメでは「この石頭!」と訳されてしまうのです。ワタシはこれが不快でたまりません。

説明するまでもないですが、「石頭」というのは考え方が固くて融通が利かない人のことで、「この石頭!」というのはそういう人に向かって投げかける言葉です。マヌケという意味はありません。

チャーリー・ブラウンは石頭でしょうか?

石頭と言われる時はそう言われるようなシチュエイションだったでしょうか?

意味も考えずに、block=石、head=頭、おお、石頭でいいじゃん、と安易に訳しちゃったんでしょうね。

この訳が登場したのは、2015年に公開された映画「アイ・ラブ・スヌーピ」からです。翻訳者は小寺陽子さん(東北新社)。この映画はとにかくルーシーの"You Blockhead!"発言が多く、そのたびに石頭!石頭!と聞かされるのでツラかったですね。

それも過去の事と流そうと思っていたんですが、Apple TV+ で配信された新翻訳でこれが復活してしまいました。

翻訳者は池田美紀さん、太田てるみさんなど。Apple TV+ 版の翻訳は一人ではなくチームでやっているんですね。

チーム翻訳の場合は決まり文句などについては人によって違う訳になったりしないように話し合って統一しているそうです。おそらくチームのリーダーか演出家かの誰かが "You Blockhead!"は「石頭」と訳そうと指示を出していて、その結果こうなったのでしょう。

となると、演出そのほかをしているACクリエイトという会社にも問題あるのかも。ACクリエイトのチームが、決まり文句の統一に「アイ・ラブ・スヌーピー」を参考にしたという可能性もありますね。

吹き替え版を観なければいい?…それはそれとして。

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2023.10.07

スヌーピーのショータイム:シーズン1を観返す

拙サイト LOCAL CACTUS CLUB を更新するために、スヌーピーのショータイム:シーズン1を観返したのですが、初見の時と全然印象が違っていたので驚きました。

一応過去にエピソード1~6までの感想は書いていましたが、読み返してみるとろくなことを書いていませんね。これはいかん。

恐らくですが、当時のワタシは所謂TVスペシャルのようなものを求めていて、ちまちました子供向けオリジナル・ストーリーは求めていなかったんだと思います。今だったら"スヌーピー・プレゼンツ"を冠した新作シリーズがありますが、「スヌーピー宇宙への道」に続いて出てきたのがこれだったので、もうこの路線しかやらないのか、とがっかりしたんでしょうな。

しかしどうしてどうして、特にスヌーピー・メインの話しばかりではないですし、子供向けに振り切っているわけでもありません。

確かに「エピソード2-Part1」のようにただスヌーピーとウッドストックが大騒ぎするようなものもあり、こういうのはあまりお呼びではありませんが、「エピソード11-Part2」のアース・デイ・ネタや「エピソード13-Part1」のルーシーがスヌーピーを預かる話などは、"スヌーピー・プレゼンツ"シリーズにも匹敵する内容になっていてちょっと感動すらしました。

ワタシは今まで一体何を観てきたんでしょう。反省してます。

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2023.10.04

LOCAL CACTUS CLUB をちょこっと更新

AppleTV+ におけるピーナッツ・アニメの配信がとても活発でいい感じなのですが、拙サイト"LOCAL CACTUS CLUB" の更新が全然追いついていません。

これではいかんと思い、差し当たり配信状況だけでもまとめてUPしました。

LOCAL CACTUS CLUB >日本語吹替について>Apple TV+版、になります。よろしければ見てください。

http://localcactusclub.cocolog-nifty.com/in_my_room/apple.html

今までは配信日順に書いていたんですが、それでは判りづらいのでシリーズごとに分けることにしました。

カテゴリーは以下の通りです。

・シーズンイベントもの(単発配信)
・スヌーピー 宇宙への道(原題:Snoopy In Space)
・スヌーピーのショータイム!(原題:THE SNOOPY SHOW)
・ピーナッツ名作シリーズ(原題:"Peanuts" Classics)
・スヌーピー・プレゼンツ・シリーズ(新作)
・ドキュメンタリー

我ながら分類して判りやすくなったと思います。しかしいっぱいシリーズがありますな。これに来年は更に "Camp Snoopy" というのも加わるんですから本当にもうAppleさんはすごい!と言わざるを得ません。

かつてこれほど日本でピーナッツ・アニメが盛り上がったことがあるでしょうか?

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2023.10.03

「トレード候補はルーシーだね、チャーリー・ブラウン」を観る

昨日はピーナッツの連載開始73周年だったんですが、ワタシはひっそりとApple TV+ でアニメを観ていました。

2本観ましたが、そのうちの1本「トレード候補はルーシーだね、チャーリー・ブラウン」について。

本作は9月22日にApple TV+ で新規に配信された作品の1つで、制作されたのは2003年です。アメリカではパラマウント・ホームビデオからDVDがリリースされましたが日本未発売に終わり、権利がワーナー・ホームビデオに移った後の2015年にアメリカで再DVD化されましたがこの時も日本未発売に終わり、今回ようやく日本初上陸となったものです。当然、初の吹き替え版です。

とはいえ、今までは英語音声で観ていたので知っていましたが、本作は面白い作品ではありません。吹き替えになって印象が変わるかも、と思いましたが逆に子役声優の悪さが引き出されてしまった感じがしました。

チャーリー・ブラウン役の浅野そら君にはもっと頑張ってほしいですな。スヌーピーのショータイム3rdシーズンの時は良くなってきた印象だったんですがね。

ルーシー役の遠藤璃菜さんも今回は今一つ。「スヌーピー・プレゼンツ」シリーズでは名演技でしたが、やはり作品が今一つですと演技もそれなりになってしまうのでしょうか?

本作が面白くないのは、緩急もなく原作の4コマ漫画をただ羅列しただけの作品になっているからです。話しに起承転結とかヤマ場がないんですよね。

ルーシーのトレード話のはずなのに、トレードの話しになるのが始まって17分を経過してから。そして3分後にはトレード解消ですよ。面白いわけがありません。

これが70年代の全盛期に作られていたら、序盤ですぐルーシーとマーシーがトレード。ルーシーとマーシーはそれぞれのトレード先でペパミント・パティとチャーリー・ブラウンと珍妙なやり取りを繰り返して2人を辟易させる。そしてクライマックスはトレードした状態での直接対決で、試合はめちゃくちゃに。ペパミント・パティとチャーリー・ブラウンはお互い「ひどかったね」、となってトレードは解消。元の鞘に収まったもののルーシーとマーシーは相変わらずだった、という感じでEND…という感じになっていたんではないでしょうか?

シュルツさんはいないものの、リー・メンデルソンとビル・メレンデスの2人がいるのにどうしてこんなんなっちゃうんでしょうね~。

原作のトレードの話しは割と好きなんですが、残念な作品でした。

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2023.10.02

ピーナッツ連載開始73周年!

おめでとうございます!

一生ついていきます。

…とまあ、本日はピーナッツ連載開始73周年記念日なんですが、割と例年の事とはいえ祝福ムードが今一つなのが残念ですね。

一応、公式サイトと旧ツイッターの"snoopyjapan"と"SNOOPY MUSEUM TOKYO"と"SNOOPYchaya"と"PEANUTS Cafe"、フェイスブックの"Snoopy Japan"は確認しましたが、10月2日についてはどこも触れていませんでした。

公式と言ったってこの有様ですよ。何せ2000年のシュルツさんが亡くなった日、公式サイトはお悔やみの言葉すら載せませんでしたからね。

当時と今とでは公式サイトも運営会社が変わっていますが、原作者へのリスペクト度合いはむしろ今の方が落ちています。昔は「作者について」のページがありましたが、今は無くなってしまいました。まあ昔の公式サイトにしても「作者について」のページはシュルツさんの死後もしばらくは「シュルツは今日も描き続けている」という記述がずっと残ってましたが。

こんなことでいいんでしょうかね?あなた方、いったい誰のおかげでおまんま食べれてんですか?

とりあえず、静かに祝いました。今日はアニメを2本観ました。

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