Apple TV+の「短い夏だったね、チャーリー・ブラウン」は良くない
明日はApple TV+のピーナッツ名作シリーズseason2が配信される予定ですが、トレーラーも何も公開されていないのでちょっと不安です。
Apple TV+にやる気がないのか、開けてびっくりな展開にする気なのか、いずれにせよ明日を待つしかありません。
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で、今さらながらseason1の「短い夏だったね、チャーリー・ブラウン」を観ました。
観てびっくりしましたが、これは全長版ではなくカット版でした。リストを見ても他の作品が23分か25分になっているのに本作だけ21分となっており、カットされているのが観る前から明らかでした。
本作の特徴は回想形式をとっているところです。
朝起きて登校して授業を受けて…というシーンから始まりますが、実はこれは夏休み前ではなく新学期のシーンです。夏休みについてのレポートを書かされることになり、レポートを書きながら回想に入っていきます。
諸々あって(男子勢にとっては最悪なサマーキャンプ)、クライマックスはルーシーとスヌーピー(マスクド・マーヴェル)の腕相撲勝負で、ルーシーの勝利宣言から時代が元に戻ります。
ラストはレポートを提出したものの低評価をつけられてうなだれるチャーリー・ブラウンとライナスの帰宅シーン。「それにしても、短い夏だったね、チャーリー・ブラウン」「これから長い冬が来るんだなー」という会話で本作は終わります。
ところが、このApple TV+版ではレポートに係るシーンをすべてカットしてしまって回想形式を放棄し、ただのサマーキャンプでの出来事という味気ない作品に作り変えられてしまっています。ですから本来は新学期のはずの"朝起きて登校して授業を受けて"というのが最後の登校日のようになってしまっているのです。
ラストのチャーリー・ブラウンとライナスの会話もタイトルと繋がっていて物語をいい感じに締めていたのに、これも無くなっていました。
この大胆なカット版には既視感がありましたが、1987年に発売された東映ビデオ版が同様のカット版でした。この時のマスターが巡り巡って採用されてしまったんでしょうか?ともかく残念です。
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更に言ってしまうと、エンドタイトルに流れるBGM。
このApple TV+版では編集され短いフェイドアウトになっていますが、2009年に発売されたワーナーホームビデオのDVDでもやはり編集されフェイドアウトになっていました。
ワタシの知る限り、このエンドタイトルのBGMがフルサイズで放送されたのは1978年2月の東京12チャンネル「まんがスヌーピー」の再放送枠のヴァージョンのみです(1977年6月の本放送では若干フェイドアウト気味でした)。むかし期待して買った輸入のVHSテープも編集フェイドアウト版だったな~。
誰だかわかりませんが、この作品に恨みでもあるの!?
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