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2023.07.26

「スヌーピーがいたアメリカ」第3章を読む

第3章はキリスト教についてですね。

今はともかく、アメリカという国は70年代くらいまではキリスト教国家だったんだろうと思っていましたが、どうもそうではなかったようですね。

シュルツさんは非常に熱心なキリスト教信者です。ですからその作品であるピーナッツにそれが反映されないわけがありません。しかし、キリスト教をあまり前面に出すと少なからぬ読者に敬遠されてしまいます。

ではどうすればよいか?ここがシュルツさんの賢いところで、作品をキリスト教に染めるのではなく、ライナスを聖書大好き人間に仕立てて彼に語らせるという手法をとったんですね。宗教を漫画全体を支配するテーマではなく1キャラクターの特徴として導入することでリスクを回避したわけです。ライナスは人気キャラですし、キリスト教信者にはメッセージが届きますし、そうでない読者は彼は聖書が好きなんだな~くらいで穏便に済まします。さすがです。

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もう一つキリスト教どっぷりの国ではなかったんだな~と思わせてくれたのが、アニメ「チャーリー・ブラウンのクリスマス」のくだり。

このアニメもライナスを使って「クリスマスって本来こういうものだ」というメッセージを発信していたわけですが、当時のアメリカのテレビはクリスマスの宗教的な意味については全く取り扱っていなかったそうで、それだけに大きなインパクトを与えたということのようです。

ワタシはこのアニメはNHKの本放送は間に合いませんでした(まだファンじゃなかった)が、中学生時代に東京12チャンネルの放送で観ることができました。

アメリカの宗教事情など全く知らないガキでしたが、観終わった後ちょっと敬虔な気分になりました。

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それにしてもここまで読んで思うのは、シュルツさんという人は結構色々なところで宗教や政治について語っていたんだなーということ。それだけの資料がありながら、この本が出るまでシュルツさんの思想を研究した本が無かったということにちょっと驚きました。

この先も楽しみです。

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