チャーリー・ブラウンは長身
16年前に"LOCAL CACTUS CLUB"の方で、そういうタイトルのコラムを書きましたが、どんなもんでしょ。
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一見同じように見えるキャラクターたちの姿だが、微妙に身長差があるのはご存知だろうか。ルーシーはライナスより背が高くCBはルーシーより背が高い。シュローダーはCBよりは背が低いがルーシーよりは高いようだ。
実はチャーリーブラウンは主要登場人物の中では年長の部類で、彼より背が高いパティ、バイオレット、シャーミーが殆ど消えてしまった現在、一番背が高いキャラは彼なのである。『何をやってもダメな男』の割にはちょっと奇異な感じがするこの設定はピーナッツ連載の歴史に大いに関係がある。
連載当初、登場人物は、CB、スヌーピー、パティ、シャーミー、バイオレットの5人だけだった。この少ないメンバーの中においてCBの役割はちゃっかり者でトラブルメーカー的な困ったちゃん。だから彼は他のキャラより少し幼く、身長も一番低かった。
ここにシュローダーやルーシー、ライナスが加わっていく訳だが、シュローダーとライナスは赤ん坊だったし、ルーシーもCBより若かった(ガミガミ屋だから小さくしたのかも?)。サリーはCBの妹だから当然小さいし、その後のフリーダや#5など新キャラは大体ライナスかサリーを介して登場するので必然的に若くなる。ロイもCBにとってはライナスくらいの存在なので背もそのくらいで、その友人のペパミント・パティと彼女の人脈もCBよりは小さくなるわけだ。
CBとしては自分より下の代が賑やかになる一方で、初期キャラがどんどん舞台から遠ざかっていってしまうので、いつのまにか年長で背も高くなってしまった、と言う感じだろう。
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まあ、大方そんなような説を書いていたわけです。末期のチャーリー・ブラウンは、ダメな男というよりは、サリーやルーシーの言動に困惑させられるというようなキャラになったので、そういう設定も合っているかな、と思います。
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