大きなタイトル
今日から。スヌーピーin銀座ですな。
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「チャーリー・ブラウンは好きな人に嫌われたくない。これは恋の作法です。」
これも、「ピーナッツと谷川俊太郎の世界」に書かれていたコメントです。普通に意味が解らん。
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発売前の紹介文を読んだ時は、谷川俊太郎の詩集なのかなー、と思ったんですよね。
書き下ろしの詩にイラストをまぶした薄めの本なのだろうと。
しかし読んでみると、詩は再録ばかり。
特に、"「ピーナッツ」のみんなに"という詩を分解して、各キャラクターを紹介する見出しにしてしまうというお手軽な所業はいかがなものか。
ピーナッツブックスの後書きの再録という、お宝的なものもあるにはありますが…。
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スヌーピーがぬり絵の青空をウッドストックに塗らせてあげる、というストリップがありまして、本書でも紹介されています。
これに付けられたコメントは、
「ぬり絵の青空の全部をぬらせてあげるなんて、スヌーピーは寛大な友である。(原文ママ)」
このストリップには続きがあって、ウッドストックは青空以外も全部塗ってしまい、スヌーピーが激怒するという、全く寛大ではない展開になります。
そもそも空だけを塗らせるという小さい子を騙すような行為を寛大と言えるのか?とも思いますが、このエピソードに限らずちゃんとコミックを読んでいれば、スヌーピーが寛大だなんて書けないと思いますがねえ。
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つまり、元々ピーナッツに詳しくない人が、殆ど原作を読まずにストリップのチョイスをしたりコメントを書いたりしている事が疑われるのです。
こんな感じで谷川俊太郎にもピーナッツにも全く迫れていないという本です。
これでよくもまあ「ピーナッツと谷川俊太郎の世界」などと大きいタイトルが付けられたものですよ。
これは本当に呆れました。
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コメント
自分も同じような期待を持ってSnoopy in 銀座の帰りに有楽町の某書店で読んでみましたが、明らかに名前負けしてて、流石に酷すぎと思いました。典型的な「ストリップ一つ選んで、もっともらしいことを書いてる」やつでしたね。ストーリーが成り立ってるネタでも前後が完全に無視されてるのは今まででもありましたけど、今回はその最上級だと思います…
こんな事が起きているのも、ピーナッツのグッズは身近にあってもコミックが一般的でない日本だからこそなのでしょうね。
投稿: ‘‘フラッシュ”・ブラウン | 2014.07.31 15:31
悲しいかな、全くおっしゃるとおりだと思います…。
投稿: TOSHIKI | 2014.08.01 13:00