「ピーナッツと谷川俊太郎の世界」購入
7月28日発売の「ピーナッツと谷川俊太郎の世界」を購入しました。
当初は「スヌーピーと8人の友だち」というタイトルが予定されていたようですが、挿入されている詩がシュルツさんとキャラクター8人についての詩だったので、まあそういう事だったのかな、と思ったり。
しかし、久々にひどい本が出ましたよ。
結局は、よくある「ピーナッツ名言集」なんですが、添えられているコメントがピントはずれで中々破壊力があります。
個人的にはライナス編が強力だったかな…。
ライナスの指しゃぶりを非難するルーシー。自分でもやってみたけど吐き気がすると言った姉に対し、ライナスは「姉さんの指はボクのより味が悪いんだ!」と反論。
四コマ漫画のオチとして秀逸ですよね。しかしこれについてのコメントが、
「ライナスは考える。姉を傷つけない言葉を。」
先生に勧められた本について「得難い経験でした。人格が向上したような感じです」と言い、先生を持ち上げるライナス。チャーリー・ブラウンのつっこみに対して「先生を幸福にしてあげるのは悪い事かい?」としれっと言うライナス。
これもキツいオチだなあ…。しかし、コメントでは、
「ライナスの言葉には、先生の人格を傷つけない優しさがある」
なんのこっちゃ。
例をあげたらキリが無いんですが、割とこんな感じです。結局ピーナッツって、優しさか?
シュルツさんが丹精込めて描いた四コマ漫画が、このセリフだから締まるっていう完成度の高いオチが台無し…。これでは笑うに笑えません。
・・・・・・
最後に谷川俊太郎が1969年に書いた文が後書きのように唐突に出てきますが、これがピーナツブックスの1巻の前書き&後書きと4巻の後書きを繋げたものだったので、びっくりしました。
元の文がこれで、ピーナツブックスでは分割され掲載されてたんでしょうか?
しかしこれも昔を知っていればこそで、若い人はどう思ったでしょうね。
ちゃんとした書下ろしの後書きを読んでみたかった。
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