10月末~11月に発売されたピーナッツ関連書籍3冊を、リアル店舗でまとめて購入しました。
「スヌーピーとしあわせの毛布」は、絵本コーナーで、「励まされたいときのスヌーピー」は祥伝社新書のコーナーで、容易に発見。
「チャールズ・M・シュルツ 勇気が出る言葉」は中々曲者で、私が行った書店では"ライトエッセイ"という分類になっていましたが、そこの書棚には無く、店員さんに探してもらい全然違うところから見つけてもらいました。これは棚が難しい本ですね。
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「スヌーピーとしあわせの毛布」は、小峰書店という絵本系の出版社から発売されています。
アメリカではコミック・ブックなんですが、日本では絵本扱い。日本ではこのサイズの漫画本というのは愛蔵版のようなものしかありませんから、絵本として並ぶ棚があったほうがいいですね。
翻訳はいい感じです。時々省略されていたり、平仮名が多かったりしますが。
バブーちゃんがベビちゃんになっていますが、相違はそのくらいでしょうか。
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「励まされたいときのスヌーピー」は、タイトルはアレでしたが、内容は「1975~1978セレクション」でした。
長編ものの扱いがちょっと中途半端で残念ですが、70年代後半のピーナッツの雰囲気が味わえますし、普通にお勧めできる本ではないかと思います。タイトルがもったいないです。
解説の池澤夏樹は、冒頭でいきなり「もともと"ピーナッツ"なのに、何故日本では"スヌーピー"となる例が多いのだろう」と疑問を投げかけます。
「日本語ではピーナッツには落花生以外の意味がないからタイトルになれなかった」、という説は斬新で、成程と思いました。確かにスヌーピーに比べると、ピーナッツでは弱い。
しかし、ピーナッツはスヌーピーが主人公の漫画ではなく群像劇であるので、「彼の名をタイトルにすると我々の印象の中で他の面々が霞みかねない」。霞んじゃってますね。
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「勇気が出る言葉」
これはいい本なんだか変な本なんだか判断しかねます、現状では。
腰巻には「伝説のインタビュー」と書いてありますが、いつ何処で誰が行ったインタビューなのか全くクレジット無しで不親切です。
翻訳者のクレジットもありません(翻訳協力者のクレジットは一応奥付にありますが、他は一切なし)。
更に言うと、別に勇気が出る言葉は一言も無いように思えます。何でこんなタイトルにしたんだか。
とにかく、シュルツさんが語った言葉とコミック(2色刷りがいい感じ)で出来ている不思議な本です。
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