"with SNOOPY" You can be anything
3月30日発売の新ムック "with SNOOPY" を購入いたしました。
冒頭の↑この見開きページで、いきなり面食らいました。
"You can be anything" とか、これがピーナッツのメッセージ?違和感あるなあ。
いつの間にこんな事になったのか…。
本文を読みますと、
"コミック『ピーナッツ』の原作者チャールズ・M・シュルツさんのスピリットが反映された "You can be anything" (キミは何にでもなれる!)のメッセージは、小さな頃からの夢をかなえた彼自身の人生を物語っています"
とあります。
うーむ。シュルツさんの人生を客観的に見ればまあそうでしょう。
でも大抵の成功者の人生はそんな感じじゃないでしょうか。そんな深読みをしていたら、おちおちスポーツ観戦もできません。
ピーナッツを長年読んでますが、「自分も夢をあきらめないで頑張らなくては」とかあまり思わない、といいますか、そういうメッセージは受けた事がありません。どちらかというと「人生何とかなる」のほうが近い気がしますけどね。
ベートーヴェンがある曲を作曲したのが西暦何年でその年に何があり彼のどういう感情がその曲想に反映されているのかとか、いちいちそんな事を考えながら音楽を聴いていたら肩がこってしょうがありませんし全然面白くありません。しかも本人がそう明言しているのは稀で大抵は後の研究者の想像(創造)だったりします。
シュルツさんが言ってもいない事に思いを馳せながら「お笑い漫画」を敢えて難しく読むというのも同様。
まあ物の本を読んでそこから何を感じるかは人それぞれでしょうが、権利者にこういう事を言われるとそういう読み方が正しいように舵とられてしまいそうでちょっとナニな感じです。
「お笑い漫画」なのになあ…。
"You can be anything" というと同じタイトルの洋書もありますけど、あれはシュルツさん以外の人が描いた絵本で、内容は所謂"スヌーピーの百面相"です。
確かにスヌーピーは何にでもなれますが、彼は気まぐれですし、空想の世界で遊んでいるだけなんですけどね。一応「君は何になる?」という問いかけにはなっていると思いますが、まあ大人はああいう本を読んでも「スヌーピーだからな」としか思いません。
とじ込み付録の "PEANUTS" は、原書とは全然違う残念な内容でした。
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コメント
本屋でパラパラと見てみました。
何か新しいものが発見されることもない様で、おまけの本も中身はpeanuts vol.2とは関連がなさそうで・・・
これは購入はしなくてもいいかな・・・?と思っているところです・・・。
おまけの本だけでもコンプリートに翻訳本になってれば価値ある一冊なんでしょうけど・・・。
投稿: 卓 | 2013.04.01 00:17
買わなくてもよろしいんじゃないでしょうか。
1月に宝島社から出た「スヌーピーxMILKFED. ステーショナリーセットBOOK」の方が、8ページながらも情報満載でしたので、ムックに対してちょっと期待を抱きすぎてしまったようです。
投稿: TOSHIKI | 2013.04.01 12:17