シュルツさん画じゃないピーナッツのコミック(その2)
BOOM ! Studios が "kaboom !" というレーベルからリリースしてます、ピーナッツの月刊漫画誌。こいうのをコミック・ブックと言うようです。
プレスリリースを探して読んでみましたが、そこには「シュルツさんの遺産を受け継ぐ事を光栄に思っている」という内容のロス·リッチーCEOの言葉が書かれておりました。
一番左上のが2011年11月に発売された0号で、所謂準備号というやつですね。"$1"だったようです。
で、2012年1月より刊行開始され、一番右端の4号までが発売になったようです。
ただ、4月発売の4号で刊行が止まってしまっているようなんですね、これが。ブログでは売り上げ不振?が囁かれたりしているようですが、真偽の程は判りません。
下段の初登場時期イラストの表紙は、所謂初回限定カバーのようで、上段のものが$3.99なのに対し、これら限定版は$9.99とかするようです。内容の違いは判りませんが、何だか某アイドル事務所商法みたいな感じですね。
0号と1号の表紙ですが、60年代にDELLというところから出版されたピーナッツのコミック・ブック(2006AKさんが教えて下さった、Dale Haleというライターの描いたピーナッツ・コミックを収録していたもの)の表紙イラストの流用になっています。
この世界は奥深い!
こういう月刊誌(あちらではこういうのを"コミック・ブック"と言うようです)の歴史については、既にしっかり研究されているブログがありました↓。
http://timely-atlas-comics.blogspot.jp/2012/01/ot-peanuts-comic-book-history.html
ここから先は、私ごときがあーこー言える世界ではありません…。
・・・・・・
しかしこの BOOM ! Studios という出版社は、中々興味深い会社ですな。
オリジナルもありますが、版権ものを手広く手掛けていますね。
20世紀FOX、カートゥーンネットワーク、ジム·ヘンソン·カンパニー、ピーナッツワールドワイド、ウォルトディズニー・カンパニー等の映画映像関連会社だけでなく、SF/FT作家とも契約しているようです。
ラインナップをみますと、マペットやミッキーやガーフィールドのコミックをはじめ、「猿の惑星」「28日後...」「ダイハード」「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」「ヘルレイザー」とか様々ですね。「アンドロイド~」は、ちょっと読んでみたい。
そういえば、映画のノベライズの翻訳ってよく書店に並んでます(原作付きの映画でもノベライズが出ていたり)。だからアメリカでは映画の小説化・漫画化って結構メジャーで、特にこの会社がユニークという訳ではないかもしれませんが。
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コメント
ずいぶん前にミッキーマウスは違う作者が描き続けるが、ピーナッツはシュルツの代だけのものになるだろう・・・という文章を見かけたことがあるのですが(まったく出どころも思い出せない話なのですが)、こんなことになってるんですね。全体に絵の雰囲気がやはり違ってなじめないかも・・・ですが、おっ!こんなとこにこんな子が!と思える登場の仕方をしてるみたいで、そこはおもしろいかな?
投稿: 卓 | 2012.07.04 22:59
TOSHIKIさん、卓さん、こんばんは。
私が見たのはこの記事でした。
http://www.newsweekjapan.jp/stories/us/2010/10/60.php
第3者の創作ではないということなんですね。
まぁ全く別物ですが。
投稿: まぐ | 2012.07.05 21:41
卓さん、まぐさん、こんにちは。
シュルツさん以外の人がへろへろ線を真似ようとして描いて、結局似ていない絵柄の絵本とかがあったりしましたけど、そういうものと比べると、シャープな線で60年代テイストを意識しているこっちのイラストの方が、相対的に好感が持てるかな~という気がします。
私はこの本を面白がりたいなあ…。面白い本であることに期待してます。
newsweek電子版のこの記事は知っていましたが、今読み返しますと意味合いが違ってきますね。
コミック・ブックって新しいメディアでもなんでもないですが、確かに世界観は壊してません。そこが認められたんでしょうか。
投稿: TOSHIKI | 2012.07.06 05:52