ヴィンス・ガラルディの国内盤「黒いオルフェ」その2
2009年に限定発売されたヴィンス・ガラルディの「黒いオルフェ」の日本版CDをやっと入手しました…と書いたのが3月23日でした。
えらい間隔が開いてしまいましたが、その続きを書きます。
このCDは2009年に発売されましたがプレス数が少なく、あっという間に入手困難になってしまい、3年経ってやっと入手できました。輸入盤なら容易に入手できるのに何故日本版に拘ったのかといいますと、これがヴィンス・ガラルディのピーナッツ関連以外の作品の初の日本版CDだったからです。
前回はこのへんまで。
で、苦労して買ったCDだったんですが、残念ながら音質的には満足のいくものではありませんでした。音が痩せてます。
"マスターテープに起因する聴き苦しい箇所がある"旨がちゃんと記されてはいましたが、名曲 "Cast Your Fate to the Wind" の前奏とかでドロップアウトがあるのはとても残念です。5曲目と7曲目だけ楽器の配置が左右入れ替わったりするのも聴き苦しく、ともかく質の悪いマスターを使っているのです。
2010年に "the definitive Vince Guaraldi" という2枚組ベストが発売されています。こちらではリマスターされてもう少しいい音になっていましたが、上記のドロップアウトや楽器の配置は同様でした。これはもうどうしようもないんでしょうか。
とか言って、実はもっと質のいいマスターは存在するのです。
DCC Compact Classics というアメリカの会社が発売した「黒いオルフェ」のCDも持っているんですが、こちらはとても音がいいのです。
このCDは第1世代の質のいいマスターテープを使っており、スティーブ・ホフマンという名エンジニアがリマスタリングを手掛けております。聴いた感じはウォームでリッチ(宣伝文句のままですが)。全然音質が違います。
もちろんドロップアウトはありませんし、楽器もベースは右、ドラムは左、と固定されています。
結局は、これからもこちらの方が愛聴盤ですね。
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