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2012.02.21

キャラクター戦略

17日のファミリアについての記事で、ブロンドとブラウンを書き間違えた箇所がありましたので訂正しました。

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週刊ダイヤモンド『ディズニーの「裏側」』を大変興味深く読みました。

日本での傾向のようですが、ディズニーのキャラクター商品のうち、大人向け商品比率が5割を超えたそうです。反面、キッズ市場では国産キャラクターに対し後塵を拝しているようです。

ちょっとピーナッツにも似たところはありますね。乱立する有名ブランドとのコラボは明らかに大人市場拡大を目指しているのでしょうし、ベル・グッズの展開はティーンエイジ対象ですが所謂キッズ市場ではありません。また、昨年のピーナッツ・マーケットでも低年齢層への強化が一つのポイントになっていたようですし…。

同書ではディズニーがキッズ市場で勝ちきれないのは、ミッキーなどの定番キャラの地上テレビ放送が少ない事に起因していると分析していますが、私はキャラクターのバックグラウンドが描けていなければ訴求力は弱いと常々思っていますので、この辺は同感です。ですから、かわいさだけを打ち出し書籍を読まれない(流通させない)状況が続くようでは、早晩ピーナッツも人気が凋落すると思いますし、キッズ市場の開拓も果たせないのではないかと思います。

キャラクターデータバンクによる2001年と2010年の市場金額シェアランキングというのも掲載されていますが、ディズニー・キャラはプーさんが2001年2位で2010年7位、ミッキーは2001年5位で2010年3位です。後塵を拝すといってもこのレベルですよ。プーさんはシェア8.53%から3.25%とシュリンクしていますが、ミッキーは5.25%から6.09%と微増。ミッキーは充分安定していると思いますが、ディズニーがそう感じているのはこの微増の部分ですかね。

他に気になるのは、2001年に1位だったキティが2010年では4位、シェアは11.09%から5.86%とかなり縮小していますね、プーさん程ではないにしろ。3.29%で8位だったアンパンマンは7.42%と倍増して2010年1位になっています。

で、スヌーピーはどうかといいますと、2001年2.36%で9位だったのが、2010年は2.26%で11位。何とも微妙な数字です。しかしこれはソニーさんがライセンスを獲得する前のデータですので、この後の数字がどうなっているのかが気になるところです。

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