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2012年2月

2012.02.29

しょうろ・トリュフ・トラフルズ

ついでにトリュフの名前についても少し掘り下げてみようかと…。

トリュフという女の子は、アメリカでは1975年のコミックから登場していますが、日本では月刊SNOOPY1976年5月号で初登場となります。その時の彼女の名前は "しょうろ" でした。

トリュフというのは所謂西洋松露ですから、微妙ですがまあ間違いではないのでしょう。

アニメで日本初登場となったのは1985年放送のなべおさみ版ですが、ここでは "トラフルズ" という名前になっていました。英語のトラフルズはフランス語のトリュフの事ですから、これも間違いではありません。というか、人名なんですからこれが一番正しいのではないかと思えます。トリュフは "truffe" で、トラフルズは "truffles" で、綴りも違うんですから。

そういえば、昨日書いたラジオ番組の英検のヒヤリングでは和訳はトリュフになっていましたが、英文は当然トラフルズと発音されていました。この事に特に番組では言及されてませんでしたが、今の英検3級レベルでは "truffles = truff" 常識なんでしょうか?そうでなければ、こんな問題に当たった生徒は気の毒です。閑話休題。

その後、1986年から刊行開始された「ピーナッツブック・フィーチャリング・スヌーピー」では、登場機会が無いにもかかわらず巻頭の登場人物紹介に載っていましたが、ここではまだ "しょうろ" のままでした。1978年以降角川から「スヌーピー・ブックス」の名前で復刊された「ピーナツ・ブックス」ではどうなのかは持っていないので判りませんが、この「フィーチャリング・スヌーピー」で "しょうろ" のままでしたので、恐らくそこでも "しょうろ" だったろうと推測されます。

トリュフが遂に "トリュフ" になったのは、1996年刊の角川文庫「スヌーピーの初恋物語2 愛の賛歌だよスヌーピー」に再録された『ライナスとトリュフ:再会篇』からです。この本ではピーナツブックスをそのまま再録しており、吹き出しは日本語の手書き文字なんですが、書き直された "トリュフ" の部分だけ筆跡が違って、何だかとても違和感があります。

 

トリュフという女の子の和名は、こんな感じで変遷しているんですが、当の本人は1977年の登場を最後に消えてしまっているというのが皮肉です。本人の与り知らぬところで名前がいじくられているという…。

昨年のムック「いつでもそばにSNOOPY」には再録されていましたが、こういう機会や詳しい登場人物紹介でもない限り、名前を見る事もないでしょう。

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2012.02.28

My Sweet Boo

記事にしようと思っていて、忙しくて忘れていたネタです。

TBSラジオで「パックンマックン海保知里の英語にTHANK YOU」という番組がありまして、車でよく聴いています。

2月13日放送分(古い)のオープニング・トークで、付き合っている人の事を何と言うか、という話をしていました。すぐに思い浮かぶのはステディですが、この表現はもう古いんだそうで、今は殆ど使われないそうです。

現在NY在住の海保さんは、 "My Boo" という言い方をするそうです。

これはスラングなので辞書に載っていません。で、この "My Boo"って "My Sweet Babboo" に何か似てませんかね。違っていたらまた恥ずかしいんですが。

 

その他、この日の放送では、英検3級リスニング問題のコーナーでトリュフについての文をやっていました。1回の番組でピーナッツに関係ありそうなネタが2つもあるとは。しかも、サリーが初めて "My Sweet Babboo" と言ったのは、トリュフと遭遇した時のエピソードでした。これはなんという符合でしょう。

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2012.02.27

"LOVE IS" グッズ

夢のような体験だったようで、娘がディズニーの魔法から解けません。もう10回以上行っているんですが、今回はほぼ1年ぶりで且つ初の東京ディズニーランドホテル宿泊、というのが相当効いたようです。思い出すと悲しくなるので、意図的にディズニーを遠ざけようとしています。

・・・・・・

もう2週間も経過したというのに、またぞろ SNOOPY IN GINZA 2012 についてです。といっても、その帰り道の事ですが。

ソニービル1Fの限定ショップで新作の "LOVE IS" グッズを拝むことが出来なかった私は、帰りに二子玉川で途中下車し、スヌーピー・タウンショップに行ったんでありました。

で、そこでゲットしたのがクリアファイルとカードです。

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クリアファイルは見開きタイプで、表側が "Love is the whole world", "Love is getting someone a glass of water in the middle of the night" 、内側が "Love is having a special song", "Love is wondering he's doing right now this very moment", "Love is ticking", "Love is being able to spot her clear across the playground among four hundred other kids" となっています。

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カードは3枚組で、表が "Love is the whole world", "Love is ticking", "Love is getting someone a glass of water in the middle of the night" 、裏が "Love is having a special song", "Love is wondering he's doing right now this very moment", "Love is being able to spot her clear across the playground among four hundred other kids" となっています。

長々書きましたが、使われている "LOVE IS" はどちらも同じ6種類という事です。

シャーミー&パティは一応クリアファイルの内側やカードの裏面にありましたが、メインとしてのグッズは発売されなかったという結果になりました。何でダメなんでしょうねえ。ビジュアル的にはとても優れていると思うんですが…。今後に期待はアリなんでしょうか。

それはそれとして、トータルとしてデザインは良いですね。探し展のものよりもずっといいと感じてます。

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2012.02.25

ディズニーも苦労してるなあ…

今日はこれからTDLに行くのです。

で、週刊ダイヤモンド『ディズニーの「裏側」』からネタをもう一つ。

先日は、大人向けグッズが増え、こども市場で勝ちきれない日本のキャラクター市場でのディズニーってピーナッツに似たところがあるよね、という記事を書きました。

今回は東大大学院の能登路雅子教授の「日本人の自画像を投影するディズニーランドという聖地」というコラムから、ちょっと本筋とは関係ない部分についてです。

このコラムで、とあるTDLガイドブックについて書かれているんですが、

TDLの原型は米国のディズニーランドです。発案者はミッキーマウスを世に送り出したウォルト・ディズニーで、ディズニーというのは人の名前だったんですよ

という記述があったんだそうです。しかも本文ではなく欄外の「ひとこと情報」に。

著者は、日本人はTDLの遊び方についてはとても詳しいのに、こういう基本的事柄がさも珍しそうに書かれているという事に対し、情報や感心のバランスが取れていないと驚いています。

これって、

スヌーピーって、漫画もあったんですね!

と、言われるのととても似ているような気がします。ディズニーの事を何も知らないTDLマニアがいるとすれば、それはピーナッツのコミックを読んだ事が無いグッズ・コレクターと殆ど同類ではないでしょうか。ディズニーですらそういう人がいるのですから、読まないピーナッツ・ファンがいるのも仕方がない事ということなんでありましょう。

実はそういう人は70年代からいて、月刊SNOOPYではよく論争の的になっていましたっけ。

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2012.02.24

バイオレットは、いつおさげをやめてポニーテールになったのか?

仰々しくタイトルにしましたが、Complete Peanuts を紐解けばすぐに判るのです。

1953年3月15日に突然ポニーテールになってました。本当に突然ですので、当時の読者は彼女がバイオレットだと数日間は判らなかったんじゃないでしょうかね。

時期的には、チャーリー・ブラウンがどんどんダメ人間になっていく途上で、女の子たちに攻撃的性格の兆候が見られるようになってきています。

おさげにリボンのバイオレットだと、怒っていてもちょっと可愛いすぎるんですよね。そこのところが良くなかったんでしょうか。ポニーテールにしたことで、より快活で気が強そうなイメージに変わったように思います。

 

鶴書房のピーナツ・ブックス16巻「ゲバッ子ルーシー (Gewalt Lucy) 」では、おさげとポニーテールの両方のコミックを読む事が出来ます。

P116掲載のコミックで、チャーリー・ブラウンがバイオレットに言います、「おじいさん曰く、いつも女の子のおさげをインク壷にいれたもんだった」、と。バイオレットは「もしそんなことをしたら教室の向こうまでぶっとばすわよ!」と激怒(これが髪型を変えるきっかけだったのかどうかは不明です)。

怒ってもしかし、やっぱり何か可愛いといいますか、迫力不足ですね。

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2012.02.23

大好きって手をつないで歩くこと(その2)

所謂、書籍 "Happiness is..." シリーズのイラストは、一部を除きシュルツさんの描き下ろしになっていますが、これはピーナッツのコミック(おもての世界)には出てこないアウトサイド的な読み物としても楽しめるものではないかと思います。

「大好きって手をつないで歩くこと」でいいますと、シャーミー&パティのラブラブ関係(コミックでは手つなぎ止まり)を筆頭に、手紙をもらって嬉しそうにするファイブとか、フリーダが授業中にメモを回しているとか、誰かの事を考えながら部屋でニヤニヤしたり手紙を書いたりするバイオレット(パパの事でも考えているのか?)とか、電話のベルを聴いて走ってとりに行こうとするパティ(相手はシャーミーか?)とか…。

ピーナッツがほのぼの漫画でしたら、キャラたちのこういう知られざる一面が表に出たかもしれませんが、残念ながら世知辛いコミックですからねえ。

知られざる一面といっても、表のキャラクラーとかけ離れてはいないのがまたいいのかもしれません。例えばバイオレット。彼女が父親自慢をしているのは有名です。いじめっ子とはいっても別に四六時中意地悪なわけではありませんし、家ではきっとそれなりにいい子なんでしょう。

しかしバイオレットの父(グレイ氏)は、可愛い娘が外で男の子を精神的に追い詰めるような事をしていると知っているんでしょうかね?父親ですから、娘に気が強い一面がある事くらいは承知しているんでしょうが。

まあ、そういうオタク的なところまで想像が広がってしまうわけです。

 

ここでふと、フィーチャリング・スヌーピーを紐解き登場人物紹介のバイオレットのところを見てみましたら、「ポニーテールが自慢」と書いてありました。ポニーテールを自慢しているエピソードなんてあったかなあ。そもそも最初はおさげでポニーテールではなかったし。何故、おさげをやめたのでしょう、可愛かったのに。チャーリー・ブラウンにいたずらされるからでしょうか(インクの瓶に漬けられるとか)。

想像が広がってしまうわけです。

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2012.02.22

大好きって手をつないで歩くこと

まぐさん情報によりますと、ソニービルのOPUSで上映されていたピーナッツのショート・アニメは、マッドハウス制作による純日本製アニメだったようです。

・・・・・・

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2月14日までソニービル前の地下コンコースで展示されていましたアドピラー・アート。

書籍「大好きって手をつないで歩くこと」収録の30の「大好き」から14がチョイスされ展示されていました。

銀座駅側から(カッコはキャラクター)、

・大好きって手をつないで歩くこと(シャーミー&パティ)
・大好きってポップコーンを分け合うこと(シャーミー&パティ)
・大好きって全世界(スヌーピー)
・大好きって真夜中に水をいっぱいもってきてあげること(チャーリー・ブラウン&スヌーピー)
・大好きってくすぐっちゃうこと(ライナス&サリー)
・大好きって家族そろってレストランで晩ごはん(ライナス&ルーシー)
・大好きって今この瞬間に、彼が何してるかなあって思うこと(バイオレット)
・大好きってあの子がしあわせだって知るだけで自分もしあわせになること…でもそれはそんなにたやすくない(チャーリー・ブラウン)
・大好きって他の人と気が合うこと(スヌーピー&サリー)
・大好きっていっしょに雨の中を歩くこと(ライナス&サリー)
・大好きってさよならを言うのがいやなこと(ライナス&フリーダ)
・大好きっていちばん大事なマンガ雑誌を貸しちゃうこと(チャーリー・ブラウン&バイオレット)
・大好きってレースのふちどりのあるバレンタイン(サリー)
・大好きってふたりだけの曲があること(シャーミー&パティ)

原書のイメージを損なわない程度に彩色されていて(主観)、オリジナル・イラストのままでキャラクターの差し替えはありませんでした。しかも観るのは無料。「小さな幸せ探し展」の数倍は素晴らしいものでした。あちらは本当にひどかった。

しかし、気になるところもありました。書籍にはルーシー&シュローダーの "LOVE IS" が4篇収録されていましたが、この展示には一つも採用されていません。シャーミー&パティは全3篇が採用されているというのに。愛し合っていないというのがバレているからでしょうか?

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ライナス&サリーの「大好きっていっしょに雨の中を歩くこと」はサリーは嬉しそうでライナスは無表情ですが、当時はそれほど嫌がってはいなかったはずです。身長差も時代を感じさせますね。

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ライナス&フリーダの「大好きってさよならを言うのがいやなこと」はフリーダ登場当時のライナスの事を思い出させます。フリーダはライナスの後ろの席の女の子(リディアのポジション?)結構入れあげていました。私はライナスの恋愛遍歴の一人目だと思っているんですが…。

 

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スヌーピーの「大好きって全世界」は "LOVE=大好き" という翻訳に最も違和感を覚えるものかもしれません。いや、"愛" と訳しても陳腐かも。オリジナルの "Love is the whole world" というフレーズが決まりすぎです。本の締めくくりでもありますしね。

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2012.02.21

キャラクター戦略

17日のファミリアについての記事で、ブロンドとブラウンを書き間違えた箇所がありましたので訂正しました。

・・・・・・

週刊ダイヤモンド『ディズニーの「裏側」』を大変興味深く読みました。

日本での傾向のようですが、ディズニーのキャラクター商品のうち、大人向け商品比率が5割を超えたそうです。反面、キッズ市場では国産キャラクターに対し後塵を拝しているようです。

ちょっとピーナッツにも似たところはありますね。乱立する有名ブランドとのコラボは明らかに大人市場拡大を目指しているのでしょうし、ベル・グッズの展開はティーンエイジ対象ですが所謂キッズ市場ではありません。また、昨年のピーナッツ・マーケットでも低年齢層への強化が一つのポイントになっていたようですし…。

同書ではディズニーがキッズ市場で勝ちきれないのは、ミッキーなどの定番キャラの地上テレビ放送が少ない事に起因していると分析していますが、私はキャラクターのバックグラウンドが描けていなければ訴求力は弱いと常々思っていますので、この辺は同感です。ですから、かわいさだけを打ち出し書籍を読まれない(流通させない)状況が続くようでは、早晩ピーナッツも人気が凋落すると思いますし、キッズ市場の開拓も果たせないのではないかと思います。

キャラクターデータバンクによる2001年と2010年の市場金額シェアランキングというのも掲載されていますが、ディズニー・キャラはプーさんが2001年2位で2010年7位、ミッキーは2001年5位で2010年3位です。後塵を拝すといってもこのレベルですよ。プーさんはシェア8.53%から3.25%とシュリンクしていますが、ミッキーは5.25%から6.09%と微増。ミッキーは充分安定していると思いますが、ディズニーがそう感じているのはこの微増の部分ですかね。

他に気になるのは、2001年に1位だったキティが2010年では4位、シェアは11.09%から5.86%とかなり縮小していますね、プーさん程ではないにしろ。3.29%で8位だったアンパンマンは7.42%と倍増して2010年1位になっています。

で、スヌーピーはどうかといいますと、2001年2.36%で9位だったのが、2010年は2.26%で11位。何とも微妙な数字です。しかしこれはソニーさんがライセンスを獲得する前のデータですので、この後の数字がどうなっているのかが気になるところです。

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2012.02.20

パートナー企業異変ありか

ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのコーポレート・マーケティング・パートナーズのページを久々に見たんですが、日本生命が協賛するアトラクションが「ターミネーター2:3D」になっていました。

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"スヌーピースタジオ/協賛企業:日本生命" となっているページもありますので微妙ですが、まあ既定路線でありましょう。今や生保業界ではスヌーピーはメットライフのものですから。しかし保険会社がターミネーターというのも皮肉なもんです。

これからは、"ニッセイのおばさん" がターミネーター・グッズをくれたり、ターミネーター・ラウンジの券をくれたりするのでありましょう(って、そんなのあるのか?)

今のところ、ユニバーサル・ワンダー・ランドの協賛企業がどうなっているのかは判りませんが、果たしてメットライフが参入するか否か。そして、スヌーピー・ラウンジの命運は?

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2012.02.19

ソニービルのLOVE GINZA

銀座に行ってからもう1週間経過していますが…。

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ソニービルの SNOOPY LOVE GINZA 2012 でございます。

地下コンコースのアドピラー・アートは圧巻でしたが、それについてはまた後日。

・・・・・・

1Fではタウンショップが限定でオープンされるという触れ込みでしたが、私が行った時は終了2日前でしたので、限定グッズは壊滅状態。リリースされたばかりの "LOVE IS" グッズも一つもありませんでした(元々非扱い?)。狭いスペースに人がぎゅうぎゅう(ほとんど女性)でしたので、あまり深入りもせず、8Fオーパスを目指しました。

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巨大モニターで観る「スヌーピーのバレンタイン」は中々のものでした。無音だったのがまた良かったかも知れません。脳内で勝手に谷啓版を再生してました。しかし、これは実は本命ではありません。15分おきに上映されるイベント限定のオリジナルショートムービーのインターバルで流されていただけなのです。

で、そのオリジナルショートムービーなんですが、今回は完全な作り起こしのオリジナル・アニメだったのには驚きました。サリーがノートパソコンでツイッターをするという設定でしたが、サリーは前髪にリボンが付いている60年代型デザインでした。

ただし短い!これは小型モニターでエンドレスで垂れ流しするべき内容でしたね。少なくとも10分以上待たされて観るものではありません。

 

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色々とソニー商品で遊べる企画がありましたが、流感対策でスルー。

場内のBGMは選曲に一応の工夫が見られました。"Lost Cues" の「リトル・バーディ」や、"Peanuts Portrits" の「サリーズ・ブルース」、ジョージ・ウィンストンの「マスクド・マーヴェル」とか、既成のCDの垂れ流しにはなっていませんでした。ひょっとしたらこの3曲リピートだったかもしれませんが、選曲はナイス!

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なんと、「スヌーピーと幸せのブランケット」の電子書籍を販売していましたが、LOVE GINZA 開催期間中限定価格で半額の630円になっていました。

これはお買い得!

しかし、展示の端末はhonto非対応というお粗末さ。うーむ。

 

 

全体としましては、他のフロアとのコラボレートが少なかったり、エレベーターホールでの展示物が一切無かったりとか、前回と比べますとだいぶ寂しい内容ではありました。しかしその代りに "LOVE IS" のアートを建物の外である地下のアドピラーに掲示していましたから、そこまで含めれば悪くなかったかもしれません。

 

最後に、

ソニービルを出た後ファミリアに行って、その後また同じ道を戻ってきたんですが、その時ちょうどスヌーピーがビルから出てくるところに出くわしてしまいました。カメラを構えていなかったので、いいシャッターチャンスを逃してしまいました。

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2012.02.18

三省堂書店のLOVE GINZA

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シリーズで、とっくに終わった SNOOPY LOVE GINZA の模様を書いております。

さてこの世界的に有名な書店さん、私の行った日は入口まわりで物産展のようなものを催しており、せっかくのディスプレイがよく見えませんでした。

店内のコーナーは割と小規模なものでしたが、これは現在流通されている書籍の量を考えたら当然かもしれません。

私は写真を撮りませんでしたが、べるつくさんのブログの写真と比較しますと、「大好きって手をつないで歩くこと」は10冊近く(補充しているとしたらそれ以上)売れている感じでした。他の "Happiness is" 関連書籍も数冊は売れていますね。しかし、購入された方々は皆「大好きって~」の表紙の2人が何者なのか、果たして判っていたでしょうか。

角川つばさ文庫の「スヌーピーのラブリーデイズ」も平積みされていましたが、こちらはちょっと元気が無さそうでした。しかし全体としては結構良かったんじゃないでしょうか(書店さん側の目標は存じませんが)。

・・・・・・

ルミネ、サンリオ、博品館には行けませんでしたので、残すは本家ソニービルです。

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2012.02.17

ファミリアのLOVE GINZA

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鈍い更新です…。

この間の日曜日に銀座に行ったんですが、その時のファミリアについてです。

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懐かしい…。昔のファミリアのバッグ(と衣料)は原作のコマをただ引き伸ばしただけとか、悪く言えば工夫もひねりもないんですが、しかしまあ原作のイメージそのまんまではあるわけです。

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マーシーがペパミント・パティを犬小屋の屋根から引き摺り下ろそうとしている絵のバッグとか、これって知らない人が見たら全然意味が解らないでしょうね。こういうのが平気でグッズになってしまってるのが70年代のいいところかもしれません。

 

70年代、ピーナッツのグッズを作っていたある日本のメーカーが、ルーシーとスヌーピーが一緒に縄跳びをしている絵柄の物を作りたく思い、探したもののそういうカットが見つからず、仕方が無く自分らで合成して作ったらアメリカ本国の管理会社の方から大層怒られた、というインタビュー記事を読んだ事があります。

最近の"合成は当たり前"の風潮(ベルにしてもそうですし、ご当地スヌーピーという完全に世界観無視のものまである)と比べますと、信じられないくらい原理主義的な縛りがあったんですね。ファミリアのグッズがこれ程原作通りだったのも、そういう事情があったからかもしれません。

 

それにしても、ルーシーとスヌーピーは、そもそも一緒に縄跳びをするような間柄ではないのですし、ピーナッツの世界観を理解していれば、そういうカットを欲するはずはないんですよね。そういうかわいい絵柄にしたいという気持ちも理解できなくはないですが。

 

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同じくファミリアさんの試し刷りも展示されていました。ロイがいるというのは時代ですねえ。ライナスとペパミント・パティがブロンドだったり、シュローダーがブラウンだったり(右のものではライナスとペパミント・パティもブラウン…)、カラーに関しては結構適当だったんですね。しかし、左の方のカラリングは正直可愛い。

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2012.02.14

バレンタインの雑文

書き忘れましたが、私が銀座に行きました2月12日は、シュルツさんの命日でした。ソニービルにはスヌーピーの着ぐるみも現れていましたが、特に気にした様子はありませんでした。

・・・・・・

今日はバレンタインですが、私は娘にチョコレートを貰ったので、もう完結しています。

昨日、移動中にラジオのパックンマックンの英語の番組を聴いていたんですが、義理チョコを "Duty Chocolate" と表現していました(造語だと前置きしてましたが)。そもそも義理チョコなんて概念、理解されないでしょうねえ。

最近は商魂逞しいといいますか、友チョコだけでなく逆チョコというのもあるそうで。逆チョコって、要するにノーマル・チョコじゃないですか、欧米では。スヌーピーのアニメでは、ライナスが先生にチョコレートを贈ろうとするのがあります("Be My Valentine, Charlie Brown")。こういうのを観て、逆チョコとか思う人もいるんでしょうかね。

・・・・・・

昨年のバレンタインには、がんばって記事を書いてました。ブログの再放送というのも何ですが、一応↓。

月刊スヌーピーのバレンタイン記事 PART1 (1972年2月号)

月刊スヌーピーのバレンタイン記事 PART2 (1973~1979)

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2012.02.13

結局、銀座に行きました

20120212a 今回は世界的に有名なレコード店から攻めました。

入口ではジャズのCDを大プッシュして売っていました。流石、山野さんです。こうでなくては。

地下のアニメ売場では、ピーナッツ・アニメのDVDが3枚3000円で展開されていました。ワーナーさんだけでなく、パラマウントさんから発売の映画版DVDも対象になっておりました。

折角大型リアル店舗に来たわけですから、一応物色などをしてみました。クラシック・フロアではレオポルド・ストコフスキー(ストコ先生)の "デッカ・レコーディングスVol.2" を探しましたがありませんでした。もう中古やオークションを抜かしますと通販サイトでは買えなくなっている代物です。そろそろ新品は諦めた方がいいかもしれません。

ジャズ・フロアでは、ヴィンス・ガラルディの「黒いオルフェ」の国内盤を探しましたが、これも無し。発売は3年前くらいでしょかね。限定の廉価シリーズで発売になったんですが、ちょっと注文しそびれたらあっという間に入荷しなくなってしまいました。ヴィンス・ガラルディのピーナッツとは無関係のCDの国内盤が、原盤を持っているメジャー・メーカーから発売になったのはこれが初めてで、内容よりもライナーノートが読みたいからという不純な動機で探しています。日本ではピーナッツはこんなに人気があるのに、ガラルディのCDは全然出ていないんですよね。

今日はこんな感じで、ピーナッツとは無関係な話題に終始してしまいました…。LOVE GINZA については、それなりにきっちり書きたいと思っているんですが、今ちょっと本業が忙しくてまとめている余裕がありません。今週中に峠を越しますので、それからゆっくり書こうかと思っています。多分、もう話題として全然旬じゃと思いますが。

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2012.02.12

トークショウもあったのね

今日は、銀座に行く最後のチャンスです。

実は、べるつくさんのブログを見て、結構行った気になってしまっている自分。

しかし、百聞は何とやら、ですよね。

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一昨日の産經新聞の記事で、1月24日の谷川俊太郎さんのトークショウの事が書かれていました。記事のタイトルは "「愛」は子供には早すぎる?"。サイン会と LOVE GINZA 初日が重なっていたのは承知していましたが、LOVE GINZA の方でもトークショウをやられていたんですね。

調べてみますと(すくすくスヌーピーのブログにも書かれていました…)18時から19時までが三省堂書店でサイン会、そして、20時からはソニービルで幅允孝さんとのトークショウ。20時というのがいかにも銀座ですね。

書籍「大好きって手をつないで歩くこと」について、幅允孝さんはLOVEを"愛"ではなく"大好き"と訳したところを評価、それに対して谷川さんは"愛"は日本語として重く、子供用としては不向きではないかと考えた、と。また、"愛"は外来語だが、"好き"は大和言葉だからしっくりするのではないか、という持論も展開されたそうです。

あの本の中では、"LOVE=大好き" という訳でないとちょっとおかしく感じられるものもありますので、私もほぼ賛同です(なぜ上から目線?)。所謂恋愛のLOVEに限らない、もっと広義なLOVEなんですね。

しかし、必ずしも正解ではないのでは?とも思います。チャーリー・ブラウンの"LOVE IS" で、 "大好きってあの子がしあわせだって知るだけで自分もしあわせになること・・・でも、それはそんなにたやすくない" というのがありますが、こういうのは "愛とは…" の方がいいように感じられます。

「好き?好き?大好き?」という本がありますが、あれは原題が "Do You Love Me ?" 。こちらは "LOVE=大好き" で成功した例だと思います。

ネルー首相の「愛は平和ではない、愛は戦いである」を、「大好きってたたかうこと」とかすると、とても珍妙。桃尻語版枕草子みたいです。…って、これはわるのりでした。

まあ、ページによって "大好き" だったり "愛" だったりしたらコンセプトがおかしくなってしまうので、"大好き" で統一するのが最も無難なのかもしれません。日本語は難しいです。

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2012.02.06

熱を出してピーナッツの幻影を見た

病み上がりです。正確にはまだ上がりきっていませんが、とりあえず薬で抑えている感じです。尚、インフルエンザではありません。子供がかかるような病気です。

さて、SNOOPY LOVE GINZA 2012 も後1週間、思わぬ病で時間が無くなってきてしまいました。これはひょっとしたら、行きそびれてしまうかもしれません。何とか今週中に健康にならねば。仕事もありますし。

寝ながらベートーヴェンのバガテルとか変奏曲集とか地味目のピアノ曲を聴いていましたが、作品番号の若いのを聴いているとピーナッツの60年代のコミックがオーバーラップしてくるのを発見(?)しました。最初にピアノを弾いているシュローダーが現れて、それから凧揚げするCBやら色々なコミックがフラッシュバックしてきて…気色悪い事を書いていますが本当です。熱を出すと脳味噌は時々おかしな事をするもんです。

60年代のピーナッツには"景色"が見えます。いや、熱のせいでもなんでもなく。シュローダーに限っていいますと、郊外の戸建ての家があって、彼はそこのリビングかどこか広い部屋でピアノを弾いている。陽気は暖かく、部屋の窓は開け放されていて、外にいると彼の弾くピアノの音が風に乗って微かに漂ってくるが、そのマイルドな音質になったピアノ曲はベートーヴェンの初期~中期の曲なのである。

大体そんなイメージです。何で中期までのベートーヴェンなのか?40代で脂の乗り切った頃のシュルツさんと、病気とか色々ありはしたものの傑作をものにしていた頃のベートーヴェンをシュローダーが繋いでいるのかも…。

伝わるでしょうか?うーん、塞いでいるとロクな事を書かんなあ。まだちょっとおかしいのかも知れない…。

また、逆に言うと、晩年のシュルツさんのコミックからはあまり景色は見えないんですが、それはまた別の機会に。

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