スヌーピーのラブリーデイズ、発売
角川つばさ文庫「A Peanuts Book featuring SNOOPY for School Children (3) スヌーピーのラブリーデイズ」が発売になりました。角川つばさ文庫からはこれが3冊目になります。
今回の本は今迄で一番充実していると思います。
テーマ別に章分けしている構成は今までと同じですが、「学校」「幸せ」という抽象的なテーマでストリップが集められ輪郭がぼんやりしていた前2冊と違い、有名なエピソードやシチュエーションを中心に集められているため焦点が絞られており、とてもわかりやすい感じになっています。
内容はこんな感じです。
"待つ身もつらいよ"
…郵便受けでバレンタインカードを待ち続けるチャーリー・ブラウンの物を8片。
"恋は緊張がつきもの"
…チャーリー・ブラウンとペギー・ジーンの出会いのエピソードから手紙のやりとりまで。
"切ない片思い"
…チャーリー・ブラウンが赤毛の女の子のためにハートのキャンディを買うエピソードと教室でウインクして保健室送りになるエピソード。後者は偶然にも産経新聞の連載とタイミングが合いましたね。
"うまくいかないなあ"
…チャーリー・ブラウンとエミリーの出会いのエピソードと、恋人舞踏会へ行くエピソード。エミリーが実存かどうかの部分は未収録。
"意識しあう2人"
…ライナスとリディアのやり取りを11片。
"つれないあなた"
…ルーシーとシュローダーのやり取りを5片。5片のうち3片が"ピアノをどかしてルーシーの頭がゴチン"オチ。
"押して押して押しまくれ!"
…ペパーミント・パティとマーシーがキャンプからチャーリー・ブラウンに手紙を出すエピソードと、教室でマーシーとペパミント・パティがけんかをして校長室送りになるエピソード。
"愛しのバブーちゃん"
…サリーとライナスのバブーちゃん問答を7片。
"プレゼントに思いをこめて"
…チャーリー・ブラウンがペギー・ジーンのために手袋を買うエピソード。
チャーリー→ペギー・ジーン、チャーリー→赤毛の子、チャーリー→エミリー、ライナス→リディア、ルーシー→シュローダー、マーシー&Pパティ→チャーリー、というテーマごとに章分けがされております。"ライナス&リディア" の章のタイトルが "意識しあう2人" というのは上手いなあ。
80年代後半以降のエピソードしか選ばれていませんが、この範囲で恋をテーマに編集したものとして、これは充分な出来ではないでしょうか?必然的に、スヌーピーは常に脇役、出番は激減しておりますが(11片だけ)。
これを読んだ小学生が「ピーナッツって面白いな」と思ってくれたなら、私は我が事のように嬉しいです。
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