レナード・バーンスタインの第九
(昨日の続き)ストコ先生の第九を聴いたら、シュローダーは「冒涜だァァァァ!」と叫んで出て行ってしまうでしょう。
ともかく今日はベートーヴェンの誕生日です。
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私の第九のフェイバリットはレナード・バーンスタイン指揮ニューヨーク・フィルによる1964年録音の第九です。
これが最高という訳ではないでしょうが、子供の頃に愛聴した盤ですので、もう体に染みついてしまっているのです。
LPレコードは実家にあり、所有権は兄にあります(しかも従兄からのもらい物)ので、もう20年以上聴いていませんでしたが、どうしても聴きたくなり、この冬遂にCDを購入してしまいました。バーンスタインのベートーヴェン交響曲全集(輸入盤)6枚組CD-BOXです。昔のLPの頃は全集を買おうなんてのは大変な事でしたが、時代は変わりました。物にもよりますが、LP1枚分の値段で全集が買えてしまうのですから。閑話休題。
久々に聴いて思ったのは、本当に久しぶりなのに体が、というか脳が、完全に覚えていたという事です。違和感を感じる箇所が全くありませんでした。ここは突っ走る、ここでちょっとテンポを落とす、といった記憶と演奏がほとんど完璧に合致するのです。懐かしさと同時に、変なところで感動してしまいました。しかし、こういう脳味噌を他で有効活用していれば、もっと賢くなったかもしれないのに…。
演奏については書きません。とても真っ当なベートーヴェンだと思います。きっとシュローダーも気に入るでしょう。シュルツさんもアメリカ人ですから、ひょっとしたら聴いていたかもしれません。
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それにしても、ニューヨークフィル常任時代のバーンスタインの市場での冷遇っぷりはとても残念に思います。バーンスタインに限りません。CBSの60年代の名演はどこに行ったんでしょう。かつて、ソニーさんのベリーベストクラシックといえば、セルだワルターだバーンスタインだ、と巨匠が目白押しだったのに…。
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最後に、唐突に全く関係ない話ですが、かつて私の娘はシュローダーでした。
惜しい。真横から撮っておけばよかった。
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