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2011年9月

2011.09.30

表紙が新しくなったよ!

Dsc06497a 表紙が新しくなったよ!って誰だ、お前!!

…という訳で、遂にホットペッパーの表紙がスヌーピーではなくなりましたね。

前月号の表紙に "SNOOPY FOREVER" とありましたので、嫌な予感…ではなく確信をもって、いつもの店に貰いに行きました。

それにしても、一言の別れの言葉もないとは…。

 

何だか月刊SNOOPYの最終号を思い出させます。月刊SNOOPYは出版社の倒産によって消滅してしまったので、休刊号や最終号と銘打たれていた訳ではありません。

しかしサインはしっかり出されていました。

裏表紙のスヌーピーが涙を流していたのです。私は鈍感ですので何十年も気が付きませんでしたけど。

 

麻里ちゃんの訳はちょっと硬い感じでしたが、あと50片くらい訳しおろしして1冊出したりしないもんでしょうか?

それでラビィに後書きを書いてもらったりして。

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2011.09.29

チャーリー・ブラウンのクリスマス・ポップアップ本・日本語版

昨年のクリスマスに娘へのプレゼントに買った "A Charlie Brown Christmas" のポップアップ本の日本語版が発売になっていたので驚きました。大日本絵画というよく知らない(すみません)出版社からの発売です。

イラストは勿論シュルツさんではありません。ストーリー中心ですから、オリジナルのアニメにあった笑いどころは全部カットされています。ということで、割とシリアスな内容になってしまいますが、ギフトには最適…かもしれません。

しかしタイトルが「スヌーピーの~」ではなく「チャーリー・ブラウンの~」になっているのはちょっとした奇跡!。大手出版社でないからこその仕業でしょうか。

何せ、シュルツさんの伝記 "Good Grief" の邦題が「スヌーピーと生きる」に、50周年記念本 "PEANUTS A Golden Celebration" が「スヌーピーの50年」に、デリック・バングの名著 "50 Years of Happiness" が「スヌーピーたち50年分のHAPPY BOOK」になってしまうのですからねえ…。「スヌーピーと生きる」という邦題こそ Good Grief だという話ですよ。うまい事言おうとして自爆しました。

邦題につきましてはまた別の機会にまとめる事にしました。

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2011.09.27

スヌーピー&暗い嵐の夜だった

10月18日発売の「スヌーピー&暗い嵐の夜だった」

詳しくは太田出版のサイトで↓

http://www.ohtabooks.com/publish/2011/10/18124336.html

この本の原書は1971年に出版されたもので、日本語訳が出版されるのは初めてです。私も読んだ事がありません。ですので発売日が大変楽しみであります。

 

近年出版されたピーナッツのリイシュー本を読むにつけ、果たして本当に愛情を持っている編集者はいるのだろうか?と訝しがることがあります(先日発売になりましたムックのコミックのページは結構好感が持てましたが…)。

例えばもう結構前ですが、講談社のハードカバーのシリーズ。『ピーナツブックスをハードカバー15巻に纏め上げる』という羨ましい仕事が与えられながらも、そんなチャンスを全く生かさず、ただ適当に端折っただけの雑な内容にしてしまった編集者某。もしも愛情があったなら、もっとマシな本が作れたはずじゃないでしょうか。

 

しかし、今回の「スヌーピー&暗い嵐の夜だった」の編集者は、正真正銘の長年のピーナッツ・ファンです。個人の情熱で企画を通し、谷川俊太郎氏に翻訳とコメントを依頼し、ジーニー・シュルツ女史のコメントも取り付けたという話です。1971年に出版されアメリカでも絶版になっている本が今、日本で出る。それはそういう情熱の賜物なのであります。

こういう話を聞いてしまうと、もう一ファンとして本当に売れて欲しいと切に願わない訳には参りません。

売れてくれー!

以前、この本について「正直116ページで1365円というのは高いと表現しても構わないレベルと思われます」と書きました。実際、高い部類の本だとは思いますし、ここがちょっと不安な部分ですが…。でも、本当に売れて欲しいですねえ。

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2011.09.24

チャーリー・ブラウンという男の子、11月26日放送

なにやら、同じようなタイトルの記事を書いたばかりのような…。

今年は「チャーリー・ブラウンという男の子」の当たり年ですな。

6月4日、6月12日、8月10日、に続いて4回目の放送になります。それに対して「スヌーピーの大冒険」は8月10日の1回しか放送されていないんですよね。

因みに2010は、
チャーリーブラウンという男の子」6月4日、6月12日、4月10日、4月18日、の2回、
「スヌーピーの大冒険」2月20日、2月28日、10月2日、10月10日の4回、

2009年は、
「チャーリー・ブラウンという男の子」放送無し
「スヌーピーの大冒険」10月31日、11月8日、の2回

2008年は、
「チャーリー・ブラウンという男の子」10月4日、10月12日、の2回
「スヌーピーの大冒険」6月7日、6月15日、8月28日、の3回

2008年はこの他、3月27・28日にNHK-BS2でこの2作を放送していますが、これがNHKでの最後の放送で、以降がカートゥーン・ネットワークになる訳です。

やはり年に4回というのは多いですね。

 

しかし、「がんばれスヌーピー」と「ヨーロッパの旅」は全然放送しなくなりましたね。私のチェック漏れが無ければ、カートゥーン・ネットワークでは2003年4月に放送されたのが最後。NHK-BS2では2003年と2004年12月に「ヨーロッパの旅」を放送していますが、「がんばれスヌーピー」は全く無し。いずれにせよ、もう7年もやっていないんですね。DVD化もされてませんし。作品内容の差という事なんでしょうかね…。

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2011.09.17

ライナス大激怒

最新ムック "いつでもそばにSNOOPY !" 所収の日本初登場の1エピソードについてです。

赤毛の子が引っ越していってしまうを正に目の当たりにしながらも何もできないチャーリー・ブラウンにライナスが大激怒。思わずルーシーも引くけんまく。ただ、静かにへこむチャーリー・ブラウン。

哀愁漂いますね。

ライナスだったら出来るでしょう。告白する事も、新しい住所を訊く事も、手紙を書く約束をする事も。しかし、チャーリー・ブラウンにそれが出来たら苦労は無いですよ。しかも何の前触れもなく突然そんな場面に出くわしたんですから。

・・・・・・

まあ、そんなライナスも失恋するんですが。

このムックには「隠れエピソード」と称してライナスとトリュフの出会い編を収録しています。出会い編はピーナツブックスにも収録されていましたので、どちらかといいますと月刊SNOOPYに掲載されながらもピーナツブックス未収録となりました失恋編のほうが「隠れエピソード」に相応しいと思うんですが…。

しょうろ狩りでトリュフと出会ったライナスとスヌーピー。その後スヌーピーは何度もトリュフのところに行きますが、ライナスは農場への道順を覚えておらず、またスヌーピーも教えてくれないので再会できず、そして別れの電話が…。

やはり問題は全然会いに来てくれなかった事。ま、当然ですよね。ライナスは必死に弁明しますが、トリュフはにべもなく、

「そんな事、問題にならない人もいるのよ」

 

実は失恋した後のクサりかたのほうも面白いんです。ライナスがこうもネガティヴになれるのか、と。

・・・・・・

全然関係ないですが、突然に娘が描いたマーシーです。

P1006523b

「マーシーって頭が四角いんだよね」とか言いながら。何も見ずに描いたにしては上出来だと思いますがどうでしょう。

「マーシーってどんな靴履いてるっけ」というので「チャーリー・ブラウンと同じじゃないの」と答えたんですが、ルーシーっぽい靴になってました。

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2011.09.16

いつでもそばにSNOOPY!

新しいムック"いつでもそばにSNOOPY!"買いました。

結構いい本でした!!

巻頭の著名人たちによる『私が見つけたHAPPINESS』こそ相変わらずの内容で不安を覚えましたが、ピーナッツの謎に迫るという触れ込みの『プレイバック50's~70's』や、コミックのページは割と読み応えがあって良かったと思います。

特にコミックは、続き物(最近は「ストーリー4コマ」というらしいです)を中心に集められていまして、これまで出版されたどのリイシュー本よりもピーナッツの実像に近付いた内容になっていると思います。

「何かスヌーピーって読んでもよく解らない」という人も、ちょっと印象が変わったんじゃないでしょうかね。これがオリコンで1位になるくらい読まれるというのはとても素晴らしい事です。

しかし中々興味深いチョイスでした。ライラのエピソードも有名な「スヌーピーの大冒険」の元になったヤツではなく別のでしたし。

最後のトリュフの話が尻切れトンボになっているのがちょっと残念ですが。

 

勿論ツッコミどころもありますが、今日はこのくらいにしておきます。

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2011.09.15

本日ムック本発売!及び、新刊発売決定!

"PEANUTS ARCHIVE BOOK いつでもそばにSNOOPY!" 

いよいよ本日発売です。仕事帰りに書店に寄って買って帰ります。辛口批評にならない事を祈ります。したい訳じゃないんですよ。

公式サイトでは昨日になってやっと情報が出ました。慌てていたのか、紹介記事がちょっと意味不明です。すぐに書き換えられるでしょうが、意地悪くも引用↓。

> シュルツ夫人によるジーニーさんのコメントも読み応え満点!

…自分による自分のコメント?

「である」が「による」になったっぽいですね。

・・・・・・

あともう1冊、10月18日に新刊が出ます。"スヌーピー&暗い嵐の夜だった"

出版社は意表を突く太田出版。

正直116ページで1365円というのは高いと表現しても構わないレベルと思われます。

同じタイトルの洋書が存在するようですが、

Dark_and_stormy

同じイラストなのでこの本の翻訳なのかもしれません。

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2011.09.12

スヌカフェについてまとめ

どうもお台場のスヌカフェがいつの間にか閉店していたっぽいんですが、情報が少なくて困ってしまいます。

百聞は一見に如かず、直接見に行けばいいんですが、最近あちら方面に行く用事もなく状況証拠で閉店と判断しました。

判断材料は3つです。

1.電話が「現在使われておりません」になっている

2.お台場ヴィーナスフォートの店舗一覧に載っていない(閉店一覧にも載っていないのがちょっと…)

3.株式譲渡された㈱クレアのサイトの運営店舗一覧にも載っていない

…閉店していると判断するに充分ではないかと。もし事実と違っているようでしたら、ご存知の方、正確な情報を頂けますと幸いです。ただ、逆にこの状況で営業していたら驚きですけど。

・・・・・・

改めましてスヌーピーカフェについてのまとめです。

2007年8月23日
スヌーピーカフェを展開する㈱パコマ、テレビ東京ブロードバンド㈱と㈱クレアの共同出資(40%:60%)により設立される。
2008年3月27日
スヌーピーカフェ1号店、トレッサ横浜にオープン。
2008年8月29日
スヌーピーカフェ2号店、千葉ペリエにオープン。
2008年12月6日
スヌーピーカフェ3号店、お台場店ヴィーナスフォートにオープン。
2008年12月8日
クリスマスケーキ(総計300個)予約受付開始。
2008年12月24日
トレッサ横浜店でスヌーピー・サンタとクリスマス・パーティー開催。
2009年1月31日
トレッサ横浜店、閉店。
2009年7月31日
千葉ペリエ店、閉店。
2009年11月6日
テレビ東京ブロードバンド㈱、所有する㈱パコマの全株式を㈱クレアに譲渡。

特に2008年の12月から2009年の1月にかけての急降下が悲しいです。私はこの期間、トレッサ店に3回行きましたが、特に3が日がスカスカだったのを思い出します。オフ会も懐かしいです。

2010年以降は60周年記念イベントですとか諸々ありまして、カフェの事なんかは完全に忘却の彼方でした。まあ、やっているんだろーなー、と思っていたんですが…。

・・・・・・

株式譲渡の際のプレスリリースを見ますと、やはり業績が非常に悪いです。黒字店舗も無いんですから旗艦店なんて絶対に無理でしたね。

それなりに混んでいた時期もありました。しかし何といいますか、とりあえず1回来たからもういいか、と思わせるような感じではありました。メニューと値段もちょっとね…。版権使用料なども上乗せされるでしょうから基本的に難しいものなんでしょうねえ。

そういえば、ららぽ横浜のムーミンオーロラカフェも閉店しましたね。しかしあちらはカフェとしては北欧というコンセプトがありましたし、他に営業している店舗があります。スヌーピーよりも収支バランスがいいんですね、きっと。

ららぽといえば、屋号は忘れましたがリサ・ガスとかくまのがっこうとかキャラ物を扱っている店が場所を移動してジブリ専門店になってしまったのは悲しかった(娘も悲しがった)。タウンショップもあったんですよね。

話が散らかってきましたのでこの辺で。

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2011.09.10

「この番組は次回から変更になります」

P1006503a

昨日の「チャーリー・ブラウンとスヌーピー」のラストに出た画面。今までも時間帯変更が何度もあり、その度に出ていたと思いますが、今回はちょっと意味合いが違います。

遂に帯番組としての「チャーリー・ブラウンとスヌーピー」は終了してしまいました。これからは土日のみの放送となります。

正直、カートゥーン・ネットワーク版の吹替はあまり好きではないんです(演技が上手くないという正当な理由です)が、番組縮小というのはやはり寂しいものです。

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2011.09.09

スヌーピーとスカイツリーのコラボ

ソニーさんのプレスリリースで知りました。

ちょっと引用します。

> スヌーピーを始めとしたコミック「PEANUTS」に登場するキャラクターと
> 東京スカイツリーのコラボレーションデザインを開発し、それを使用した
> 文具、雑貨、アパレル、食品等商品を2011年9月下旬より順次発売、
> 2013年3月末までに100品目、5億円の売上を目指します。

…1年半の売上目標が5億!

Sky

多分、こういうツリーとフライング・エースを合わせた図柄なんかがメインになるんでしょうねえ。

あと、スカイツリーはヌケサク鳥が旋回できるほど低くないぞ!と、無粋なツッコミを入れさせていただきます…。

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2011.09.04

メットライフアリコの新CM

9月に入ってから、新CM「スヌーピーと知り合おう」篇がスタートしましたが、それとは別に普通の保険のCMにスヌーピーとチャーリー・ブラウンが登場するタイプのものも放送するようになりました。

4月にスタートした「スヌーピーの飛行船~登場」篇から「スヌーピーと知り合おう」篇までの2作は所謂企業広告で、スヌーピーはイメージキャラクター的な立ち位置に留まっていたんですが、遂に実際に保険を宣伝するCMに登場するようになったわけです。

↑消されるかもしれませんが、アメリカのメットライフのCMです。CGを使ったアニメですが、ちゃんとメレンデス・プロが制作しています。

既存のキャラクターを使い、全編アニメのみで、企業広告ではなくちゃんとお金の話もしている、という保険のCMは相当画期的だったんじゃないでしょうか?

今回の日本の新CMは、実写との合成でスヌーピーは脇役に過ぎませんが、いずれこういうタイプのものも登場するかもしれませんねえ。

 

しかし何故かお金の話が絡むCMにスヌーピーが登場した事に軽くショックを受けています。上記のようにアメリカでそういうのがあると知っていたにも拘らず。谷川訳っぽくいうと「僕、世間知らずかな…」。

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2011.09.03

帯番組「チャーリー・ブラウンとスヌーピー」終了?

何気にカートゥーンネットワークを流していましたら、

9月の新番組、チャーリー・ブラウンとスヌーピー、9月11日スタート

というCMを観てしまいました。

ん?と思い番組表を見てみますと、これまで月~金で帯番組として放送していた同番組が11日以降は土日のみの放送に変わってしまうようです。

週5日が週2日に…。

1998年から2000年まで2年間放送、その後2003年から放送再開してもう8年になります。これはもう立派な長寿番組といえるでしょう。他には中々無いんじゃないですか?

しかし、されど8年ですよ。そろそろ…でしょうかね。

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2011.09.02

スヌーピーの小さな幸せ探し展(3)

昨日から新しいメットライフアリコのCMが始まったようですね。名付けて「スヌーピーと知り合おう篇」。BGMは今井美樹の "Getting to Know You" です。小さな幸せ探し展のJUJUの "Night and Day" といい、最近コラボづいています。これは6月17日付日経MJに載っていた「年内にイメージソングを集めたCDの発売予定あり」の布石でしょうか?

・・・・・・

今回の戦利品はクリアファイル1点です。

P1006485a

マイナーキャラは出物が無かったので、好きな絵柄のクリアファイルを選びました。何時ぞやの懐かしの月刊SNOOPY表紙コンテストで確か1位を取ったカットです。オリジナルはサンデー版のオチのコマで、1979年版の「しあわせはあったかい子犬」にも収録されています。

下半身や木の根元が描き足されて全体像になっています。これも悪くないですが元画も全体でないが故に想像力がかきたてられて良いですよ。

同じ絵柄のお菓子も買おうかと思いましたが、「"しあわせは外食"なのにお持ち帰りか?」と思いやめました。 

その他、物販エリアと展示エリアの面積がほぼ同じだけどその割にー、とか、一度物販に行くと戻してもらえない向かいのプリキュア・イベントは半券見せれば再入場できるのに、とか不満もでましたけどまあいいです。でも、ここ最近のイベントの物販としてはちょっと弱かったかもしれません。

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2011.09.01

スヌーピーの小さな幸せ探し展(2)

今回は展示物についてです。

今更ですが、このイベントは1962年に刊行された「しあわせはあったかい子犬」を立体化したものです。この本には30個のHappinessが収録されています。1979年にリイシューされたカラー版ではHappinessは62個に増幅されましたが、このイベントの展示物は1962年版のデザインを基にしています。

会場に入りますとすぐに「会場マップ」なるものが配られます。どこで何のHappinessを展開しているかが解り易くなっていますが、何故かこのマップに載っていないHappinessもあり、それらも合わせると全部で17個となっていました(マップNo.11の所謂著名人のHappinessコーナーは除く)。

17個という段階でちょっと少ないんですが、この17個すべてが「しあわせはあったかい子犬」から採られている訳ではないのです。

で、「しあわせは~」に収録されていないHappinessを以下に並べてみます(順不同)。

1.Happiness is a Stack of Books
 …「しあわせはつみあげられた本」。これは関連書籍 "Happiness is a Sad Songs" に収録されている "Happiness is a Stack of Old Comic Books" をアレンジしたもので、イラストも同書からのものでした。ピーナッツ関連書籍が自由に読めるコーナーにありました。展示にあたって "Old Comic" の部分をカットしたんですね。でもピーナッツはコミックなんですから別にカットする必要は無いのでは、と思いました。

2.Happiness is Getting a Little Dressed Up
 …「しあわせはちょっとしたおしゃれ」で、ベルのコーナー用に創作されたものだと思います。大人の事情ですね。このコーナーだけ「しあわせは~」と配色が違いました。

3.Happiness is Having Someone to Watch Your Favorite TV Show With
 …「しあわせは観たい番組によろこんでつき合ってくれる人がいること」。新作DVDが鑑賞(途中まで)できるコーナーで使用されていまして、それ用の創作と思われます。(訂正しました→)関連本「スヌーピーの友達がほしい」収録の "A Friend is Someone Who's Willing to Watch The Program You Want to Watch !" をアレンジしたものだと思われます。

4.Happiness is Having a Favorite Song with Your Loved One
 …「しあわせは二人の好きな曲があること」。これは関連書籍「大好きって手をつないで歩くこと」に収録されている "Love is Having a Special Song" をアレンジしたもので、イラストもそのまま流用されています。このコーナーではJUJUの歌がヘッドフォンで聴くことが出来ます。

5.Happiness is Friends
 …「しあわせは仲間がいること」。別の場所に "Happiness is a Getting Together with Your Friends (しあわせは友達といっしょ)"という似通ったものがあり完全にネタかぶりです。何でこんなのを創作したのか理解できません。あと、Happiness is friends という表現は英語的にどうなんでしょう。

6.Happiness is Having the Music in Front of You
 …「しあわせは音楽が目の前にあるということ」。この手のイベントにありがちな、押したら音が鳴るというギミック用の創作と思われます。(訂正しました→)関連本"Security is a Thumb and a Blanket"に収録の "Security in Having the Music in Front of You" をアレンジしたものでした。

7.Happiness is Having Friends Who Like the Same Music
 …「しあわせは同じ音楽が好きな友達がいること」。(訂正しました→)関連本「スヌーピーの友達がほしい」収録の "A Friend is Someone Who Likes the Same Music You Like" をアレンジしたもの。シュローダー・ヘッズ用かな?ともかく17個中、音楽関連が3つというのはかぶり過ぎですよ。

8.Happiness is Your First Kiss in the Rain
 …「しあわせは雨の中の初めてのキス」。1979年版「しあわせはあったかい子犬」に収録されています。入口の雨のエリアで使用されていましたが、要するに雨をモチーフにしたネタが足りなかったんですね。

9.Happiness is Snoopy
 …「しあわせはスヌーピー」。最後に登場するのがこれで、このイベントの結論?まあタイトルだから仕方がありませんかね。

 

まあこんな感じで、集計しますと(上記の訂正に合わせて再集計してあります)、

●1962年版に収録されているHappiness・・・8個
●他の関連本に収録、またはアレンジされているHappiness・・・6個
●今回のイベント用に創作されたHappiness・・・3個

となります。オリジナルの1962年版からは約4分の1しかチョイスされず、また、それらのイベント内でのシェアも約半分しかない、という事になります。

シュルツさんの書いた本を基にしたイベントなのに、約3分の1がシュルツさんの書いたものではない、というのはどんなもんでしょうか。これは冒涜と表現しても過言ではないのでは(ここまで書いておいて何ですが、見落としていたら申し訳ありません)。←やはり見落としが多かったです。申し訳ありません。

 

また、イベント用に創作されたHappinessの平凡さといいますか、優等生すぎといいますか、ともかくありきたりで今一つ面白みに欠けています。

私は「しあわせはあったかい子犬」のなかでは「しあわせはやっぱり、そんなにバカじゃないと知った時」が一番好きです。こういうちょっと捻ったのが入っているのがシュルツさんの流石なところで、またこの本の価値を高めているんじゃないかな、と思います。こういうのを採用してほしかったなあ…。そんな感じでチョイスの仕方も残念に思いました。

 

あと、これは勝手な思い込みだったかもしれませんが、メインアートがアレでしたので、もっと60年代テイストを強く打ち出すのかと思っていました。

実際はマーシーもいましたし、スヌーピーも80年代以降のカットが多く使われていました。バイオレットがサリーに差し替えられているものもありましたし、眼鏡ライナスは1カットも使われていませんでした(オリジナル本には7カットあり)。別に60年代ぽくなくても全然いいんですが、じゃあ何でメインアートがアレなの?と思わずにはいられません。

ですから色使いとか雰囲気は本のまんまなんですが、内容的には殆ど別物という感じなのでした。

・・・・・・

…しかしこれだけ問題点を挙げながらも、感情的に特に不満も無かったのは、やはりデザインが秀逸で雰囲気が良かったからなんでしょうねえ。

・・・・・・

追記)

この記事を書いた後に、関連本に掲載されている文をアレンジして使っている物が3件も見つかり、実際は「3分の1がシュルツさんの文ではない」という事態ではありませんでした。先に「見落としがあったら申し訳ありません」とは入れてはおきましたが、それにしても調査不足で断定的な表現をしてしまった事を反省せざるを得ません。関係者の方々に対しお詫び申し上げます。申し訳ありませんでした。

それでも、恥の上塗り覚悟で書かせていただきますが、何故、30個のHappinessが載っている本があるのにその本からは8個しか選ばず、他の関連本から引っ張ってきた文章をいじくり無理矢理 "Happiness is" に仕立てあげなければならなかったのかは理解できません。敢えて理解しようとするならば、それは恐らく音楽やDVDやベルの販促に使うのにフィットする "Happiness" が「しあわせはあったかい子犬」に収録されていなかったから、という事なんでしょう。

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