世界の終わりじゃないよ
以前、同じタイトルでコラムを書いたりもしましたが…。
世界的に有名な動画投稿サイトを観ていましたら "A Boy Named Charlie Brown" がアップされているのを見つけました。動画は英語版で、コメント機能を使って日本語の字幕を入れるようになっていました。
で、クライマックスのあのセリフ…
「でもさ、チャーリー、気付いたかい?」
「何をだい?」
「別に世界が終わりを迎えたってわけじゃないってことだよ」
…いい訳でよかったです。字幕職人さん、ご苦労様。
これはスペリング・コンテストで失敗して引きこもってしまったチャーリー・ブラウンと見舞いに来たライナスとの会話です。チャーリー・ブラウンは、ライナスの言葉をきっかけにまた外に出るわけで、それはもう大事なセリフなわけなのです。
私は映画を観る前に月刊SNOOPYのシナリオ集を読んでました(公開より先にシナリオが販売されてたわけです)。で、件のセリフはこうなっていました。
「世界の終わりじゃないよ」
当時は小学生でしたが、この表現には感動したもんです。無難に慰めようとすれば「またいい事あるよ」とか「がんばれば何とかなるよ」とかになるんでしょうが、何か偽善っぽいですよね。それよりもこういう "まだ最悪じゃないよ" という言葉の方が心を軽くするものなのかもしれないな、と感じたのでした。
ところが!実際に映画(野沢雅子版:邦題「スヌーピーとチャーリー」)を観てみると…
「でもさ、君あのことわざ知らないの?」
「どんなヤツ?」
「失敗は成功の元さ」
…と、なっていました。初見の時にがっかりした記憶があります。こんな言葉で立ち直るチャーリー・ブラウンも、らしいといえばらしいですが、何か伝わらないなあ…。
因みに、DVD版(邦題「スヌーピーとチャーリー」)はねじれていまして、
吹替は、「世界はまだ終わりじゃないってこと!」
字幕は、「失敗は成功の元」
になっています。まあ、字幕は見ないでもいいので…。6月4日にカートゥーン・ネットワークで放送される分(邦題「チャーリー・ブラウンという男の子」)はDVDと同じ音声(のはず)ですのでとりあえず一安心。
最後に、オリジナルのセリフ(これが肝心)
"The world didn't come to an end." それともひょっとして、これは慣用句なのかな?
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