伝われば大人子供関係なし
仮に8月にスヌーピーの誕生日イベントが行われるとしますと、タイミング的にDVDの宣伝にはもってこいですね。元々そういう計画だったりして。
さて、成海璃子=ライナスのDVD発売決定記念(?)に、また少し吹替の事など…。
スヌーピーのアニメの日本語吹替は1993年以来、子役によるものが主流になってますね(何故か映画版には子供吹替が存在しません、これがまた不思議)。シュルツさんが生前「吹替は子供でやってほしい」と言ったから、というような事が実しやかに語られていますがしかし、真相はどうなのでしょう??
最初のアニメが制作された時、シュルツさん側は子供が演じる事を主張してこれを貫き通しました。確かに子供に拘っていた訳ではあります。しかし、他国の吹替についてはどうも言及はなかったようです。
DVDで他国の音声を聴きますと…。
スペイン語版とポルトガル語版は普通の大人による吹替になっています。ポルトガル語のライナスだけは女性かな?という感じもしますが。まあこれらはいうなれば "谷啓" 型吹替ですね。
タイ語版は大人女性による吹替です。こちらは "野沢雅子" 型吹替といえるでしょう。
他のヨーロッパ諸国は判りませんが、とりあえずこれだけ大人の吹替が存在するわけです。これが最新作まで全く束縛を受けずにアメリカで発売されているDVDに収録されているんですから、乱暴な表現ですがシュルツさんも遺族も吹替は「どうでもいい」と少なからず思っていたに違いありません。
某ウィキでは"敬意を表して"という記述がありますが、うーむ。コミックの吹き出しの件にしても、日本は他国に比べてシュルツさんに敬意を表し過ぎ、固すぎですよ。
「子供吹替」という外面だけ取り繕ったとしても、中身が伴わなければ。今、未熟な演技で笑えるところも笑えなくなってしまった物がCNで延々繰り返し放送されています。これでは敬意どころか…って、ちょっと言い過ぎですかね。
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子役否定派的な論調になってしまいましたが、ワーナー新録音の子役は頑張っていますし、今の私は正直「どっちでもいい」派です。谷啓版だってパーフェクトではありません。拘るべきところは子供か大人かじゃないんですよね。大切なのは中身、伝わる事です。伝われば大人子供関係なしですよ。
ですから、今回の成海璃子についてもですね、とにかく光るものがあれば、と願うばかりなのであります。
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