ピーナッツってコメディだ
コメントでまぐさんがリンクしてくださった
http://comics.com/peanuts/1964-01-23/
を読んでみて、改めて「ピーナッツってコメディだなあ」、と思った次第であります。
「これの何が笑えるのかというと~」という事ほど無粋なものはありませんので概要だけ書きますが、ルーシーがチャーリー・ブラウンに欠点をスライドで説明するという話なわけです。構図は常に横からで、スクリーンに何が映っているのかは読者には判りません。それを観てチャーリー・ブラウンは「ギャー」とか叫んだりするんですが、ルーシーは冷静に対応。
何というか、シットコムなんかにすごくありがちな演出法です。ベタで真っ黒だけのコマもあったりして、シュルツさんもノッてるなあ、という感じです。
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私はそもそも何でピーナッツに惹きつけられたのかといいますと、爆笑したからです。
ピーナッツの中では「笑い」(それも所謂「クスッとした笑い」なんてものでは無く)は結構シェアが大きいと思うんですが、日本の書籍(特にここ15年くらい)ではそういう要素は排除されがちですよね。まず今回挙げたようなエピソードは収録されません。笑える話は意図的にはじかれているといってもいいくらいです。
本当に漫画家シュルツさんのコメディ・センスは凄いと思います。「ウォーター・ベッド事件」なんてスラップスティックですよ。偏った編集のされていない良い本が出ないもんでしょうか。
…という事は、結局 "Complete Peanuts 日本版" 待望論、という事ですね、これは。
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