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2011.01.13

スヌーピー・ハッピーパーティー展、於横浜そごう(2)

P1005975g

スヌーピー・ハッピーパーティー展での気になった掲示物であります。

『日本では初期のころ、吹き出しの中を日本語のセリフで云々…』とあります。実のところ日本で吹き出しの中が英語になったのは1990年の "A Peanuts Book feat. Snoopy" シリーズからでして、後発の講談社や角川の文庫シリーズ(1995年頃)でも吹き出しの中は日本語でした。歴史的には"日本語吹き出し時代"の方が長く、出版された単行本の冊数もそちらの方が圧倒的に多いのであります。

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吹き出しの中を日本語にするか英語にするかというのは、上にあるように基本的にはシュルツさんの書いた文字まで含めて作品と捉えるかどうかという事でありましょう。そこに日本独特の英語コンプレックスとかも絡んでいると思いますが。

しかし、日本語で読む事が前提であるならば、漫画文法的には吹き出しの中は日本語である方が相応しいと思います。読むセリフが吹き出しの中にあるか欄外にあるかでは結構面白味が違ってしまうものなのです(端的にいってしまうと、欄外では面白くありません)。ジャンプ漫画などで想像してみればよく解ると思います。四コマ漫画も決して例外ではありません。

あと、断言するには資料が少なすぎますが、日本以外の国は凡そ吹き出しの中は母国語のようです(上の画像の文ではそう読み取れます)。シュルツさんが「翻訳文は欄外に」と言っていたんでしたらしょうがないですが、そういう訳ではないという事でしょう。

それよりも、ここは漫画をアートとして捉え、吹き出しの文字すらいじらない稀有なる国民性を誇った方がいいんでしょうか?漫画としての読みづらさを棚上げしてでも・・・。

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小学校の英語教育導入、大手企業の英語公用語化などもありまして、あまり日本語日本語言うのも格好悪いですが、『世界のピーナッツ』というようなコーナーで欄外に日本語文が印刷されている単行本が並べられるとしたら、それはそれで格好悪いように思えます。

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