チャーリー・ブラウンの感謝祭の音楽
かくして感謝祭は終わりぬ・・・。
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久しく音楽ネタを書いていないので、この機会に「チャーリー・ブラウンの感謝祭」の音楽について書きます。
この作品、意外にセリフの無いシーンが多いんですね。中盤の、"裏庭でパーティーの準備~折畳椅子と格闘~料理を作る~17世紀風のコスプレ" という一連のスヌーピー・メインのシーンは延々8分くらい続きますが、この約8分間、セリフはライナスの一言だけ。
ここでかかるのは「リトル・バーディ」、「ライナス・アンド・ルーシー」、とあと1曲タイトル不明のバロック調の曲の合計3曲です。
「リトル・バーディ」・・・これは初見の時は正直あまり好きになれなかった歌です。当時小学生の私にはブルージー過ぎました。後で知りましたが、歌詞の内容はウッドストックのついてで、全然関係ないんですよね。そもそも折畳椅子と格闘する必要があったのかどうか。冗長に感じたものです。40周年記念アルバムでB.B.キング(←もといジョー・ウィリアムス)が熱唱しているのが有名ですが、番組と同一テイクはCD"Vince Guaraldi And The Lost Cues From The Charlie Brown Television Specials Vol.1" に収録されています。
「ライナス・アンド・ルーシー」・・・折畳椅子とスヌーピーの格闘を「何だかなあ」という気分で観ていると、続く料理のシーンでこの曲がかかり溜飲が下がります。ここでのアレンジはそれまでのとは違ってビートが効いてパワフル。大急ぎでパーティーの準備をするシーンにぴったりな仕上がりになっています。私にとっては、これを聴いてこの曲が好きになった、という思い出のテイクでもあります。CD「チャーリー・ブラウン組曲」に "Linus and Lucy with the Band" のタイトルで同じテイクがノーカットで収録されています。
そして「バロック調の曲」・・・は、割愛。すいません。このシーンはカートゥーンネットワークでは中途半端にカットされてますね。
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音楽をフィーチャーしたシーンはこれだけではありません。ラストの3分、スヌーピーとウッドストックの食事のシーンで「感謝祭のテーマ」がかかります。
「感謝祭のテーマ」!これがまた名曲で・・・。ウッドストックが七面鳥を食べるという問題のシーンでもあるんですが、「料理があるなら提供してやれよ」とか「飼い主よりいいもの食べてるじゃん」とか可笑しくて突っ込んでましたね、初見の時は。また、裏庭の赤みがかった空の色合いとかが良くて。いい絵と、いい音楽と、いい料理(料理はテレビの中ですけど)、まったくもってすばらしい。
この曲は "Charlie Brown Holiday Hits" で初CD化されたんですが、これに収録されているのはラストシーンではなく、タイトルの後のチャーリーとサリーの会話のシーンで使われていた方のテイクです。大体一緒なんですが、ローズをかぶせていてちょっと浮遊感があります。
実際のラストシーンに使われたテイクは、 "Vince Guaraldi And The Lost Cues From The Charlie Brown Television Specials Vol.1" に収録されています。
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