谷啓版スヌーピーのパブリックドメインDVDは販売可能か?
いきなりとんでもないタイトルですいません。が、まずは別の話題から。
ディック・ブルーナがサンリオに対し、ウサギのキャシーがミッフィーに酷似しているとして、著作権侵害の訴えを起こしたそうです。
これを聞いて、昔ビックリハウス誌に載っていたハワード・ザ・ダック特集の「ディズニーがハワード・ザ・ダックを訴えた話」を思い出しました。この時はディズニーの訴えは退けられたらしいんですが、曰く、これが盗作だとしたら全てのアヒル・キャラが盗作になってしまう、と。
シンプルでかわいい白ウサギを描こうとするとどうなるか?ミッフィーはこの意匠だけで出来ているようなものですから(ブルーナさん、ファンの方、すみません)、何か上記のディズニーの二の舞になるような気がします。
キャシーはいかにも「キティの世界にウサギがいたら、まあこういうデザインになるだろう」という感じのキャラです。これで裁判になるのかなあ・・・まあ、あくまで私の主観ですが。サンリオは徹底抗戦の構えのようですが、多分大丈夫でしょう。
私はむしろ、ムスティの方が問題ありだと思いますけどね・・・。
・・・・・・
えー、本題です。著作権がらみで二題となってしまいました。
所謂よくある安売りDVDのような形態で、谷啓版スヌーピーのDVDが発売できるかを軽く考えてみました。本気で書いておりませんのでお手柔らかにお願いします。実現できれば楽しいですけどね。
先月、YouTubeやニコ動にあった谷啓版ピーナッツの動画がごっそり削除されました(これは当然、仕方がない事でしょう)。たのみこむでは有志が谷啓版発売に声を上げていますが実現は難しそうです。ならば合法的に自分で作ってしまう、というのはどうでしょう。
2004年の改正著作権法により、著作権は70年(1953年以前のものは50年)を経過すると保護期間が失効となり、自由にソフトを作って売ったりしても良くなる訳です。よくある500円で売っている白黒映画のDVDはこれです。
谷啓版ピーナッツの制作(吹替)期間は1971年から1978年までです。改正著作権法が適用となりますので保護期間は70年、失効は最終作で2049年という事になります。あと39年か・・・改正されなければ19年で何とかなったんですがね。これでは自分のみならずFANも生きているのかどうか(また、その頃には映像メディアがどうなっているのか・・・)。
第1作 "A Charlie Brown Christmas" のみを、吹替音声の著作権切れを待たずに強引に発売する、という道もありでしょうか?。この場合は制作年度が1965年ですので失効は2036年、あと26年ですね。改正されていなければ6年だったのに惜しい・・・。
しかしこの場合は当然裁判を覚悟しなければなりません。合法が前提ですからどの道これは没案です。
結局、結論は「ほぼ不可能、非現実的」という事です。やはりたのみこむしかありませんか、これは。
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コメント
こんばんは!
「谷啓版スヌーピーのDVDは発売可能か?」というタイトルに思わず飛びついてしまいました!(w
結局は不可能ってことですね…。
もちろん私はたのみこむでなべおさみ版共々賛同しましたけどね!
実現しますように!( ̄人 ̄)
そうそう、日本未公開だった「きみはいい人、チャーリーブラウン」他のDVD見ました。
日本語吹替えはカートューンネットワークのとは別の子役吹替えなんですね!CNとは違って演技力があって聞きやすかったです。
でもやっぱり私としては、谷啓版&なべおさみ版に勝る物はないと言った感じです。
でも谷啓さんも野沢那智さんも亡くなった今、あらたな吹替えは出来ませんしねー。
せめて現存する谷啓版&なべおさみ版をなんとかDVD化して欲しい物です。
投稿: ウッドさん | 2010.11.06 20:59
こんにちは。子供吹替はCN以外はそれなりに頑張っていて結構いいですよね。私はルーシーの生意気な感じが中々イケるなあ、と感じるようになってきました。
さて谷啓版&なべおさみ版。せめて「NHKアーカイブス」で放送してくれないものでしょうかね。
投稿: TOSHIKI | 2010.11.07 02:02
こんばんは。お返事ありがとうございます。
そうですね!
今回の新しい子供吹替えは、それぞれのキャラクターの個性になった声が当てられていて結構好きです。(でもペッパミントパティは谷啓版やなべおさみ版のように"姉御"っぽい声だったら、申し分ないんだけど…。(笑))
本当!

「NHKアーカイブス」か、せめて有料でもいいのでオンデマンドで視聴出来たらいいのですが…。
このままだとまた"幻の"作品になってしまいますよね。
(某動画サイトにアップされるまで、私は谷啓版は見たことがなく、データとしてしか知りませんでした。動画サイトで見ることによって初めて谷啓版の良さが分かりました。)
平成生まれはCN版が標準なんでしょうね。
もっと気軽に見れるようになって、大人吹替えの良さを知って欲しいです。
投稿: ウッドさん | 2010.11.11 23:16
こんにちは。"ウッドさん"さんは谷啓版を知らない世代でしたか。でも、そういう方にいいと言ってもらえると何だかうれしいです。
投稿: TOSHIKI | 2010.11.12 22:55
私も谷啓版はニコニコ動画で見て、改めてその良さが分かり、ハマってしまいました。でももう谷啓さんも野沢那智さんも亡くなってしまったので残念です。
あのシニカルな雰囲気にぴったり合った吹き替えでこそピーナツのよさが味わえるのにと思います。
なべ&谷啓版は本当にどんな形でもよいので商品化や再放送を望みたいですね。私ももう一度見たいです。
(ウッドさん、私も「たのみこむ」で賛同していますよ!)
投稿: ささやん | 2011.01.14 15:23
ささやんさん、コメントありがとうございます。
それにしても、まさか昔の大人吹替が動画投稿サイトで再評価されようとは夢にも思っていませんでした。
ひょっとしたら、何とかなってしまう日が来るかもしれませんね!!
投稿: TOSHIKI | 2011.01.15 23:57
谷啓版はCN設立当初なら放映していたんですけどね.....
NHK版って音源や製作会社が残ってるのかが、気になります。
後、正直谷啓版、坂本版、CN版を見ると個人的にはCN版が1番あってると思います。 谷啓版はチャーリーブラウンやライナスなどの男性陣はいいものの、女性陣が完全におばさん声なんでものすごく違和感がありました。坂本版は演技が出来すぎてて、子供っぽくなくて、ピーナッツの淡々とした世界が元気に輝き過ぎてる感じがあるんですよね。 CN版は確かに子役の棒読みはあるものの、それがピーナッツの淡々とした世界にあってました。特にペパーミントパティが最高でした。
投稿: ket | 2017.06.30 20:31
ketさん、コメントありがとうございます。
私は谷啓版に多大な影響を受けているのでどうしても贔屓してしまいますが、子役にも子役の良さはありますね。
投稿: TOSHIKI | 2017.07.01 09:50