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2010.10.07

TBSラジオ「27人の証言」スヌーピー特集

10月3日の「爆笑問題の日曜サンデー」内のコーナー「27人の証言」でスヌーピー特集がありました。時間は午後2時台の約1時間で、今のところ唯一の電波メディアでの特集です(多分)。

タイトルは27人となっていますが、"証言者"は4人でした。いつもそんな感じのようです。

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1人目の証言者は、スヌーピー・ファンの大御所、岡崎友紀さん。

◎「「奥さまは18歳」とか撮影している時はいつもスヌーピーと一緒だった」

◎「スヌーピーはどんどん人間的になってきて、何をやってもカッコイイという風にキャラクターが構築されていって、次第に理想の男性像になっていった」

◎「ハロウィンとかルートビアとか、アメリカの文化はピーナッツで知った」

・・・「奥さま~」の頃は大変なアイドルでした。岡崎さんのおかげで日本国内にスヌーピーが広まったといっても過言ではないかもしれません。当時はまだ日米で情報・流行・風習にラグがあり(子供だった自分にとっては尚更)、実際ピーナッツを通じて知ったアメリカの文化は多いです。ハロウィンもイースターも感謝祭もみんなそうです。バレンタインもピーナッツのおかげで本当は「女の子から男の子にチョコレート」ではない事を知り得ました。月刊SNOOPYのハロウィンの現地取材はもう興味津々で読みましたね。

しかし、スヌーピーが理想とは。世の男性には厳しすぎます。それで離(以下略)。

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2人目は、詩人谷川俊太郎さん。谷川さんだけ電話取材で音声がちょっと悪かったです。

◎「ちょっと普通の漫画と違う、哲学的で詩的な漫画なので惹かれたのかな」

◎「子供の心理なんだけどそれは大人の心理であって、子供を通して大人を描いている」

◎「シュルツさんの中にはスヌーピーのヘリコプター以上の過激なイマジネーションもあったんじゃないか」

◎「シュルツさんは喋らせる話が上手いんだけど、ウッドストックのように言葉の無いものも描けるのが凄い、言葉にできない人間の内面というものをずっと感じていた人だったのではないか」

◎「喋らないという事の価値を知っていて、喋っていない静かなシーンに心の交流が感じられる」

・・・"子供だけど大人"、というのは昔のピーナツブックスの前書きを思い出させます。私は近年の谷川さんのピーナッツに関する発言は1998年のテレビ「知ってるつもり?!」か2004年の河合隼雄との共著でしか知りませんでしたが、最近はセリフを追う翻訳者でありながら無音の部分に思いを馳せていたのですね。

そういえば「知ってるつもり?!」での話では、シュルツさんに初めて会った時に「原爆が落ちた時どこにいましたか?」と訊かれたそうです。

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3人目は、初代ルーシー役、うつみ宮土理さん。

◎「ルーシーは今でも一番好きな役で、大人びた小生意気なところがハマっていた、自分にぴったりだった」

◎「谷啓さんが出演すると聞いて、すごい贅沢な番組だと思った」

◎「みんなベテランで、NGは1回も出なかった」

◎「絵は最高で訳も良かった、今でも観たい番組です」

・・・うつみさんのハマり具合は本当に多くの人に知ってもらいたいです、本当に。しかし、いい事を言ってくれました。ファンとしてありがとうを言いたいです。

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4人目は、広淵升彦さん。この方だけスタジオ・ゲストでした。

◎「NY支局時代、より英語力を磨くべくインターナショナルセンターの英語講座に参加して、そこで"あなたにはこれがいい"、と薦められたのがピーナッツ(当然、翻訳が出る前)」

◎「この文化を知らないと生きたコミュニケーションが出来ないと思い、あちこちで広めていった(関連本を出す前)」

◎「この奥深い魅力を一人でも多くの日本人に知ってもらいたい」

◎「キャラクターばかりが目立ってしまっていて、シュルツ氏が折角いいメッセージを入れてくれているのに、隠れた本質の部分に中々日本人は行きたがらない」

◎「(「スヌーピーと仲間たちの心と時代」の"ルーシー=ソ連、ライナス=チェコスロバキア"に見立てられるサンデー版を例に出し)、そう思えるんですがどうですか、とシュルツ氏に確認した事があるけれど、シュルツ氏は解釈を強要しない。そういうつもりで描かれていないのかもしれないけれど、深読みをしたくなってしまうものがある」

◎「(そういうつもりがあったとしても)前面に出さない、出したくない」

◎「フットボールや野球など失敗ばかりして、人生はカッコイイものではない、アメリカ人は自分の人生を重ね合わせて読んでいるのだ」

・・・広淵さんはもう首尾一貫していて、著作を読めば全部書いてあることなんですが、それだけに、いかにぶれずにピーナッツに対峙しているのかが伝わってきます。とにかく想いが熱い方です。「物としてのピーナッツ」だけでは駄目なんですよ、ソニーさん。銀座には行かせていただきますが・・・。

あと、シュルツさんと話をする中で、あまりにも細かいセリフなどを覚えているので「そんな事ばかりしていると人生を無駄にしますよ」と言われたとか。

これは私にとっても痛いお言葉・・・。

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コメント

まさに、このブログの全体的にマニアックでしかも否定的な目線でばかりいたら、恐らくシュルツ氏も Good Griefといっているでしょう。アメリカにいるコアファンンはこんなことしていませんよ。笑

投稿: naniwa | 2012.07.28 13:26

naniwaさん、はじめまして。
ご意見ありがとうございます。
日本には色々と憂い事があるのです。

投稿: TOSHIKI | 2012.07.29 13:37

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