ジョージ・ウィンストンのアルバム (その3) "LOVE WILL COME"
今年4月に発売になったジョージ・ウィンストンのアルバム "LOVE WILL COME - THE MUSIC OF VINCE GUARALDI Vol.2" にも、スヌーピーのアニメ用の音楽が多数収録されていますが、私は「恋するヒマも無いよ、チャーリー・ブラウン」のエンドテーマと、「短い夏だったね、チャーリー・ブラウン」のエンドテーマ、この2曲が収録されているだけでもうOKです。
前者は私が初めて観たアニメ版ピーナッツ(谷啓版)で、いわば私の原点です。この不思議な転調を繰り返すエンドテーマは、当時小学生だった私には今まで聴いた事の無い全くの未知な音楽で、その魅力に一気に取り付かれてしまいました。かなり尾を引いたなあ・・・。このアルバムのアレンジでは当時私が感じたマジックはかなり薄まっているのが些か残念でありますが、いい曲はいい曲です。
後者は60年代の作品なので前者とは大分作風が違いますが、アップテンポで軽快な曲です。きちっとアレンジされたテイクがあるのに、どうして今まで全くアルバムに収録されなかった謎な不遇の曲です。こちらはオリジナルの持ち味を損なわないアレンジになっています。
その他、スケッチっぽい小曲をミックスして1曲に仕上げる工夫がなされていたり、聴き応えのあるCDになっていると思います。勿論、スヌーピー用ではない曲もいいです(結構ガラッとイメージの変わった曲もあり、楽しめました)。
あとですね、ライナーノートの曲の解説。使用された作品とかリイシューCDの表記違いについてとか、よく調べてあるなあと思ったら調査助手としてデリック・バング氏がクレジットされてました。さすがプロの仕事です。
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