2024.12.04
2024.12.03
LOCAL CACTUS CLUB の移行を考察中
え~、ワタシはパソコンを触り始めた当初からニフティさんにずっとお世話になっております。1990年代はNIFTY-Serveというサービスで所謂パソコン通信というものをやっておりました。
2000年になりますと、当時始まったばかりの @homepage というサービスを使って "LOCAL CACTUS CLUB" というピーナッツの情報サイトのホームページを開設しました。
更に2005年からは ココログというサービスで "JOE COOL STRUTTIN"というブログを開始。今はこれがメインになっております。
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2016年に @homepage がサービス終了(現在は@niftyホームページサービス)したのを機に "LOCAL CACTUS CLUB" をココログのウェブページに移動させたのですが、これが正直気に入っていません。
一覧表などの図を載せたりするのですが、ココログ同様のレイアウトになってしまいますので小さくなって不便です。TOPに "LOCAL CACTUS CLUB" と表示されっぱなしなのもどうも…。やはりココログでやるには限界があったんですな。
そんな訳で "LOCAL CACTUS CLUB" だけ別の場所へ移そうかなと思っています。"JOE COOL STRUTTIN" の方は今のココログのレイアウト(サイドバーとか)が気に入っていますので、このまま継続しようと思っています。
条件としてはやっぱり無料。
因みにですが、拙サイトおよび拙ブログはその成り立ちからしてパソコンで閲覧していただくことを前提としています。
2024.12.01
12月スタート
感謝祭は終わり、12月になりました。いよいよクリスマス・ツリーを飾るときです。
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感謝祭を過ぎたので、アメリカなどではホリデー・シーズンとなり、「チャーリー・ブラウンのクリスマス」を題材としたライヴが盛んに開催されるようになります。
デリック・バング氏のサイトでもまとめが始まっていますが、昨年はアメリカ・カナダ・イギリスで171公演を数えたそうです。
今年はまだ12月が始まったばかりで、これからブッキングされるライヴもあるわけですから最終的にどうなるのかはわかりませんが、すでにアメリカでは36州、カナダで4州、イギリスでも1件のライヴが確認されているそうで、盛況なのは確実です。
デヴィッド・ベノワ、エリック・バードといったアーティストは今年もライヴをするそうで、毎年参加できるアメリカのファンが羨ましいです。
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日本でも一応コンサートはありますが…。
城田優さん演出のオーケストラコンサート!ビルボード「スヌーピー」マジカルクリスマスナイト 2024
スヌーピーの着ぐるみとかが登場するんでしょうが、発表されている曲目を見るとガラルディの曲は "Skating" の1曲だけのようですし、チケットも一番安いので9000円ですし、何というかコレじゃない感が半端ないんですよね~。
ライヴハウスでいいんで(ビルボードのようなところではなく)、ピアノ・トリオでいいんで、1ドリンク付き5000円でガラルディの曲が沢山聴けるライヴを誰かブッキングしてくれないもんでしょうか。無名でも上手ければいいんで。
いや~、本当にアメリカ在住の人が羨ましい。
2024.11.28
感謝祭です
感謝祭ですな。
アメリカ・カナダのドメスティックなお祝いですから日本には根付かないでしょう、という話はもう書きましたね。
最近、古いビデオの整理をしているんですが、その流れでエディ・マーフィーの"RAW"を久々に観ました。冒頭にエディの少年時代のエピソードの再現があるんですが、"Thanksgiving 1968" というテロップが出ます。1968年といえばキング牧師が殺された年ですが、黒人のファミリーが実に平和に感謝祭のパーティーをしています。この辺は人種は関係ないんですな。
ここで少年エディは親戚一同の前で大変お下劣な小話を披露して皆を凍り付かせるんですが、一組のおじ夫婦だけにはウケていて「オマエは天才だな」と絶賛します。因みに凍り付いた実父はエディが演じています。
何故こんなエピソードを入れたのかを考えたんですが、周りに認められない状況でも自分を理解してくれる人が一人でもいたというのが彼の拠り所になっていたんではないでしょうか。想像ですが。
シュルツさんが大成したのも、自分を理解し学費など応援をしてくれた両親あってのことだと思いますし、こういう理解者の存在というのは大きいということですよね。
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ちょっと強引にシュルツさんの話を絡めましたが、シュルツ家はどんな感謝祭を送っていたんでしょう。エディの感謝祭はとても楽しそうでした。やっぱり親戚が大勢集まるのって楽しいですよね。ウチの父親は兄弟が多かったので昔は賑やかで楽しかったですよ。みんな死んでしまいました。生きているのは実母と叔母が一人といとこたち。
アメリカ人が羨ましいと感じつつ、戦争は無くなりませんが、楽しく幸せな日を過ごされることを勝手に祈ります。
2024.11.26
シュルツさん誕生日
今日はシュルツさんの誕生日です。102周年ですね。
先日、谷川俊太郎さんの死に際し、いかにワタシの人格形成に影響を与えたかを書きましたが、そもそものワールドを作ったのはシュルツさんですから、ピーナッツによって様々な体験をさせてもらったことは感謝しかありません。正直、ピーナッツを読まなかった世界線の自分というものが想像できません。それも以前書きましたが、たまたまクラスメートから1冊のコミックを借りたことが始まりですから、いかに危うい出会いだったかと、本当に運命的なものだったのだと思います。
忙しくてお祝いなんて何もできませんが、心の中では崇めていますよ。
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以下、ちょっとヤな話です。
フェイスブックで SNOOPY MUSEUM TOKYO が祝福をしている投稿がシェアされているのを見て、へぇ…と思ったりしました。まぁあそこはシュルツ・ミュージアムのサテライトなんですから、そのくらいのことをしないと逆にマズイですよね…と思ってよく見たら2017年の投稿でした。おいおい。
調べてみると、2017年、2018年、2020年には投稿していることが確認できましたが2021年以降は無いっぽいですね。
ちょっと。サテライトでしょ?
クララ役声優堀絢子さん死去
1985年に劇場公開された映画「スヌーピー・アドベンチャー」でクララ役を務めた堀絢子さんが18日に亡くなられました。ご冥福をお祈りいたします。
"スヌーピー・アドベンチャー"? "クララ"? と思われるかもしれませんが、「スヌーピー・アドベンチャー」とは原題 "Snoopy, Come Home!" 、つまり「スヌーピーの大冒険」「帰っておいでスヌーピー」という邦題でも知られる劇場映画第2作目のことで、クララというのは旅する途中のスヌーピーを拉致する女の子です。
クララに相当するキャラは原作にも登場しますが原作では名前が無く、映画化の際に名前が付けられました。しかし、原作では他にクララという別のキャラがいますのでとても紛らわしいです。しかもこの2人の登場エピソードはピーナツブックスではどちらも37巻所収なんですよね。
2人のクララは髪型が同じで眼鏡をしているか否かの違いしかありませんでしたので、シュルツさんもあまり気にしていなかったのかもしれません。別キャラのクララはのちにマーシーになったという説もあります(これはマーシー初登場の時に「覚えていますか?」と言っていたことにも拠ります。デリック・バング氏も否定はしていませんね)。
話を戻して映画のクララですが、ちょい役ではありますがミュージカル的には貢献度が高く、特に「スヌーピー・アドベンチャー」は挿入歌も吹き替えていましたので堀さんも活躍されていました。
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しかし、堀絢子さんといえば個人的には「新オバケのQ太郎」です。ワタシはドラえもんよりもオバQが好きでして…。オバQの魅力というのは藤子不二雄マンガの非人間の主人公の中では稀有ともいえるほどの無能なキャラというところではないでしょうか。とてもかわいい。
まあ「新オバケのQ太郎」も末期になるとQ太郎が感情的になることが多くなり、あまり楽しくなくなりましたが。そのあとの再リメイク版は観ていません。
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クララとQ太郎の話ばかりでご本人を全然語っていませんが悪しからず。
2024.11.22
グランベリーパーク周辺のレトロ・スヌーピー
昨日に引き続き、スヌーピーミュージアム関連の話題を。
ワタシは以前からちょっと違和感があったんですが、スヌーピーミュージアムのデザインをしている人ってレトロ好きですよね。
ミュージアムのシンボルマーク自体が四つ足ですもんね。何故にこんなにビンテージにこだわるのか良くわかりませんな。
シュルツさん自身はグッズなどに過去の絵柄が使われるのには否定的でしたから、もし存命だったらどう思っていたか…。
とはいえ、90年代のへろへろ線のグッズはちょっと辛かったですし、没後タウンショップで60年代末~70年代の絵柄のカレンダーを見つけた時は感動しましたけどね。
ワタシはビンテージを頭から否定するつもりはありませんが、それでも黄金期だった60年代末から70年代くらいのものにとどめておくのが無難ではないでしょうか。あの巨大スヌーピーを見るにつけ、ちょっと行き過ぎなんじゃないですか?と思わずにはいられません。
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ついでにもう一つ。
スヌーピーの犬小屋の屋根なんですが、スヌーピーミュージアムにあるものって屋根のてっぺんが平たくなっていますよね。
これって個人的にはすごくイヤなんですよ。というのも、こういうのを見てホントにそうなっていると思い込む人がいるからなんですよね。
以前、何の雑誌か忘れたのですぐに取り出せないんですが、著名人(芸能人)の対談で、
「スヌーピーって何で屋根から落ちないんでしょう?」
「それは、屋根のてっぺんが平らになっているからなんですよ」
…というのが実際にありまして。そう思い込む人が雑誌で語り、それを読む人がまたそれを信じる、という風に実害が出ているんですよね。これは訂正も修正もしない雑誌の編集者にも問題はありますが。
やっぱりミュージアムがやっているわけですから、これが正しいと思っちゃいますよね。
仮にデザインした人がてっぺんが平らだと思い込んでいたとして、それを正す人がミュージアム側にいなかったんでしょうか。
こういうところにも不信感を持ってしまいます。
2024.11.21
スヌーピーミュージアムの紹介動画を観る
ワタシが最後にスヌーピーミュージアムに行ったのは2021年の1月です。もうすぐ4年経過します。
行かなくなったのは企画展に2000円の価値が見いだせなくなったからです。早々は行かないだろうな~と漠然と思っていましたが、4月に館長が宣伝のためかテレビで大嘘を吐きましたので、これが許せずもう一生行かないと誓ったのでした。
とはいえ、どんな展示をしているのか気にはなりますし、ベンジャミン・L・クラークというシュルツミュージアムのキュレーターがキュレーターにあるまじきトンデモな解説を往々にして書いていますので、これも気になって仕方がありません。で、図録だけを購入してこのブログで突っ込みを入れている、というような付き合い方になっています。
過日、たまたまYouTubeで「今日はスヌーピーミュージアムに行ってきました」という動画を見つけ、最近は色々と変化があるんだな~と感じたりしたのでした。
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ミュージアムに行かれている人からしたら周知のことでしょうが、ブラウンズストアが結構書籍を置いていることに驚きました。
図録はもちろんですが、祥伝社のシリーズ、角川の年代別ベスト、河出書房新社のハードカバー、伝記、A to Z、パーフェクトガイドや「スヌーピーの50年」まであります。中々の充実ぶりですね。すみません、お見逸れしていました。
「スヌーピーの50年」って文庫化されたのは20年前ですが、まだ絶版になっていなかったんですね。そこはちょっと感動。
ただ、過去の企画展の図録がこれだけボリュームがあるのを見てしまいますと、さすがに余剰在庫になっているのでは?と思ってしまいますね。過剰在庫?不良在庫?
原作に興味を持った人がここから買っていってくれるといいですな。
2024.11.20
谷川俊太郎さん死去から一夜明け…その2
その2です。今朝は5時頃に嘆きの記事を1件書いたのですが、その後9時頃に「SNOOPY.co.jp」と「SNOOPY MUSEUM TOKYO」が追悼文を載せましたので、今朝の記事は一部訂正を書き加えました。
とはいえ…。
↓「SNOOPY.co.jp」の記事
↓「SNOOPY MUSEUM TOKYO」の記事
一字一句違わない完全なテンプレなんですけど…。
文責がどちらも「PEANUTSチーム一同」となっています。聞いたことないですなあ。PEANUTSチームとは一体…?
まぁいいっちゃあいいんですが、各出版社はそれぞれで追悼の意を表しているじゃないですか。「出版社一同」なんてことはしていないわけで。
主体性は無いんでしょうかね。それぞれがそれぞれのお気持ちを表明したっていいじゃないですか。それを何ですか?「PEANUTSチーム」なんて謎の集団を作って、まとめてコメントすれば効率がいいとか考えたんでしょうか?ちょっと違うんじゃないですかね。
つまるところ結局こういうところなんですよね。リスペクトが感じられないと言いますか。林官房長官の方が数倍マシですよ。
谷川俊太郎さん死去から一夜明け…
13日に谷川俊太郎さんが逝去されたというニュースが昨日流れました。
TVでも随分取り上げられてました。主に夜の番組を観ましたが、もう泣きそうになりましたよ。やはり巨人ですね、谷川さんは。すごいですよ。
かつて、今の日本で詩だけで食べていける人は谷川さんなど2~3人くらいと言われてましたね、そういえば。
街頭インタビュー(Xもですが)なんかでは「生きる」が人気というか評価が高いですね。「生きる」というと、ワタシは小室等の「いま生きているということ」を思い浮かべます。すごい歌でした。言葉が強くて。
Xなどを見ていますと縁のあった本当に多数の出版社や書店、詩を展示している東京国立近代美術館、平野レミさん(和田誠氏死去の際に詩を送られていた)、糸井重里さん、巻上公一さん、芸能山城組や赤旗まで、各方面から追悼されています。
河出書房新社のXによりますと、12月発売の「クリスマスはいっしょの時間」の翻訳は10月に作業されていたとのこと。
浜崎貴司氏は谷川俊太郎さんを尊敬していたとのこと。
コサキンラジオでおなじみ(?)楠野さんは「間違いなく僕を作った作品の一つ」と。そうか、楠野さんはピーナッツが好きだったんだ。
矢野顕子さんは鎌倉のライヴで谷川さん詩の歌を歌う意向だとか。いくつ歌えたのでしょうか。
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他方、ピーナッツを糧に経済活動をしている企業の不義理さには悲しくなりました。
各社のXは、シュルツさんの誕生日も命日もノーリアクションですから、ましてや翻訳者の死など、ということでしょうか。
snoopyjapan 【日本のSNOOPY公式】、SNOOPY MUSEUM TOKYO、PEANUTS Cafe、SNOOPYchaya (SNOOPY茶屋公式X)。Snoopychocolat 、どちらも訃報には全く触れられていません。
※上記について、本日朝5時の時点ではそうでしたが、その後9時頃に追悼記事が掲載され不義理ではなくなりましたので訂正します。昨日は何をしていたの?と思わなくもないですが…。
せめて、明日のスヌーピー・ミュージアムの企画展の一部に『本展示の翻訳を手掛けられました谷川俊太郎さんが云々』と掲示されていることを願います。紙ペラ1枚でもいいので 。頼みますよ、館長。部下に指示してください。
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ついでに蛇足です。これは折に触れて書いてることですが、公式サイトは本当にひどいです。
シュルツさんについての紹介・説明ページが無いんですよ(昔はあったが更新時に無くなりました)。
2000年にシュルツさんが亡くなった時、その日は週末だったので訃報記事が載ったのは月曜日になってからでした。あり得ますか?
そんな感じで原作者に対するリスペクトが微塵も感じられません。キャラクター・ビジネスだけが大事で原作なんか読まれても読まれなくても関係ないのでしょうか。
自分たちはなにで商売をしているのか。もう少し考えてほしいところです。
2024.11.19
谷川俊太郎さん死去
詩人の谷川俊太郎さんが亡くなられました。ご冥福をお祈りいたします。
…などと余所余所しく書いてますが、作詞家、絵本作家、脚本家、翻訳家、と多岐に渡って活躍されていましたね。勲章の類は辞退しているので何も持っていませんが、林官房長官が記者会見で追悼の意を表したようです。
体調を崩されていたとのことですが、公表されている死因は老衰とのこと。穏やかな最期だったとのことで、何よりです。
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世間一般的には『「二十億光年の孤独」の谷川俊太郎』なんでしょうが、個人的にはやはり『ピーナッツの翻訳家』です。
娘の小学校の校歌が『作詞:谷川俊太郎、作曲:谷川賢作』だと知った時は縁を感じたものです。
ワタシは小学校四年生の時に初めてピーナツブックスを読み、一瞬にして虜になってしまいましたが、それは谷川さんの訳だったからなのだと断言します。
谷川さんが訳したダイアローグはワタシの日常会話に物凄く影響を与えました。「カレは〇〇だよね」とか「カノジョの〇〇的〇〇はまったく理解できないよ」みたいな言い回しをするようになりました。やな小学生?そうだったかもしれませんが、とにかくキザでカッコよくて新鮮でした。
・・・・・・
詩はですね~、実はあまり読んでいないんですが、「ベートーベン」というタイトルの詩が好きです。
>遺書を書いた
>死ななかった
>かっこわるかった
というところが特に好きです。最後の締めの一行もいいんですよ、書きませんが。
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奇しくも年末の新刊について書いたばかりですが、この2冊(「しあわせはあったかい子犬」は過去の翻訳を使用しているかもしれませんが)が遺作になるんでしょうか。
今後もピーナッツの関連書籍は出版され続けるでしょうが、リイシューものは「ピーナッツ全集」の訳が転用され続けるでしょう。『訳:谷川俊太郎』のクレジットは不滅です。
ワタシが翻訳を熱望しているKaBoom社のグラフィックノヴェルがもし訳されることがあれば、谷川さんの精神(?)を継承したいい翻訳をしてほしいものです。
河出書房新社の年末発行の新刊の意匠が判明
以前の記事で下のような推測を書きました。
訂正します。
正しくはこうです↓。
「しあわせはあったかい子犬」は正しいですが、「クリスマスはいっしょの時間」は違っていました。
この「クリスマスはいっしょの時間」の原書は "Christmas is together-Time" でタイトルは直訳、出版社もDetermined Productions, Inc. で、要は「しあわせはあったかい子犬」と同じ出版社でした。
でもって初翻訳ですか?。となりますと、やはり買いでしょうか。1冊だけ買っても半端ですから、ここは2冊ともでしょうか。2冊で3080円の出費ですか…。MMMM… 12月は出費を抑えたいんですよね。忘年会とかお年玉とかありますし。還暦で給料が下がりましたし…。
あ、あと発売日は12月2日に延びたようですね。
2024.11.18
「チャーリー・ブラウンのバレンタイン」のサントラ発売決定!
Lee Mendelson Film Productions がまたやってくれました。来年1月17日に1975年放送のTVスペシャル「チャーリー・ブラウンのバレンタイン」のサントラが発売になります。
このところ結構リリースのペースが早いですね。「短い夏だったね、チャーリー・ブラウン」のサントラが7月で、「選挙に勝とう、チャーリー・ブラウン」のサントラが9月。ここが2か月で特に早かったですが、今度も4か月を空けただけでのリリースです。有難いことです。
ワタシはこの作品の音楽がかなり好きです。
↑プレスリリースの一部ですが、今回はこんなジャケなんですね。右上のスヌーピーのところには "50TH Anniversary Extended Edition" と書かれています。2025年の1月は、このTVスペシャルの放送50周年になるんですな。
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放送50周年、つまり本放送は1975年なわけですが、この頃のヴィンス・ガラルディは更に進化しているように感じられます。
ガラルディがメインで使っているのは、フェンダーローズとアープストリングです。これがまたヴァレンタインというテーマにぴったりな何ともロマンティックな効果を出しているんですよ。
そして、これまでのように管楽器奏者やギタリストを加えたりはせずに、多重録音を駆使してベースとドラムのトリオだけで演奏しています。ライナスがチョコレートを投げ捨てるシーンの曲ではギターが聞こえますが、これはガラルディが弾いているのだそうです。
収録曲のタイトルを見ますと、シュローダーが弾くベートーヴェンのピアノソナタ第20番や、足人形劇のBGMのショパンのノクターンや、オルゴールのバッハのメヌエットなど、ガラルディ作曲以外の曲もありますね。ショパンのノクターンは劇中では蓄音機で再生されているレコード音源という設定でしたのでワウフラッターがかなりかかっていましたが、あれはテープ効果で歪ませているんだと思いますので、恐らくサントラでは普通のサウンドになっているでしょう(推測)。
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ちょっと気になるのは、やはりエンドテロップでかかる曲がショパンのノクターンだというところです。いや、これでいいんですけどね。ただ、1978年に東京12チャンネルで放送された時はノクターンではなくベートーヴェンのピアノソナタ第20番だったんです。これは録音してありますので記憶違いではありません。
現在DVDや配信で観られるものはノクターンになっていますし、エンドテロップの画はスヌーピーの足人形劇なので、やはりノクターンのほうが合っているんですが、何故あの時はベートーヴェンだったんでしょう?。とても謎です。
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デリック・バング氏も自身のブログで取り上げていましたが、相変わらず「売り上げが悪いとこのリリースは止まってしまうよ。自分用とプレゼント用に2枚買いましょう」と脅してきています(笑)。
今から発売が楽しみですが、ワタシは発売日には配信で聴いて、CDは確実に入手できるサイトを使ってゆっくり待つことにします。このパターンが一番いいですね。
2024.11.17
スヌーピーミュージアム企画展「ホリデー」の図録を読む
9月7日から開催しているスヌーピーミュージアムの「ホリデー」展の図録をようやく入手しました。
巻末の原亜樹子さんのページを読んでハロウィンが休日になっていないことを知りました。
休日じゃなかったんだ。…てことは、「ホリデー」というテーマなのにハロウィンとヴァレンタインという平日が2つも紛れ込んでいるわけで、前回の「旅するピーナッツ」展並みに厳しい内容になっているわけですな。
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以下、図録の感想ですが、同時に企画展の感想も兼ねてますかねという感じで。
最初は、ハロウィン。
ほとんどがカボチャ大王ネタでした。これでアメリカの休日文化を伝えるにはちょっと厳しい内容ですかね。「お菓子をくれるかいたずらするか」を描いたストリップも沢山あるわけですから、何はなくともこういうのは展示するべきだったのでは?
そういえば、初めてピーナツ・ブックスで「お菓子をくれるかいたずらするか」を読んだ時は、何だこりゃ、と思ったものです。
で、ペパミント・パティが大王にプレゼントをお願いしてライナスに激怒されるエピソードを採用していますが、例のごとく最後のオチが無くて残念でした。アダムとイブよろしくプレゼントというリンゴを食べてカボチャ畑を追放されるところまでがあって成り立っていると思うんですがね~。
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次は、サンクスギビング。
う~ん。ウッドストックのネタばかりで、感謝祭が何なのかというのは全く伝わりませんな。”家族を描かない”ピーナッツを使って”家族で過ごす日”を紹介するというのは土台無理があるんですな。むしろアニメ「チャーリー・ブラウンの感謝祭」を紹介した方がナンボかマシです。
参考資料でメイシーズのパレードの写真と説明があるのは良かったんですが、紹介されている写真がスヌーピーばかりなのが残念。動画で観たことがありますが、チャーリー・ブラウンが来ると "Charlie Brown! Charlie Brown!" ってシュプレヒコールがすごいんですよね。いかに彼が人気者なのかが窺い知れるもので、この辺も紹介してほしかったですな。
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その次は、クリスマス。
ストリップのチョイスは可もなく不可もなくという感じでしたが、ちょっと別のことを感じました。
スヌーピーが犬小屋の電飾のためにブラウン家の中のコンセントからコードを引っ張るんですが、スヌーピーの犬小屋だったら当然通電してますよね。80年代以降は犬小屋のマジックがどんどん消えて行ってしまってたんだな~ということを改めて思いました。
あと、巻末の原さんの文でジンジャーブレッドマンやジンジャーブレッドハウスに触れているのを読んでちょっと懐かしくなりました。ウチの娘たちは幼少時から英語スクールに通っていたので、こういうアメリカ式のクリスマスには些か馴染みがあったんですよね。
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その次は、ニューイヤー。
ニューイヤーといっても午前零時前後のパーティーがメインで、夜が明けた後は普通でお祭りな雰囲気は全然ありません。次の日は仕事ですしね。紹介されているストリップもそんな感じです。日本は逆に午前零時前後は厳かに過ごし、夜が明けたらお祭りですよね。「暴れん坊将軍」の正月回とかは明るくて好きだったな~。
ここですごいのは、1953年の日本の英字新聞に載った日本独自のストリップの紹介ですな。おそらく原画の展示ではないんでしょうが。あと、日本在住のアメリカ人(米軍やその家族など)は日本に居たが故にピーナッツが読めていなかったということに今更ながら気付かされました。
あと、ローズパレードのストリップ(1974年)にも触れてました。これはピーナツ・ブックスで読んでまして、当時全然意味が解らなかったことを思い出しました。
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その次は、バレンタイン・デー(本当はヴァレンタインと書きたい)
スヌーピーが自分に届いたヴァレンタイン・カードを読み上げるストリップ(1968年)、最初に読み上げるのがジョイスということについては注目すべきかもしれません。
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その次は、イースター。
イースターというのはその性質上ストリップは常にサンデー版なわけで、その為わずか8編しかないのですが、そのうち半分の4編を展示しているというのはすごいことなのかもしれません。
しかしこれもイースターが何なのか伝わりませんな。イースターというのはイースター・バニー(orビーグル)がタマゴを配る日ではないんですが…。
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最後は、母の日、父の日。
これは残念でした。
例の、ヴァイオレットがチャーリー・ブラウンにマウントを取ってくるヤツ、アレが展示できないのであればやる意味ありませんよ。というくらいあのストリップはマストじゃないでしょうか?これを見たくて読み進んでいたのに…。
あと、ストリップのチョイスが犬と鳥のものばかりというのも不満ですな。
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本家キュレーターのベンジャミン・L・クラーク氏がまた何かやらかしてやしないかと心配していましたが、今回は大きな間違いはなかったようです。よかったよかった(実は突っ込みたかった)。
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まあしかしアレですよね。このところ「食」「旅」「祝日」といったテーマで企画展をやったりしていますが、それによって子供しか登場しないが故に家族の日常が描けないという、ある意味ピーナッツの「弱点」が凄く露呈してしまった感があります。気にしていない人は多いでしょうけど。
結局、家族・家庭を描いたものが必要となった時は犬たちのストリップに頼らざるを得ず、それがまた展示をなんか歪なものにしているんですな。
ハナからこういう日常的なテーマは避けるべきだったんではないかな、と思います。今後はどのような企画展が登場するでしょうか(実は突っ込みたいだけ)。
2024.11.16
もうすぐ感謝祭
今月の28日は感謝祭ですな。
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感謝祭はアメリカやカナダのドメスティックなお祝いですので、まあ日本に根付くことは無いでしょう。翌日のブラック・フライデーだけは根付きましたが…。
それにしても、根付いていないのに「感謝祭」という翻訳語がまかり通っているのはちょっと不思議な感じがしますよね。日本に根付いている「クリスマス」や「ハロウィン」、根付きつつある「イースター」などは外来語のままなのに。
この辺り、ウィキペディアにも書いていませんね。ただ、アメリカ・カナダ以外にも、ブラジルやフィリピンといった外国も祝っていることが判りました。恐らく植民地化や布教によってもたらされたのだと思います。
日本のプロテスタントでは、「収穫感謝日」と呼んでいるそうですので、そうすると「感謝祭」はカトリックでしょうか?。ともかく、教会が頑張らなければこのような翻訳語が使われることもないでしょうし、大筋そうなんではないかと。
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さて、ここでピーナッツのTVスペシャルの話になりますが、個人的にはアメリカの行事関係は大体このアニメで知りましたのでとても重要なのです。
1973年。谷啓主演で吹き替えされたNHKのシリーズで、3月29日に「チャーリー・ブラウンのイースター」、3月30日に「チャーリー・ブラウンの感謝祭」が放送されました。2日連続で”年中行事モノ”が放送されたわけですな。
この1973年の時点で「感謝祭」という翻訳語が既にNHKで使われていたわけです。誰もが「感謝祭って何?」という状態であったにもかかわらず。憶測ですが、キリスト教関係者以外の人々に公共の電波を使って「感謝祭」という行事(言葉)を知らしめたのは、この番組が初めてだったんではないでしょうか?。
因みに、もう一つのアニメ「チャーリー・ブラウンのイースター」の劇中で、シュローダーが強欲のルーシーに向かって「貰える貰えるって貰う祭りじゃないよ。復活祭じゃないか。春の始まりだよ。」と言います。「イースター」は「復活祭」という翻訳語もあるんですよね。しかし「イースター」はあまり「復活祭」とは言われません。
そういえば、昨年公開された映画 "Thanksgiving" は邦題が「サンクスギビング」でした。今やっているスヌーピー・ミュージアムの企画展「ホリデー」でも、「感謝祭」ではなく「サンクスギビング」となっていますね。ひょっとすると外来語が翻訳語を駆逐する日が来るかもしれません。
大体にして、「復活祭」も「感謝祭」も、言葉として一般的な単語過ぎるんですよね。「オールスター感謝祭」とか「ユニクロ感謝祭」とか、紛らわしいものも多いですし。ユニクロなんかは時期も近いですしね。
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てな感じで、祭り自体は定着していないのに「感謝祭」という翻訳語だけ定着しているという妙な現象について書いてみました。
書きながら思い出しましたが、「チャーリー・ブラウンのイースター」のシュローダーの「春の始まりだよ」というセリフ。声優・田中亮一氏によるしゃべり方が雰囲気があって好きでした。
2024.11.01
2024年度故人長者番付でシュルツさん8位!
今年もフォーブス誌が故人長者番付を発表しました。
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【前置き】
この故人長者番付のカウントは偶然にもシュルツさんの死の翌年の2001年から始まっておりまして、開始以来シュルツさんはずっと常連であり続けています。
シュルツさんは2009年に6位になったのを除けば2021年までずっと5位までに入っていました。金額は大体2000~4000万ドルをキープしています。
2022年は一気に10位までランクを下げました。これは2021年に4000万ドルあった収入が2400万ドルまで減額したことと、1億ドル稼いだ故人が5人もいたことが影響していました。シュルツさんやドクター・スース、エルヴィス・プレスリー、マイケル・ジャクソンといった面々は皆安定して稼いでいますが、突然ビッグネームが死去したり資産が売却されたりすると単年だけ上位に入ったりします。2021年はそういう当たり年だったわけです。
2023年になりますと、シュルツさんは3000万ドルまで持ち直し、再び5位まで浮上しました。この年はマイケルとスースが1億円以上の収入で、ドアーズのレイ・マンザレクが資産の売却で3位に入ったりしていました。そんな中で健闘したと言えましょう。
・・・・・・
さて、今年の結果ですが、シュルツさんは昨年と同じく3000万ドルの収入でしたが、順位は8位となりました。1億円以上稼いだのは去年と同じく2人で、シュルツさんは地味に順位を下げたという感じですね。
順位は以下のようになっています。
1位:マイケル・ジャクソン(6億ドル)
2位:フレディ・マーキュリー(2.5億ドル)
3位:ドクター・スース(7500万ドル)
4位:エルヴィス・プレスリー(5000万ドル)
5位:リック・オケイセック(4500万ドル)
6位:プリンス(3500万ドル)
7位:ボブ・マーリー(3400万ドル)
8位:チャールズ・シュルツ(3000万ドル)
9位:マシュー・ペリー(1800万ドル)
10位:ジョン・レノン(1700万ドル)
ワタシはこの長者番付をずっと追いかけていますが、2008年までは1億ドル稼ぐ故人はいませんでした。2009年にイブ・サン=ローランが突然3.3憶ドル稼いだのを皮切りに2010年からはマイケル・ジャクソンが黄金時代を築きます。1億円以上稼ぐ個人が毎年複数人いるのも珍しくなくなって、一体この界隈はどうなっているんだろう?と思わざるを得ませんな。
しかし気になる人が何人かいますな。
リック・オケイセック!好きでしたよ、カーズ。カーズってこんなに売れていたんですな~。感慨深いです。もう一人のシンガー/ライターのベンジャミン・オールも好きでしたが、やはりヒット曲を作曲しているというのは強いんですな。
そして、マシュー・ペリー。著作権料で稼いでいる人が主流であるこの長者番付において、彼のようなテレビ俳優がランクインするというのはとても珍しいことだと思います。テレビドラマ「フレンズ」がヒットし、回顧録がまたヒットしたということでここまで稼いでいるのはすごいことです。
・・・・・・
まあ順位は下がりましたが、20年以上にわたって安定した収入を誇るシュルツさんというのは、やはり中々に偉大な人なんだなあ…と思います。数年後に映画がまた公開される予定ですが、その時はまたきっと増収となり順位も上がることでしょう。
2024.10.31
ハロウィンと最近思うこと
今日はハロウィンですな。とはいえ、特にネタはありません。
めずらしくお菓子を買いました。
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明日から11月で、今年ももうすぐ終わります。
今年はワタシがピーナッツのファンになって50周年でしたので、このブログで「私的50周年回顧ネタ」として過去を振り返りながら色々と思い出話を書いてきました。
そんな中で、ちょっと日本におけるピーナッツの歴史というものを自分なりにまとめてみようかな…という気分が高まってきました。
このところ、"LOCAL CACTUS CLUB" の方では目ぼしい記事を書いていませんでしたし…アニメや音楽の情報とか更新しなければいけないこともあるんですが…。
とりあえず、タイトルを「ピーナッツ・イン・ジャパン」とか「日本におけるピーナッツ」とか、そんな風に考えています。
今すぐにでも書きたいと思っているのは「日本ではじめて "Linus And Lucy" が音盤化されたのはいつか?」とか、「ハロウィンの浸透とピーナッツの関係」とかですかね。
自分で言うのもなんですが、書きたいことがあるというのはいいもんです。
2024.10.25
2024年最新版「ピーナッツ」のキャラクター人気ランキングTOP16
10月6日から10月13日にかけて、ねとらぼでは「あなたが一番好きな『ピーナッツ』のキャラは?」というアンケートを実施していました。有効回答数は782票ということでとても少ないですが、とりあえず結果を見てみましょう。
1位:スヌーピー
2位:ウッドストック
3位:チャーリー・ブラウン
4位:ライナス
5位:オラフ
6位:アンディ
7位:ペパミント・パティ
8位:シュローダー
9位:ルーシー
10位:サリー
11位:ベル
12位:マーシー
13位:スパイク
14位:ピッグペン
15位:マーブルス
16位:フランクリン
まあ日本でやったらこんなもんでしょうな。1位スヌーピーと2位ウッドストックはやらなくてもわかるので無駄というかなんというか。
しかし、スヌーピーのきょうだい6匹が全員入ってますよ。どうなんでしょうね、これ。海外の人に見られたくないランキングですな。
どの本かは忘れましたが『日本ではオラフが大人気だ』みたいなことを皮肉っぽく書かれていましたが、要するに有り得ないってことですよ。スパイクは別格として、それ以外の4匹なんて人間キャラに置き換えたらイイところチボーとかナオミとかのレベルでしょう。マーブルスは1回こっきりのキャラだからチボーの方がまだマシだ。
まあでも今回はチャーリー・ブラウンが3位でよかった。ねとらぼは2021年にも同じ企画をやっていまして、その時チャーリー・ブラウンはオラフに敗れて4位でした。これは衝撃でしたね。そういえばあの時は有効回答数は1562票でした。ずいぶん減りましたね。
参考までに、代表的な漫画サイトComic Book Resourcesの2022年の"10 Best Peanuts Characters, Ranked"のランキングを引用してみます。
1位:スヌーピー
2位:チャーリー・ブラウン
3位:ルーシー
4位:ライナス
5位:ウッドストック
6位:サリー
7位:ペパミント・パティ
8位:マーシー
9位:シュローダー
10位:ピッグペン
やっぱりキャラ立ちしているキャラが上位に来ますよね。ルーシーとライナスがウッドストックよりも上というのも順当ではないでしょうか。
2024.10.08
You're Not Elected, Charlie Brown のサントラCDを入手する:その2
さて、ライナーノートによると、本作 "You're Not Elected, Charlie Brown" のBGMは1972年8月22日に4時間のセッションで録音を完了しています。放送が10月ですからだいぶ余裕がありますね。"It Was A Short Summer, Charlie Brown" の録音が放送2週間前だったのと比べると雲泥の差です。やはり1969年は映画もあったので色々と狂っていたんでしょう。翌1970年にTVスペシャルが無かったのも多分そのせいでしょうな。
因みに、"You're Not Elected, Charlie Brown" は初の原作付き作品です。これまでもエピソードのつまみ食いはありましたが、がっつり大筋がコミックから取られているというのは初めてだったんですね~。
そして本作はジョー・クールのTVデビューでもあります。生徒会選挙イコール学校が舞台ですからジョー・クールを出そうという風に話がまとまったようです。ジョー・クールは前年1971年に登場したばかりのキャラで、ガラルディは彼のTVデビューを華やかにするためにテーマ曲を作り、しかも自分で歌うことにしました。
当初ガラルディが歌うことについてはリー・メンデルソンは難色を示したそうです。というのも、1969年のアルバムでガラルディは歌声を披露していますが、これがあまりイイ出来ではなかったからです(これはワタシも同感です)。
しかし、実際に仕上がった曲の出来が良かったのでメンデルソンはOKしました。やはり自身で歌うために作った曲はハマるものなんですな。ジョー・クールのテーマは次作 "There's No Time For Love, Charlie Brown" でも歌詞を変えて再登場しています(登場するのはジョー・クールではなく世界的に有名な売り子でしたが)。
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最後に、デリック・バング氏のブログから以下を引用しておきます。
Remember: The ongoing wave of these "new" soundtracks depends upon the sales generated by each release ... so buy one for yourself, and a second copy as a gift for a friend!
今後もこのサントラ盤のリリースが継続されるには売れないとダメなんだ、ということです(とはいえ、自分用に1枚買ってプレゼント用にもう1枚とは…)。
リー・メンデルソン・プロダクションも慈善でやっているわけではないですからねぇ、文化事業的側面があるので頑張ってはくれると思いますが…。本来こういう時に協力的になるべきなのは、公式サイト、Peanuts Friends Club、スヌーピー・ミュージアムなんですが、彼らは何もしません。
いやいや、ブラウンズストアやおかいものスヌーピーはこのCDを売るべきでしょう。少なくとも予約販売くらいはやってくれないと。グッズを売って儲けることしか眼中にないのか?だとしたらとても悲しいことです。
You're Not Elected, Charlie Brown のサントラCD入手する:その1
遂にYou're Not Elected, Charlie Brown のサントラCDが手元に届きました。
音楽自体は既に配信で聴いていまして感想も書いていますが、デリック・バング氏のライナーノートは必読ですのでCDは入手しないといけないのです。
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ライナーノートの前に、バング氏のブログに書かれている時代背景について。
この "You're Not Elected, Charlie Brown" という作品は1972年10月29日にアメリカでオンエアされていますが、この年は選挙の年で11月7日に大統領選挙の開票が行われているんですな。この辺を意識した作品だったのではないかと思われます。
因みに選挙はニクソン対マクガヴァンでニクソンが勝利しています。リベラルのマクガヴァンはシカゴなど社会派ミュージシャンが支持していて実はヴィンス・ガラルディもマクガヴァンを支援するコンサートに参加しています。
バング氏はブログでこの大統領選挙についてちょっとしたシャレをかましています。実はニクソンとマクガヴァンの他にもう1人候補がいたというんですな。
ホールマーク社が「スヌーピーを大統領に」というキャンペーンをしていたらしいです。
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更にもう一つ驚きの事実が書かれており、"It Was A Short Summer, CB" が元は "It's A Short Summer, CB" だったように、本作も最初は "You're Not Elected, CB" ではなく "You're Elected, CB" だったというのです。これは証拠がありまして。
↑これはテレビガイドに載った広告らしいです。タイトルの修正が間に合わなかったんですな。
確かにこの作品ではチャーリー・ブラウンが立候補するわけではないですし、劇中で「アンタなんかには誰も投票しないわよ!」と言われたりするので、"Not" があった方がしっくりしますね。
本作だけでなく、前作の "Play It Again, Charlie Brown" も実際に"Play"するのはシュローダーですし、この頃のタイトルの付け方は日本における『何でもかんでもタイトルにスヌーピーを付ける』という慣習に近いものがありますね。
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で、ようやくライナーノートですが、今回の執筆はデリック・バング氏と子息のショーン・メンデルソン。
まず最初に1970年前後のガラルディの音楽的変化について書かれています。これは興味深いですね。60年代と70年代では別人のようですからね。
この頃はロックの台頭もあり、ジャズ・ミュージシャンが電気化していった時代でもあります。マイルス・デイヴィスもジミヘンやJBのようなサウンドに影響を受けた作品をリリースしています。
ワタシはガラルディもマイルスのような指向でエレクトリック化したのだと思っていましたが、微妙に違っていたようです。
当時サンフランシスコではジャズクラブが次々と閉鎖に追い込まれていました。しかし1972年にキーストン・コーナーとグレイト・アメリカン・ミュージック・ホールという2つの歴史に名を残すクラブ/ホールがオープン(厳密には後者は再オープン)し、ガラルディはこの2つによく出演していたようです。
これら2つの施設は時代の要請もありフォーク/ロックにも広く門戸を開いていましたが、ガラルディは多くのジャズメンが演奏しなくなる中でこの環境に果敢に飛び込んでいったようです。
ライナーではジェリー・ガルシア(当時はグレートフル・デッドを抜けていた)ともセッションをしていたと書かれていますが、実際Great American Music HallのWikiを見るとガルシアがよく出ていたことが書かれていて間違いはなさそうです。
こういった感じで、どちらかというとサンフランシスコのミュージックシーンに身を委ねながら変化していったということようです。元々ポップスとの親和性もあったようなのですんなり行ったんでしょうな。
生前のリー・メンデルソンの話によると、ガラルディは60年代後半からエレクトリック楽器を集め始めていたそうで、氏によればサンフランシスコで最初にムーグを手に入れたのはガラルディだったとか。
その他、ハモンドB3やフェンダーローズ(エレクトリック・ハープシコードと表記することも)なども入手していて、1968年3月のライヴからステージにもそれらを並べるようになったようです。もちろんギターもベースもエレキ。ただし本人はエレキ楽器と生ピアノの間を行ったり来たりしていたようです。これは子息デヴィッド・ガラルディ主宰のD&Dレコードからリリースされたライヴ音源などでも確認できます。
この『行ったり来たり』というのは70年代のピーナッツTVスペシャルのBGMで味わうことができますが、最晩年の "You're Good Sport, CB" では完全に独自の音楽として昇華されている感じがします。
また、1968年というと、アルバム"Oh, Good Grief!" がリリースされていますが、エレクトリック・ハープシコードは大活躍していますね。
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ところで、NiziUがPEANUTSコミック誕生75周年アンバサダーに就任したそうで。
75周年のアニバーサリー・ソングも歌うらしく、どんな歌になるんでしょうな。
アンバサダーをするのならば、ピーナッツのファンでなければなりません(ここがインフルエンサーとの違いですな)。アンバサダーというのは元々その商品が好きで普段から愛用している人がなるべきもので、その人が「いかに好きなのか」ということを発信することでファンに訴求するものなのです。単なる広告塔とは違うのです。
本来ならば、林原めぐみとか岡崎友紀といったファンを公言している人の方が相応しいんですが、熱量はあっても訴求力が弱いですかね。今一番相応しいのは誰なんでしょうかね。ここいらへんはNiziUの方々はどうなんでしょうな。
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